「田舎茶屋 まつや」は、JR飯田線の湯谷温泉駅から徒歩数分とほど近い場所にあり、昔懐かしい佇まいの木造家屋のお店です。(駐車場も有)
店舗前の道路を挟んですぐが、JR飯田線の線路となりますが、朝晩をのぞき、基本的には上下線ともに通常1時間に1本の運行。秘境駅に停車しながら愛知県・静岡県・長野県の3県をつなぐローカル線の沿線には、のんびりとした時間が流れています。
春には桜、秋には紅葉といった沿線の四季折々の風情も楽しめ、湯谷温泉を流れる宇蓮川のせせらぎの音とともに、お店の目印にもなっている赤い野点傘は、旅の風情をかきたてます。
お店の外観からも期待を裏切らず、ほっと一息つける温かみのある店内。小上がりの席には、ポットと急須が用意されているので、セルフでお茶をいれましょう。
食事メニューとして、そば・うどんがあります。そばは、麺の太さが不揃いな田舎そばで、温かいそばには、ちくわ、ねぎ、かつおぶし、すりごまがトッピングされます。季節が暖かくなると、錦糸卵と椎茸がトッピングされたざるそばも登場。ざるの上には本物の葉が敷かれ、その上にそばが盛りつけられるという、見ためも涼やかな一品です。
寒い季節には、お椀で提供されるたっぷりの甘酒で身も心も温まれます。甘い豆菓子や漬物などが一緒についており、店内で購入することもできます。夏季には、かき氷も登場しますよ。
お店の看板メニューである五平餅は、毎朝お店でお米を炊き上げ、米粒が半分位残るように熟練の技でたたいてつぶし、厚みあるふっくらとした形に仕上げます。伝統の味噌だれをつけ、炭火でじっくりと香ばしく焼かれた手作り五平餅は、まさに絶品!
外側は、お味噌の香ばしさとカリっとした舌ざわり。内側はお米の粒がほどよく残りつつ、やわらかな弾力があって、甘辛い味噌と良くあいます。なんと、味噌だれの作り方は、お店の中でも女将さんだけしか知らない代々伝わる秘伝レシピなんですって!
周辺に伝わる五平餅の由来としては、山の神様へ豊作と感謝の念を込めて、各家庭でお餅を作ってお祭りする習慣から。そのお餅の形が「御幣」に似ていることから、御幣餅といわれていましたが、五平餅とやさしい漢字にかわって世間一般に広まるようになったと。まつやでは、五平餅は元々家庭で作っていたものなので、やはり家庭の味が1番!、そのため、まつやの五平餅は2番目に美味しいんですよと女将さん。なるほど!ですね。
実は、まつやで、五平餅とともに日本中で2番目に美味しいと自信をもってオススメしているのが「こんにゃくみそでんがく」。こちらの味噌ダレも基本的には五平餅と同じ味噌を使っていますが、こんにゃくみそでんがく用にアレンジされています。テーブルにある柚子の粉をふりかけて食べるのもオススメです。
自宅でも、まつやの五平餅を食べられるようにと、真空パックの五平餅(5本入り)が販売されています。また、漬物や地元特産品、民芸品なども多数販売されており、お土産としても最適です。店内は、縁日に来たような、遊び心いっぱいの雰囲気になっています。
鳳来寺や鳳来寺山東照宮へ参拝するのに便利な鳳来寺山パークウェイの山頂には、「山の茶屋 まつや」があります。「田舎茶屋 まつや」からは車で10分ほど。
「田舎茶屋」と基本的には同じメニューですが、五平餅だけは異なります。「山の茶屋」では、散策の際でも食べやすいようにという配慮から、米粉で作ったお餅を、小ぶりに丸くまとめ、3つのお餅を串に刺したタイプの串五平を販売。「田舎茶屋」の五平餅よりも、弾力が強くモッチリした食感が味わえます。もう1種類、お土産用と同じく平たいタイプの米粉で作った五平餅があるので、お好きな方をどうぞ。
両店舗の五平餅を店内で食べる場合は、味噌だれがお皿にベタっとくっついて、五平餅からできるだけ味噌だれがはがれないようにと、お皿との間に割箸を入れてくれる心遣い、嬉しいですね。
日本中で2番目に美味しいという五平餅はいかがでしたでしょうか?毎朝丹精込めて作っている自家製の五平餅は、地元の方にも人気の品で、「田舎茶屋 まつや」の分だけを作るのも精一杯だという限定品!きっと、一度食べたらヤミツキになるはずです。お腹を空かせて、両店舗の五平餅を食べ比べてみるのも面白いかもしれません。湯谷温泉や鳳来寺山へお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。
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(2024/9/10更新)
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