グアダラハラを歩いていると、教会をたくさん目にします。カラフルなタイルを纏うクーポラが美しい教会や、彫刻が彩る豪華な教会など様々です。中でもこのサンホセデグラシア教会は、白とブルーのタイルの美しいクーポラを持ち、内部はパステルブルーとゴールドの装飾がとても豪華でお薦めです。シャンデリアの下がる天井部分には、真っ赤な紋章と天使の油絵の8つのメダリオンが華やかさを加速させているかのようです。
背後にカテドラルを望み、レースのように繊細で美しい鋳鉄のキオスコが広場の中心を飾っているアルマス広場。ファミリーや若者の憩いの場なのでしょう、いつもたくさんの人と鳩で賑わっています。この広場はガイドブックや観光サイトでよく目にするグアダラハラの代表的な風景の一つです。
アルマス広場に面して、カテドラルと共にハリスコ州庁舎が威厳を放っています。グアダラハラはハリスコ州の州都なのです。
ここで忘れてはならない物があります。グアダラハラ出身でメキシコ美術の巨匠ホセ・クレメンテ・オロスコ作「戦うイダルゴ神父」と名付けられた有名な壁画が、階段天井部分に大迫力で描かれています。1810年メキシコ独立戦争の際、この時の独立指導者ミゲル・イダルゴ神父がグアダラハラに進軍し、新政府を設置すると共に奴隷解放宣言をしたのがここハリスコ州庁舎なのです。
入り口で名前を書くだけで無料で見学出来ますから、行かない手はないですね。また、17世紀から18世紀にかけて建てられた新古典主義様式の美しい建築もしっかり見ておきましょう。
感化院、病院、孤児院、救貧院の機能を統合する複合施設で、現在は文化会館として使用されているオスピシオス・カバーニャス。
広い敷地内のチャペルには、州庁舎でもお目見えしたメキシコ美術の巨匠ホセ・クレメンテ・オロスコの描いたフレスコ画や天井画廊が50以上あります。中でもドーム型の天井に描かれたオロスコの最高傑作と呼ばれる「炎の人」は圧巻です。天井部を見るのは首が疲れてしまいますが、所々にベンチが置かれていて、皆さん寝そべって壁画見学しています!オスピシオ・カバーニャスは無料見学とはいきませんが、世界遺産ともなれば訪問は必須でしょう。
現代のハリスコ州の基盤を築くために、1900年代にハリスコ州の知事を務め、グアダラハラの美術学校のディレクターも務めたホセ・グアダルーペ・ズーノと言う人物がいます。そのズーノ氏がグアダラハラ大学に寄贈した家「カサ・ズーノ」は、今でも文化遺産として大切に残されていて、予約をすれば中を見学することも可能です。街の中心からやや離れますが、繊細で美しいその建築は、わざわざ見に行く価値はありだと思います。
グアダラハラのセントロ(中心)からタクシーを利用して、見学が終わるまで待っててもらうのがいいでしょう。タクシーならセントロから10分ほどの距離です。
メキシコは国土が広く多種多様な街がありますが、文化と歴史を誇るグアダラハラも外せない街の一つではないでしょうか?情報があまりないのが不思議ですが、自分で歩いてお気に入りを探し当てるのも楽しいものです。
また、メキシコの名産テキーラの原料となるリュウゼツランの一種「テキラリュウゼツラン」の栽培地や醸造所群を訪れるツアーがグアダラハラからたくさん出ています。こちらも世界遺産となっているので、是非グアダラハラからエクスカーションしてみてはいかがでしょうか?
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(2025/1/17更新)
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