「祝福の谷の修道院」に祝福される?「ヴィルヌーヴレザヴィニョン」は南仏アヴィニョンの隠れエリア

「祝福の谷の修道院」に祝福される?「ヴィルヌーヴレザヴィニョン」は南仏アヴィニョンの隠れエリア

更新日:2016/08/09 11:21

中世に教皇庁が置かれたアヴィニョンの街には数多くの史跡が残されています。そんな歴史の街歩きの中心は誰もが訪れるエリアですが、ちょっと目線を変えて訪れてみたいのが、新しいという意味の街「ヴィルヌーヴレザヴィニョン」です。アヴィニョンの中心からローヌ河を渡った対岸に位置します。どうしても滞在日数が短いとメイン観光だけになりがちですが、素顔の街に触れるにはこんなエリアも是非訪れてみて下さい。

中世の繁栄を今に残す「サンタンドレ要塞」

中世の繁栄を今に残す「サンタンドレ要塞」
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1309年からおよそ70年間、ローマから法王庁がアヴィニョンに移され、街はキリスト教世界の中心でした。その間、フランス王はヴィルヌーヴの街から監視していたものでした。それを伝える物の一つがサンタンドレ要塞です。まるでタイムスリップの入り口のような大きな要塞の門をくぐると、現代から忘れさられたような空間が広がります。高台から対岸アヴィニョンの街が見渡せ、中世、フランス王が監視していた目線が味わえますよ!

「祝福の谷の修道院」に祝福されよう♪

「祝福の谷の修道院」に祝福されよう♪
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サンタンドレ要塞のお隣にあるのが、花々が咲き乱れる庭と共に様式の違う3つの美しい回廊や、教皇宮殿のフレスコ画も手がけたマッテオ・ジョヴァネッティによるチャペルのフレスコ画が目を引く祝福の谷の修道院です。
南仏の強い太陽が陰影を造る回廊や緑や花の清々しさに、まさに祝福されているような空間です。
この修道院はヨーロッパにあるシャルトル会建築物の最も大きなものの一つで、アビニョンの法王イノケンティウス6世によって創設され、教会の中には法王の霊廟が立っています。

また、お時間に余裕があれば敷地内に夏場限定で営業されるレストラン「Restaurant Les Jardins d’ete de la Chartreuse」もお薦めですが、人気なので予約は必須です!

ヴィルヌーヴで最も賑わう「ジャン・ジョレス広場」

ヴィルヌーヴで最も賑わう「ジャン・ジョレス広場」
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ヨーロッパの街には、その街の顔ともなる広場が必ず存在しているものです。このヴィルヌーヴの顔は「ジャン・ジョレス広場」。メインストリートにも面していて、一番賑わう場所なのですが、とても小さくて可愛らしい街に相応しい佇まいの広場なのです。テラス席で楽しそうにグラスを傾ける人、のんびりとお散歩する人、ここで繰り広げられる生活劇場を見ながらひと休みしてみてはいかがでしょうか?

眺めが抜群「フィリップ美男王の塔」

眺めが抜群「フィリップ美男王の塔」
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サン・ベネゼ橋(♪アヴィニョンの橋で踊ろよ〜♪の歌にもなったローヌ河に架かる橋)を監視するためにフィリップ美男王が建てた塔が、その名も「フィリップ美男王の塔」です。フランス国王フィリップ4世は整った顔立ちの超美男だったそうでこの名が付いたのですが、あまりにそのままのネーミングに思わず笑ってしまいますね。

もちろんこの塔には上がることが出来ますが、塔からだけでなくその周辺は高台になっているので、オリーブの木々の向こうに広がるオレンジ色の屋根にベージュ色の建物、まさに南仏といった風景が見渡せるのです。
またその先には、初めにご紹介したもう一つの監視のためのサンタンドレ要塞も見えますね。

ポルティコの原形が見られる「オピタル通り」

ポルティコの原形が見られる「オピタル通り」
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ポルティコとは言わば歩道上に屋根と柱の連なりがある、お天気に左右されず歩行出来る道です。オピタル通りにあるのは、14世紀のものでポルティコの原形と言われています。
数百年の時を経て今に伝える中世のポルティコをそぞろ歩けるなんて、ヴィルヌーヴ観光の醍醐味ですね!

観光サポートもしっかりされているのが嬉しい!

アヴィニョンの裏観光とでも言うヴィルヌーヴの街はいかがでしたか?アヴィニョン中心に比べたらはるかに静かな街歩きが楽しめるのは間違いありません。
とは言えしっかり観光サポートがされているのが嬉しいところ。まず、観光案内所などでアヴィニョンパッションという小冊子を手に入れておくことをお薦めします。これはアヴィニョン市の観光名所に割引価格で入場することが出来るというもので、最初の入場見学は普通料金で2カ所目からは10%〜50%割引になります。
ダウンロードも可能です、関連メモをご参照ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/07/07 訪問

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