ご紹介する「旅亭 田乃倉」は、由布院駅から徒歩15分ほど、由布院を象徴する湖「金鱗湖(きんりんこ)」の畔に宿を構える「旅亭 田乃倉」。駅から金鱗湖までは、「湯の坪街道」の散策が楽しめます。この街道は、ショップやレストランなどが建ち並ぶメイン道路で、観光地として人気のスポットなので、いつも観光客などで賑わいをみせています。
宿は、そんな人通りが絶えない街道から少し入った場所にあるためか、とても静寂に包まれています。「豊後富士」として知られる「由布岳」の麓にあり、部屋からも由布岳を望むことができ、金鱗湖はすぐ近く。金鱗湖は、温泉と冷水が同時に湧く変わった湖で、寒い朝は湖面に立ち込める朝霧の幻想的な景色を見ることができます。
そんな観光地にある純和風旅館で、客室数11部屋の落ち着きのある宿です。少しでも寛いで欲しいと言う思いからか、狭い部屋でも8畳以上あり、充分に寛げるサイズ。そして、ここは敷地内に自家源泉櫓があり、湧き立ての温泉に入れる温泉宿なんです。
こちらは、宿の大浴場「金鱗の湯」の内風呂で、内風呂には「あつめ」「ぬるめ」の、湯の温度が違う2つの浴槽があります。一つの内風呂だけでも、大浴場として通用する広さですが、ここには内風呂の他、露天風呂もあり、大人5、6人は軽く入れてしまうくらいの大きさ。湯量豊富で自家源泉、もちろん源泉かけ流し。宿にはこの他、大浴場「源泉の湯」もあり、同じくらい広い湯船に浸かることができます。
2つの大浴場は時間によって男女入れ替え制。温泉の泉質は単純温泉で、お湯に似た匂いでクセのない無色透明の温泉です。硫黄を含まないので肌に優しく、アトピー性皮膚炎に悩む人も訪れるのだとか。宿に着いて、温泉に温まる瞬間は、もっとも幸せなひととき。大浴場にある「ぬるめ」の湯にゆったりと浸かって、体の芯から温まってみませんか?
「温泉データ」
泉質:単純温泉
源泉温度:54.2度/pH8.4
ここは嬉しいことに、姉妹館「山灯館」の大浴場も利用できてしまうんです。山灯館へは、旅館内の通路で繋がっているので、簡単に行くことができ、こちらは大浴場「妃泉の湯」。内風呂と露天風呂があり、内風呂は泳げそうなくらい広く、手足を思いっきり伸ばしながら入れるので、リラックス効果も抜群!! 大浴場はもう1つ「狭霧の湯」があり、こちらも時間によって男女入れ替え制。
全部で4つの違った趣の大浴場を満喫することができ、温泉好きでなくても嬉しい限り! 宿の収容人数に対して大浴場は広いので、比較的のんびりゆったり入れます。脱衣所には、タオルが用意されており、化粧水などのアメニティーも充実しているので安心です。
温泉を思う存分楽しんだら、今度は食事で腹ごしらえ。
夕食で出される料理は、地元の食材を使った懐石料理。こちらは、食前酒、先付、前菜など。前菜(写真中央)は「卯月の肴盛り合わせ」で、そら豆や豆腐、蝶をかたどったカボチャの煮物など。桜の花などが添えられ、目から季節を感じることができ、季節にあったお勧めの食材を頂くことができます。先付(写真下)は、海松貝と花山葵のお浸し。どれも上品で繊細な味付けで、吸物や蓋物など様々なメニューを頂けます。
夕食や朝食は、お部屋でゆっくり頂くことができるので、人目を気にすることなく、じっくりと時間をかけて味わうことができますよ。
変わってこちらは「関鯵の姿造り」です。
ここ由布院がある大分県の名産魚と言えば、やっぱり関鯵! 関鯵は、県内の佐賀関沖で漁師が1本釣りした鯵のこと。その証拠として、関鯵は一体一体タグが付けられるほどの逸品もので、食べてみると、弾力があり噛めば噛むほど旨みが増します。姿や味も格別で、鯛などの高級魚にも勝ると言われている美味しさなので、ここを訪れたら、忘れずに味わっておきたい料理です。
大分空港から「由布院駅」バスターミナルまで直行バスがあり、由布院駅から宿の送迎バスがあるので、アクセスも便利です! 宿の温泉の利用時間は11時までなので、チェックアウトぎりぎりまで温泉を楽しめますよ。もっと温泉を堪能したい方は、露天風呂付き客室もありますよ。「旅亭 田乃倉」は、由布岳や金鱗湖に近く、観光にも便利な立地条件!
由布院の大地からそのまま湧き出る温泉を楽しめ、本物の温泉と出会える温泉宿です。しっとりとした大人の上質の時間が過ごせる宿なので「旅亭 田乃倉」を訪れて、是非リラックスタイムを過ごしてみませんか?
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