写真:花村 桂子
地図を見る東南アジア、マレー半島の南端に位置するシンガポールは、マレー系、中華系、インド系など、世界中からやってきた人々が暮らす多民族国家。その中でリトル・インディアは、インド系住人が集う「小さなインド」。まるでインドに来たような気分が味わえるエキゾチック・タウンです。
「スリ・ヴァーラマカリアマン寺院」は、リトル・インディアを象徴するヒンドゥー寺院。石づくりの桜門ゴープラムは、象頭のガネーシャ神、ライオンに乗った女神など色鮮やかな神々でぎっしりと埋め尽くされています。あたりは露店に並ぶ、お供え用花輪のかぐわしい香りでいっぱい。
祀られているのは殺戮と創造の女神カーリー、人の体に象の頭を載せたガネーシャ神、6つの顔を持つ軍神ムルガンなど、見たこともないような異形の神々。観光客も見学OK。敬虔な気持ちで門をくぐりましょう。
写真:花村 桂子
地図を見る「リトル・インディア・アーケード」の細い路地には、インドならではの雑貨がいっぱい!カラフルな天井飾りや、象頭ガネーシャ神の像など、見ているだけでワクワクしちゃいます。繊細なレリーフのついた布や、金糸で縁取られた小物入れは、おみやげにもグー。値札がついているので、旅行者でも安心して買い物できるのは嬉しいですね。
写真:花村 桂子
地図を見る「テッカセンター」は、本場のインド料理で有名なホーカーズ(屋台村)。ガイドブック等では「KKマーケット」と紹介されることもあります。ひんやりと涼しい広い室内には、フレッシュな果物や生ジュース、カレーの屋台はもちろん、チキンの丸焼きがつり下がっていたり、まるで食のワンダーランド。
おすすめは「アラジンズ・ブリヤニ」のチキンブリヤニ(チキンカレー)。ブリヤニとは、ナツメグ、グローブ、クミンなどのスパイスを入れて炊いた米料理。ぱらっとした細い米は、インドのさらさらカレーとよく合います。じっくり意込んだ骨付きチキンはスプーンでほぐれるほどに柔らかく、ソースは日本人の口に合うまろやかさ。辛すぎるのはちょっと…という方も、ぜひトライしてみて。
「インドではカレーを手で食べるんじゃないの?」という心配はご無用。テッカセンターには観光客も多く訪れるので、何も言わなくてもスプーンやフォークが出てきます。あたりに目をやると、サリー姿の女性が上手に指先でカレーをつまんで口に運んでいたり。口髭を生やした男性はスプーン派だったり。そんな現地の様子を垣間見られるのも、テッカセンターならではの楽しみです。
写真:花村 桂子
地図を見る「ムスタファ・センター」は 香水、コスメ、薬に衣類、電化製品、食品など何でも揃うディスカウントストア。インド系の住民はもちろんですが、お土産物がたいへん充実しており、欧米からの観光客も多く訪れる人気のお店。
アーユルベーダ石鹸や、小さな容器のタイガーバーム。マーライオンや、マリーナ・ベイ・サンズ・ホテルの写真のついた箱入りクッキーやチョコレート。木箱の紅茶やハーブティーも。24時間営業ですので、最後の荷造りで「おみやげが足りない!」なんて時にも大変便利。タクシー飛ばして駆けつけましょう。
近代都市シンガポールにありながら、ディープなインド気分を味わえるリトル・インディア。見どころはセラングーン・ロード沿いの約1.5kmに集中しているので、観光しやすいのも嬉しい限り。ぜひ、エキゾチックな魅惑の街、リトル・インディアをご堪能あれ。
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(2024/12/6更新)
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