石巻市の観光パンフレットに必ずといっていいほど掲載されているおすすめグルメが「金華寿司」と「金華丼」です。
この名前の由来になっている三陸・金華山沖は、漁獲量が多く優良な漁場である「世界三大漁場」にも選ばれるほど、海の幸に恵まれています。金華山沖では親潮(寒流)と黒潮(暖流)がぶつかり、加えて三陸沿岸のリアス式海岸や多くの島々が魚の住処となります。また、リアス式海岸は山地が海岸と近いため、森のミネラルが豊富な水が海岸へ流れ込んでいます。これらの良い条件が重なることによって、良質な海産物が豊富に育つのです。
石巻市内で提供されている「金華寿司」と「金華丼」は、三陸の新鮮な寿司ネタだけではなく、肥沃な土壌に育まれた「宮城米」を使用していることもポイント。豊富な漁場から毎日仕入れているので、いつ訪れても新鮮で美味しいお寿司がいただけます。まさに「一年中が旬」といえるでしょう。
市内には多くのお寿司屋さんがありますが、「蛇の目寿司」は駅から徒歩圏内、観光スポットのそばという立地からもおすすめの一店です。
「蛇の目寿司」は、元々は気仙屋旅館の併設飲食店としてされていたお店ですが、東日本大震災の折に津波の被害を受け、残念ながら気仙屋旅館は存続が困難となってしまいました。それでも、せめて海の幸を楽しんでもらえるお寿司屋だけでも!というご主人の強い思いで、震災前とまったく同じ場所で平成26年2月にリニューアルオープンしたのだそうです。
店内は広間もあり、カウンター席を含め、座席幅が広く取られているので、ゆったりとお食事をいただけます。定番のお寿司の他、サイドメニューはもちろん、宮城県内の地酒も充実しています。
カウンター席の後ろ側には、震災時の様子を伝える資料も自由に見ることができます。「蛇の目寿司」のある場所は海岸からは少し離れた立地ですが、北上川を通ってやってきた津波の凄まじさは、掲示されている震災10日後の写真からも感じることができるでしょう。
このお店の周辺では、未だに取り壊されないまま残っている建物や工事中の場所もたくさん残っていますが、お店のご主人からは石巻を愛し、石巻の美味しい食材を多くの人に知ってもらいたい、という情熱が伝わってきます。
ぜひともおすすめしたいのが、やはり名物である「金華寿司」です。季節によって内容が変わりますが、どれも新鮮なネタばかりなのでクオリティは間違いなし。旬の味覚を良いとこ取りできるのがポイントです。
中でも、鯨の握りは絶品です。鯨というと独特の癖があり、臭みが気になって苦手…という人も多いかもしれません。臭み消しの生姜は乗っていますが、本当に臭みを感じず、旨みがぎゅっと凝縮されていて、まさに感動の一言に尽きます。
バラエティーに富んだ握りに数種の前菜と汁物がついて、2000円というコスパの良さ。お味噌汁も季節によって内容が変わりますが、カニやエビの出汁が効いており、満足度は高いですよ。
握りだけではなく、もちろん金華丼もあります。金華寿司よりも少し値段は張りますが、ネタはさらに豪華に!海の幸目当てで石巻まで来たし…という方は、ちょっと奮発してみてはいかがですか?
もっと手軽に楽しみたい人は、ランチタイムがおすすめ。さらにお手軽な値段で、ボリューム満点の海の幸を堪能できます。
石巻市に到着してから情報収集するのであれば、駅前にある観光案内所「ロマン海遊21」がおすすめです。
駅や観光案内等で配布されている「石巻の寿司」のパンフレットは、石巻市地産地消推進店に加盟しているお寿司屋さんが一覧で見られます。石巻市に到着したら、ぜひ最初にマップを手に入れることをおすすめします。石巻市では他にもご当地グルメとしてかき小屋、石巻焼きそばなどもありますので、食べ歩きを楽しむのもいいですね。
グルメはもとより、観光・宿泊・各種施設割引券・震災に関する資料も豊富に置いてありますので、ひと通り目を通してから行き先を決めても良いかもしれません。回りたい場所がいくつか見つかったら、常駐しているスタッフさんに聞けばプランニングのアドバイスもいただけますよ。
石巻駅に隣接した「駅レンタカー石巻駅営業所」ではレンタサイクルを借りることもできますので、少し足を延ばしたいけどタクシーまでは…という人は、レンタサイクルを使って市内を回るのもおすすめです。
「蛇の目寿司」は石巻市内でも飲食店が多いエリアで、駅から北上川方面に徒歩10分程のところにあります。屋台村「橋通りCOMMON」や、三陸の海の幸といえば欠かせない「石巻・かき小屋」も徒歩圏内。食べ歩きにももってこいの立地です。観光客でも気軽に立ち寄れますし、一人でも気兼ねなく入れますよ。
また、石巻の観光名所として外せない「石ノ森萬画館」も、西内海橋を渡ってすぐ。
さらに北上川を渡って牡鹿半島方面に進むと、宮城県慶長使節船ミュージアム(愛称:サン・ファン館)もあります。
駐車場も完備されているので、ドライブで立ち寄るのもいいでしょう。手軽に三陸の海の幸を楽しみたいという方、石巻で満腹になるまで食べ歩いちゃいましょう!
この記事の関連MEMO
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/14更新)
- 広告 -