“町じゅうが役者”小鹿野歌舞伎も!埼玉・小鹿野町は見どころ満載

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“町じゅうが役者”小鹿野歌舞伎も!埼玉・小鹿野町は見どころ満載

“町じゅうが役者”小鹿野歌舞伎も!埼玉・小鹿野町は見どころ満載

更新日:2016/03/19 19:57

Mizuki Yoshiのプロフィール写真 Mizuki Yoshi 歴史街道トレッカー、伝統の「ワザ」案内人、日本クルーズ&フェリー学会員

埼玉県西部の町、小鹿野(おがの)。花と歌舞伎と名水の街のキャッチフレーズで全国的に有名。日本百名山、両神山を西にのぞみ、滝、渓谷や名水など大自然に恵まれます。

小鹿野歌舞伎は200年以上の伝統を持ち、町内、県内、都内など年間30回公演を行うほど、子供から大人まで役者と外題が揃い、裏方まで自前の伝統を誇ります。町じゅうが「おもてなしの心」で迎え入れてくれる街、見どころ満載の小鹿野町をご紹介します。

伝統歌舞伎に心躍り、言ってみたい「決めゼリフ」!

伝統歌舞伎に心躍り、言ってみたい「決めゼリフ」!

提供元:小鹿野町社会教育課

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誰しもド派手な衣装で、コスプレイヤーのように「歌舞(かぶ)いてみたい」と思ったことが一度や二度あるのでは・・・。「町じゅうが役者」で、そんな夢を町じゅうで叶えているのが小鹿野歌舞伎です。出し物は庶民を扱った「世話物」ではなく、武士や公家などを扱った「時代物」が多いことにも現れます。当時の農民がきらびやかな衣装をまとい日常からもっともかけ離れたた姿に「変身」するには「時代物」。江戸時代から見た「時代劇」です。

小鹿野町には常設の歌舞伎舞台が十カ所残り、この他にも祭り屋台(山車)に芸座や花道を張り出す舞台もあります。歌舞伎は3月以降12月まで小鹿野町各所で演じられます。3月第2土曜日に行われるのが通称「十六歌舞伎」で小鹿野町の歌舞伎が幕を開けます。写真は、「絵本太閤記十段目尼ケ崎閑居之図」。

小鹿野歌舞伎で大人歌舞伎、子ども歌舞伎、女歌舞伎度のいずれでも人気の演目は、白浪五人男。「知らざぁ言って聞かせやしょう。浜の真砂と五右衛門が歌に残せし盗人の、種は尽きねえ七里ヶ浜、・・・」なと、とっておきの「決めゼリフ」を役者と一緒に言ってみましょう。

賢治が訪れた小鹿野は、絶景地層と化石発掘の町

賢治が訪れた小鹿野は、絶景地層と化石発掘の町

写真:Mizuki Yoshi

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4月第3土曜日とその前日に行われるのが小鹿野春祭り。上町屋台と春日町屋台の2基の屋台(山車)に張り出し舞台と花道が広げられ、小鹿野歌舞伎、若衆歌舞伎、子ども歌舞伎が奉納されます。歌舞伎は前日の上演です。上町屋台、春日町屋台前面のいずれ劣らぬ龍のごく彩色の彫り物や、金糸による幕の豪華さは、歌舞伎舞台のけれんみを一層盛り上げます。

小鹿野春祭りは、小鹿神社例大祭。屋台2基と笠鉾2基が町じゅうを曳きまわされます。屋台上には祭り衆が乗る勇壮さです。

屋台が曳き回される小鹿野町中心には、鉱物好きだった宮沢賢治が盛岡高等農林学校2年生時に秩父地質見学に参加宿泊した、旧「本陣寿旅館」があります。賢治は、小鹿野町赤平川河岸に1500万年前の地層がむき出しになっている「ようばけ」を訪れ、幾つか短歌を詠んでいます。

小鹿野町ではこれを記念して、「ようばけ」前(写真)と小鹿野庁舎前に歌碑を建立しています。「ようばけ」は高さ100m、幅400mにわたり地層が露出する珍しい景観で、国の天然記念物に指定されています。

拍子木の音とともに、旅人を迎える町

拍子木の音とともに、旅人を迎える町

提供元:小鹿野町社会教育課

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4月の小鹿野春祭りでの2基の屋台歌舞伎や、小鹿野観光交流館での歌舞伎公演を、決めゼリフを楽しみながら堪能してみてはいかがでしょう。

小鹿野歌舞伎は、1804年ごろ(文化・文政期)から活躍した初代坂東彦五郎が一座芝居を組織したのが始まりです。今日まで、歌舞伎を愛する町民の努力により絶えることなく伝承されました。テレビ、映画などの影響による衰退期もありましたが、昭和48年に小鹿野歌舞伎保存会の設立に至りました。小鹿野町内では、五カ所に伝承され、それぞれ地域の神社の祭りに氏子が中心の歌舞伎が演じられます。

この流れを受け、小鹿野歌舞伎は「地芝居のデパート」と呼ばれるほど、大人、子ども、女歌舞伎などを持っています。歌舞伎の伝承を確実にするため、義太夫、下座音楽(三味線、太鼓他)や化粧、かつら、床山、着付けに至るまで自前を貫くための教室を持って支えています。裏方まで全て自前というのが、小鹿野歌舞伎のスゴイところ。

歌舞伎に欠かせないのが口上。小鹿野は一里先まで届きそうな乾いた拍子木の音とともに、歌舞伎の口上が旅人を迎え「おもてなし」する町です。

小鹿野名物は、

小鹿野名物は、

写真:Mizuki Yoshi

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町を流れる赤平川がけずりとってできた「ようばけ」や渓谷、両神山に抱かれた小鹿野では、柿、葡萄などの果物の宝庫です。フランス人神父が「ボルドーの味だ!」と絶賛した「源作ワイン」は銘醸ワインとして有名。フランス人神父の絶賛も納得のコスパの高いワインでおススメです。名物中の名物は「わらじカツ丼」(写真)。甘辛ソースが絡み、どんぶりからはみ出すサイズも、ジューシーなカツが病みつきになる味です。町内で食べ忘れた方は西武秩父駅「仲見世通り」で味わうことができます。¥900です。

おわりに、

小鹿野歌舞伎は年間30回以上も公演される人気です。平成2年以降行われている地域文化交流事業では、関東地方を中心に全国で130回以上の公演が行われています。「おもてなし」の心にあふれた小鹿野歌舞伎を堪能してはいかがでしょう。

小鹿野町は、西武秩父駅からバスで30分ほどです。日本百名山の「両神山」や、日本の滝百選の「丸神の滝」のハイキング、桜、花しょうぶ、ダリア園など四季折々の花や自然が楽しめます。そんな、自然と伝統文化が織りなす、小鹿野町を訪ねる旅に出かけてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/05−2016/03/06 訪問

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