名古屋駅から名鉄特急でわずか45分。名鉄河和駅に到着です。河和駅から河和港までは無料の連絡バスで結ばれていますが、歩いてもわずか5分ほどで河和港に到着します。河和港からは「篠島」「日間賀島」「伊良湖岬」に向かう高速船が出ており、「篠島」へはどの便に乗っても行くことができます。
高速船の船内にはデッキもありますが、かなりのスピードが出ますので、受ける風の強さは相当のもの。したがって強風時はデッキにでることができないように閉鎖されます。夏場の晴れた日であれば、潮風を受けながらデッキで過ごすのもいいかもしれませんね。高速船特有の上下にバウンドするような揺れを感じながら船は「篠島」へ向けて疾走します。
「篠島」へは「日間賀島」経由で向かうので、乗船時間は便によって25分から35分ほどとなります。
高速船を降りると目の前に「島の駅 SHINOJIMA」という建物が見えてきます。こちらの建物は高速船の待合所と観光案内所を兼ねた施設で、「篠島」の名物、シラスを使った「シラス丼」などの食事もいただけます。また、レンタサイクルも扱っていますので、「篠島」をのんびりとサイクリングしたいという方はぜひどうぞ。
観光案内所で「篠島」の観光マップを手に入れたら、さっそく「篠島」を散策してみましょう。
海沿いを歩いているとさっそく島らしい風景が見えてきます。港に係留された多くの漁船、そして遠くには知多半島の建物。海から吹く潮風、港に積まれた漁具の数々。名古屋を出てわずか90分後にこのような風景に出会えるとは驚きです。
海を背にし集落に目を向けると、家々をつなぐ細い路地が数多くあることに気づきます。「篠島」の島内では移動は主に原付バイクか自転車。車はホテルや民宿の送迎バスかワゴン車、そして島民の方々が使っている軽トラぐらいしか見当たりません。観光客はマイカーの乗り入れができないので、島内では車にほとんど出くわしません。ですので徒歩やサイクリングで安全に観光ができますよ。
「篠島」はなかなかアップダウンの多い島です。自転車では行けないところや、坂や階段も多くあります。島のいちばん高いところは標高49.1メートルあり、三河湾の三島の中ではいちばん高い地点がこの「篠島」にあるのです。「日間賀島」と「篠島」の間に構造線が通っていて、この「篠島」だけ他の島と地質も違います。
細い路地を歩いているとネコがめんどくさそうに道をゆずってくれます。申し訳ないなと思いながらも、些細なことでも島ではなんだか心がなごみます。
細い路地を通って集落を抜け、高速船が到着した港とは反対側の海に出ると、そこには白砂のきれいなビーチが!ここは「サンサンビーチ」という愛称が付けられた海水浴場。夏場には多くの家族連れでにぎわいます。知多半島の海水浴場より混雑していないので、「篠島」まで渡って海水浴を楽しむ人も多いんですよ。
「サンサンビーチ」は人工的に作られたビーチではありません。弓形をした全長800メートルの長さを誇る天然の砂浜なんです。遠浅の海で安心して泳げますし、春や秋にはこのビーチで地引き網の体験などもできます。
「サンサンビーチ」から坂道を上り、「篠島小中学校」方面に向かいます。坂を上って行くにしたがって、先ほどのビーチが下の方に見えてきます。島の最高地点に近いこともあって、眺めがよい風景が広がります。「篠島小中学校」の南側に三河湾が一望できるスポットがあり、渥美半島や遠くには三重県も確認できます。
「サンサンビーチ」とは異なり断崖絶壁が続く島の東側は、その昔名古屋城築城の際、石垣に使用する石を切って運び出した場所もあります。白い砂浜が続く美しいビーチと対照的な風景です。場所によって異なる風景を見せてくれる「篠島」は、のんびり歩いても半日あれば十分。港周辺にはシラス料理やフグ料理を提供してくれるお店も点在します。島の駅「SHINOJIMA」ではお土産も販売していますので、島を離れる直前までお買い物も楽しめますよ。
三河湾に浮かぶ「篠島」は、おとなりの「日間賀島」とセットで訪問するのもおすすめです。河和港では「島めぐり」きっぷという周遊券も発売されていて、有効期限も2日間ありますので、どちらかの島でお泊まりになる際も利用できます。日帰りでも便利な「篠島」は、旅館や民宿も多くあり、食事も新鮮な海の幸が豊富に出てきます。日帰りでも楽しめる島ですが、お時間がある方はぜひお泊まりでお出かけください。
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(2025/2/15更新)
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