上野と言えば、不忍池、寛永寺、西郷さんの銅像、アメヤ横丁と言ったところがよく知られています。駅から歩いてすぐのところにある上野公園は元々はすべてが寛永寺の境内。最盛期には今の倍の大きさがありました。その南東角、駅からもほど近いところに下町風俗資料館があります。
1980年に開館された資料館は二階建てとなっており、一階は「実際に触れて体感する四季折々の下町の生活」エリアとなっています。まだ江戸情緒を感じさせる大正時代の街並みが再現されています。
中でも一番おおきなスペースをとっているのが「鼻緒の製造卸問屋」です。江戸時代一般的だった店舗兼住宅の形で、梁や腕木を外に出してその先に桁を出すという「出桁造」で造られています。内部は帳場と作業場に分かれていて、上がって番頭気分を味わえます。
商家の前には人力車と大八車、長屋の横には井戸が配されて、本当に当時の生活に戻ったような気持ちになります。
反対側の建物は長屋。「駄菓子屋」と「銅壷屋」(どうこや)とお店が二軒あります。駄菓子屋に入ると当時の子どもになってワクワクとお菓子を選びたくなります。
かつての路地も復元されています。実際に使われていた当時の生活道具や家具などが置かれていて、手に取ることができます。
階段を上がって二階へ行ってみると、まず、展示してあるのがなつかしの玩具コーナー。当時の子どもたちの遊び道具が置かれています。実際に手にとって楽しめます。単純なおもちゃなのですが、大人も楽しめます。
昔懐かしい銭湯の番台も復元されています。こちらも区内の銭湯で実際に使われていたものを移築したものです。番台に座ることもできますが、前は脱衣場ではないのが残念です。
他にも下町地域についてや季節行事・年中行事に関する資料が置かれています。また、二階の窓からは夏の時期には不忍池の蓮の花が一望できます。
下町風俗資料館には付設展示場が歩いて15分ほどのところにあります。ここは、谷中で江戸時代からあった「吉田屋酒店」の建物を移築したものです 。
また、上野公園には不忍池や寛永寺、動物園、いくつもの博物館、美術館があります。
三月の下旬からは、駅を降りて西郷さんの銅像からは見事な桜並木が迎えてくれます。
春の桜、夏の蓮、秋の紅葉と一日では楽しみきれないところです。
下町資料館では、春と秋に、街頭紙芝居や 伝統的おもちゃの「板返し」作りなど、むかしなつかし実演なども行われます。ホームページなどで確認の上、お訪ねください。
下町風俗資料館の営業時間等の詳細は、記事下MEMOのリンクよりご確認ください。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索