「御谷湯」は東京スカイツリーも見える両国の下町温泉銭湯

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「御谷湯」は東京スカイツリーも見える両国の下町温泉銭湯

「御谷湯」は東京スカイツリーも見える両国の下町温泉銭湯

更新日:2017/10/27 16:59

泉 よしかのプロフィール写真 泉 よしか 女子目線温泉ライター、キッザニアマニア

温泉銭湯「御谷湯(みこくゆ)」が建つのは東京の下町、墨田区の両国。
入浴料は銭湯なので格安。黒湯の天然温泉を贅沢に源泉掛け流し。半露天風呂からは東京スカイツリーが見えるだけじゃない、江戸の湯屋風デザイン、地域密着型でありながら外国人にも人気、そんな古くて新しい御谷湯の魅力を紹介します!

両国の銭湯で見つけた黒い掛け流し温泉

両国の銭湯で見つけた黒い掛け流し温泉

写真:泉 よしか

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東京の下町には今でも地域に根付いた銭湯が沢山残されています。その中のいくつかは天然温泉!中でも御谷湯(みこくゆ)は黒湯の源泉を惜しげも無く掛け流し、温泉通をもうならせます。しかも東京都浴場組合に加盟している銭湯ですから、入浴料もワンコインでお釣りが来ます。これはもう、行くしかないでしょう!

場所はスカイツリーの南西、墨田川と、隅田川に合流する運河の大横川に挟まれた両国エリアで、大通りを外れれば古い住宅や小さな町工場がぎっしりと立ち並ぶ一角です。

御谷湯の建物はその景観に溶け込んでいる5階建てビルなので、近づくまでそこに銭湯があると気付かないかもしれません。でも正面に立てば温泉マークの染め抜かれた紺の暖簾、洒落た和風の玄関が目に入るでしょう!

両国の銭湯で見つけた黒い掛け流し温泉

写真:泉 よしか

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昔からある銭湯だった御谷湯は、2015年5月にリニューアルオープンしました。だから館内はまだぴかぴかです。ぴかぴかなのですが、どこか懐かしい、いや、懐かしいを通り越して時代劇の中に入り込んだようです。実はリニューアルするときに江戸風を意識して作られた銭湯なのですね。設計を手掛けたのは銭湯建築の第一人者・建築家の今井健太郎氏。江戸の湯屋の雰囲気でありながら、何もかもが真新しいというギャップを楽しんでください!

一方、以前の御谷湯の名残も残されています。時計、体重計、そして脱衣籠・・・この脱衣籠はもう生産されていないものですが、今回新しく脱衣棚を設計するときも、古い脱衣籠のサイズに合わせてきちんとフィットするように作られました。

江戸の雰囲気を出しているものの一つに脱衣棚や下駄箱の漢数字があります。実は最近、海外からのお客さんもとても増えている御谷湯、漢字圏以外からいらしたお客さんの場合、漢数字が読めなくて困っちゃうこともあるんですって!もちろん鍵に書かれた形と見比べてもらえばパズルのように楽しんでいただけると思いますが、グローバル化の意外なエピソードですね。

御谷湯の温泉の魅力!

御谷湯の温泉の魅力!

写真:泉 よしか

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さて、御谷湯は少し狭いビルの中にある温泉銭湯ですから、男湯と女湯はフロアで分かれています。4階と5階が浴室で、一週間で交代になります。面白いのは1階の受付の正面にあるエレベーターが、それぞれ4階と5階の専用エレベーターになっていて、エレベーターの前にも男湯・女湯の暖簾が下がっていることですね。

御谷湯のお湯はコーヒーのような黒湯です。43〜46度の高温浴槽と40度前後の中温浴槽と25度ほどの低温浴槽に分かれていて、交互に入ると効果的ですよ。一番人気の中温浴槽は広めにとられているので、ここでまったりするのもお勧めです。すべすべする美人湯タイプの温泉で、しばらく入っているとその肌触りが実感できるでしょう!湯上りはさっぱりして、あとからふわ〜っと温まってくる温泉です。

御谷湯の温泉の魅力!

写真:泉 よしか

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ちなみに4階は洞窟をイメージして、浴室の壁なども落ち着いた暗色で統一。入ると正面右に金のモザイクタイルで描かれた梅と流水が目に入ります。そしてその4階の一番のオススメポイントは不感湯温泉。なんとほぼ体温ジャストのぬるめのお湯が洞窟のような籠った部屋に満たされているんです。入っているのかいないのか判らなくなるこのお風呂は、中毒者続出!あまりの気持ちよさに入った人がなかなか出てこないそうですよ!

御谷湯の温泉の魅力!

写真:泉 よしか

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御谷湯には半露天風呂もあります。4階にも5階にもあって、両方ともスカイツリーは見えますが、5階の方がよく見えます。

写真は立って撮影したものなので、周辺の家やビルも写っていますが、お風呂に入って見上げると、その角度からスカイツリーだけが虚空にそびえているように見えるのもとても面白いです。まるでマグリットのだまし絵のような、格子窓のスリットから見えるスカイツリーも一興です!もちろん夜ならライトアップされてゴージャスに!

御谷湯を飾る逆さ富士と葛飾北斎

御谷湯を飾る逆さ富士と葛飾北斎

写真:泉 よしか

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4階が洞窟をイメージしていたのに対し、5階は雄大な逆さ富士!
富士山のペンキ絵を描いたのはもう日本でも数少ないペンキ絵師の丸山清人氏です。こちらの浴室は壁の配色も明るく、天井も4階より高く作られています。

この逆さ富士、葛飾北斎の富嶽三十六景の一枚、甲州三坂水面をモチーフとしています。実は墨田区は葛飾北斎の出身地であることから「すみだ北斎美術館」などを建て、北斎で墨田区観光を強くアピールしているんです。そして墨田区の銭湯にはそれぞれ富嶽三十六景が一枚ずつ割り振られていて、甲州三坂水面は御谷湯に飾られることになりました。ただ、残念なことに下町の銭湯は廃業してしまった所も多く、今銭湯巡りをしても三十六景を全て揃えることはできません。

御谷湯を飾る逆さ富士と葛飾北斎

写真:泉 よしか

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御谷湯の基本情報

下町両国の雰囲気と掛け流しの黒湯と江戸の情緒がワンコインで楽しめる御谷湯をご紹介させていただきました。

ここまで観光名所としての御谷湯を紹介してきましたが、実はこちらは福祉にとても力を入れている銭湯でもあるんです。別途利用料金は掛かりますが福祉型家族風呂という入浴介助しやすいように工夫を凝らした予約制貸切風呂があり(もちろん温泉)、このお風呂は例えば赤ちゃんと入りたいので貸切の方が助かるとか、手術跡や傷跡を他の人に見られたくないという方でもお使いいただけますよ。

アクセスは電車ならば都営地下鉄浅草線 本所吾妻橋駅から徒歩12分。
バスならより便利です(東京都営バス 業10又は東京都営バス 業02を利用のこと、停留所「石原三丁目」から徒歩2分)。なんとスカイツリー、銀座、東京ドーム、アメ横といった東京の観光名所から都営バス一本で行くことができちゃうのもポイントです。

<基本情報>
住所:東京都墨田区石原3-30-8
電話番号:03-3623-1695
アクセス:都営地下鉄浅草線「本所吾妻橋駅」下車 徒歩12分

2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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