もう何の説明も不要の人気の桜。
満開の姿が、まるで滝の様に見える事や三春町の滝地区にある事から、「滝桜」という呼び名が付きました。毎年全国から30万人の観光客が訪れるも、2011年は震災の影響でその人数も減少したとの事。しかし翌年には再び客数も増え、そういった意味で復興の桜とも言えますね。
滝桜の周りには、たくさんのソメイヨシノも咲いていて、更に美しいピンク色の世界が広がっています。
ピークは4月中旬。町の中心地からやや離れた所にある為か、マイカーや観光バスで道や駐車場は大変な混雑。出来れば公共交通機関を利用される事をお勧めします。
JR磐越東線・三春駅から、1時間に1本の割合で、臨時バス滝桜号(有料)が出ていて、20分程で到着します。
滝桜より北側の、お土産屋や食事処もある賑やかな町中には、ちょうどハイキング気分で歩いて見学できる桜が、たくさんあります。
特に人気なのは、福聚寺の桜。ここは、芥川賞作家の玄侑宗久さんが住職を務めておられ、三春藩主の田村家の墓所もある由緒あるお寺です。境内には、たくさんのソメイヨシノと見事な2本のベニシダレザクラがあり人気を集めています。
樹齢400年、幹回り3.8mと、樹齢250年、幹回り2.1mのもの。滝桜よりもピンク色が濃く見えるのは、背後の竹林の濃い緑がより一層桜を浮かび上がらせているのではないでしょうか。
下からソメイヨシノ越しに眺めても良し、高台に上って俯瞰で見るも良し。本当に美しい桜です。
福聚寺から西に少し歩いた御免町と言う所にある、民家に咲いているシダレザクラがまた見事でお勧めです。
熊倉邸の庭に咲いているもので、樹齢も何もわかりませんが、塀からはみ出す様に咲くかなり大振りなもの。それなりの樹齢はありそうです。
車が通る度にすれすれに咲く花が揺れ姿が美しく、そっと手を伸ばして、顔を埋めたくなる衝動に駆られます。
三春町四軒丁にある田母野邸の庭先に立つベニシダレザクラ。かつてこの地に常楽院という寺院があった事から、この愛称で呼ばれています。
同じ庭先に咲く桜でも、御免町のものと違って、かなり寂しげな場所に咲いています。掃き溜め(失礼!)に鶴とはこの事かな。
樹齢は200年ほどと云われて、この世のものと思えない程品格があります。
国道288号線(三春バイパス)から見ると、見下ろす形になるので、その全貌がよく見えお勧め。カメラで撮る際も、このアングルが桜の色が映えて、一番美しいと思われます。
常楽院の桜から国道288号沿いに少し北に歩いた所の、八十内公園にあるシダレザクラ(エドヒガン)。
高台にある公園内の円墳のような盛り土の上にあるので、我々を見下ろすように咲いています。樹齢は350年といわれ、幹回りは4mあり。
花の美しさもさることながら、左右に大きく広がる枝ぶりの美しさが際立っている桜で、三春町の指定天然記念物。
公園内にはベンチもあって、ここは座ってお花見も出来る唯一の場所。夜はライトアップもされるので、夜桜見物にもぴったり。地元の人に愛される桜です。
三春にはまだまだ見応えのある桜がたくさんあります。シダレザクラだけでなくソメイヨシノも同時期に咲くので、町内は一面に桜色になります。
町内の小高い山にある城山公園には、ソメイヨシノも多数樹生し見応えがあります。また、眼下に広がる桜の世界を見ながら、お弁当を広げるのも楽しいですね。
更にレンタサイクル屋もあるので、自転車に乗って少し足を延ばすのも良いでしょう。
何気ない所に、お気に入りの1本が見付かるかもしれません。
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