『かまぶろ』があるのは、その名も「八瀬かまぶろ温泉 ふるさと」。旧大原街道、高野川沿いにある、京料理と民芸のお宿です。
写真は「ふるさと」で現在も利用されている『かまぶろ』。上にはしめ縄が飾られています。しめ縄を飾ることによって、その中は清浄な区域だと示しているんでしょうね。先にご紹介した『かまぶろ』の起源を知れば、なるほど納得でしょ?
サウナには乾式(高温低湿)と湿式(低温高湿)の2タイプがあり、『かまぶろ』は後者。誰もが気軽に楽しめるサウナです。神経痛、リウマチ、痔疾、胃腸病、喘息に効果があるとされており、感冒、二日酔い、肩凝り等は一度の利用で十分爽快になるそうですよ。
かまぶろの小さな扉を開け、かがんで入ると中は6畳くらいの広さ。1度に4人までゆっくり横になることができます。むうっとした熱気と、ムシロの香ばしいにおいがまさに日本古来のサウナ!
ムシロの上にはバスタオルが敷かれ、窯の外にある陶器の枕や木枕を持って入って使います。横たわると背中からじわっと熱が伝わってきて何とも心地よい!10〜15分もいれば全身から汗が流れ出してきます。いっぱい汗をかいたら、洗い場と浴槽のある岩風呂へ移動、さっぱり洗い流してくださいね。
「ふるさと」の客室、広縁の向こうに見えるかやぶき屋根の下にあるのが、京都市指定有形民俗文化財としても指定されている、日本最古のかまぶろ旧跡です。
八瀬(やせ)という地名は、背に矢を受けた大海人皇子のために献上したかまぶろに由来(矢背→八瀬)しているとか。見学無料。どうぞ間近でご覧になってください。
気軽に『かまぶろ』を体験してみたいとお考えの方におススメなのが、午前11時〜午後3時のお弁当タイム限定のお得なプランです。
午前中、大原を散策した後に『かまぶろ』で汗を流してすっきりしたところで、お部屋でゆっくりおいしいランチなんて最高ですよ。写真は「ふるさと御膳」、他に「ミニ懐石」もあります。
とりあえず『かまぶろ』だけでも!という方には日帰り入浴コースもあるので、いろいろご検討くださいね。
「ふるさと」へは、京都駅から京都バス洛北・大原方面行き(京都駅前 17番・18番乗車)から約55分、「ふるさと前」下車 、 徒歩2分(ちなみに「大原」まではプラス5分で行けちゃいます)。
最寄り駅としては、地下鉄烏丸線・国際会館駅からタクシーで約10分、叡山電鉄叡山線・八瀬比叡山口駅からタクシーで約8分。
シーズンともなれば人でごった返す大原の近くにあって、ちょっと離れるだけでびっくりするほど静寂な雰囲気に包まれる八瀬の里。「ふるさと」はまさに八瀬の里そのものであり、四季折々の美しい風景も圧巻です。
年配のご夫婦が営む「八瀬かまぶろ温泉 ふるさと」。
館内に一歩足を踏み入れると、ノスタルジックな雰囲気が漂う、時がとまったかのような空間が広がります。時間に追われることなく、ゆったりとしたひとときを過ごせるので、リピーターも多いところです。
日帰りで立ち寄るもよし、宿泊するもよし。やさしいひとときをお過ごしください。
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(2025/2/7更新)
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