『世界最高をお届けする』という使命のもと、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンがクリエイティブと技術力を集結させ、とんでもないフライング・コースター型のアトラクションを開発してしまいました。それが、ザ・フライング・ダイナソー。
2016年に15周年を迎えるユニバーサル・スタジオ・ジャパンのモードはズバリ、やり過ぎ。その目玉として、誕生する新アトラクションが、大人しいワケがありません。
アトラクションのコンセプトは、『長年の研究と努力の結果、野生のプテラノドンの調教に成功。プテラノドンと一緒に空を飛ぶ夢のアトラクションを開発した。…が。』というパニック映画の出だしのような、ハラハラドキドキな代物、賢明な皆様の予想通り、暴走しちゃいます。プテラノドン。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの奥に広がるジュラシック・パークのエリアに、見慣れない緑のレールが広がっています。これがザ・フライング・ダイナソーのレールです。
実はこのザ・フライング・ダイナソーは、フライング・コースターとしては、世界最長×世界最大の高低差を誇ります。レールを見ただけで、やり過ぎ感がビンビン伝わってきます。
フライング・コースターというのは、いわゆる吊り下げ式のジェットコースターですが、ザ・フライング・ダイナソーは、ただのフライング・コースターではありません。
コンセプト通りに、プテラノドンに背中をつかまれた状態で疾走します。ということは、つまり、下の写真のように体も顔も下を向いた、うつぶせ状態。まさにやり過ぎ。
これから始まる、アトラクションへの期待と恐怖の中で、日常ではありえないポーズを取らされるため、この時点でゲストから悲鳴が上がります。
写真:けいたろう
地図を見る写真:けいたろう
地図を見るジェットコースターの最大の恐怖と言えば、最初の坂を上って行く、あの時間。ただでさえ怖いのに、ザ・フライング・ダイナソーでは、無防備なうつぶせ状態のまま上空へ運ばれ、恐怖は倍増。しかも、頭は下を向き、地上がどんどん遠くなる様子も丸見え。冷静さを保てるハズもなく、湧き上がってくる「止めておけばよかったかも?」という、ある種の後悔は、他のジェットコースターと比べ物になりません。
長く感じられる上り坂は唐突に終わり、カタカタ音も止んで、一瞬の静寂のあと、恐怖がピークに達した瞬間、頭のてっぺんからの大落下が始まります。
フライング・コースターとしては世界最大の高低差を誇る37.8mのファーストドロップを体験し、恐怖の大絶叫を上げさせた後、コースは暴走したプテラノドンの野生本能の赴くままとなり、不規則に変化します。
プテラノドンに背中をつかまれ、猛スピードで大空をブンブン振り回されていると、恐怖は平衡感覚と共にどこかへ吹き飛び、爽快感や痛快感、飛翔感でワケがわからなくなっていると、突然のGフォースが全身に駆けめぐります。
重力の変化とスリルと風、あまりに色んなことが起こり過ぎて、頭の処理速度が追い付かなくなり、謎の感覚に到達すると、「キャー」なんてカワイイ声じゃなくて「ウーギャオァー」と普段の自分からは、想像も付かないような絶叫が、日頃のストレスと一緒にノドから飛び出し、大空の遥か彼方に飛んで行って消えてしまいます。
コース全長1,124mの長いコースも、乗ってしまえばあっという間。コースターを下りることになりますが、ここでもビックリ。全身の毛細血管が何だかピリピリし、鼓動が早くなっているのに、頭はスッキリ。テンションはMAX状態。この感覚は、まさに” RE−BOOOOOOOORN(リ・ボーン)!さぁ、やり過ぎよう、生き返ろう。” ズバリそのもの。
写真:けいたろう
地図を見るザ・フライング・ダイナソーで、無茶苦茶にしてくれたプテラノドン。仕返しをしたいという方にオススメなのが、『ダイナソー・ウィング〜チキン〜』というジュラシック・パークのエリアで販売されているメニュー。
プテラノドンの翼に見立てた、ワイルド味の手羽先を、ワイルドに手づかみで、ムシャムシャと食べてやれば、リベンジ完了となります。手袋つきで手は汚れないので安心してください。
ザ・フライング・ダイナソーの前に食べたくなっても我慢。先に食べちゃうと、仲間のプテラノドンに敵討ちにあったことになっちゃいます(笑)
世界最長×世界最大の高低差を誇る、世界最高フライング・コースターのザ・フライング・ダイナソーに乗ると、仏頂面もポーカーフェイスもクールビューティーも何もあったもんじゃありません。恥も外聞もストレスもモヤモヤも何もかも大空に投げ捨てて、自分でも知らなかった新たな自分に生まれ変われます。
ちなみに、ザ・フライング・ダイナソーでは、危険防止のため、落下物になり得る荷物はすべてアトラクションに預けてからの搭乗となります。帽子、カメラは当然として、指輪やメガネまで預けて、金属探知機を使っての安全確認を行うので、大きなカバンがあると便利です。
ザ・フライング・ダイナソーをより楽しむポイントは、目を閉じないこと。例のカタカタと坂を上る際に、あえて大きく目を見開いて下を見ましょう。あまりの高さとコースターのむき出し感、解放感に恐怖は倍増。やりすぎ感の上乗せが可能です。
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(2024/12/5更新)
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