写真:橘 凛
地図を見る北イタリアの都市ミラノとヴェネチアのちょうど中間程度に位置し、中世都市ヴェローナから近いガルダ湖。バスや鉄道でアクセス可能で、ヴェローナと一緒に訪れたいところです。
ガルダ湖は、面積は日本の琵琶湖の半分程度ですが、小さく可愛らしい湖が大半を占める北イタリア湖水地方では、とても広々とした湖です。南ドイツのミュンヘンからヴェローナまでは直行列車があるため、ガルダ湖周辺にはドイツ人観光客の姿が目立ちます。ドイツ語表記での道案内も多く、飛び交う言葉も様々です。
湖の南岸から突き出したような面白い形をした半島に、シルミオーネはあります。
写真:橘 凛
地図を見るシルミオーネは風光明媚で、ガルダ湖で最も有名な街ですが、紀元前にはすでに景勝地として知られ、古代ローマ人も通っていたというから驚きです。街の入り口には13世紀に建設されたといわれるスカラ家の城塞がそびえたち、そこから可愛らしい街並みの旧市街が広がっています。スカラ家とは、13世紀頃のヴェローナを支配した領主。その勢力は近郊地域一帯に及びました。スカラ家の城塞は、螺旋階段で上に登ることができます(要入場料)。
また、船着き場からは、ボートでのガルダ湖遊覧ツアーが出ているので、水上から街の全景をゆっくりと眺められますよ。
シルミオーネ旧市街は美味しいジェラート屋さんが多いので、街歩きのお伴にぜひどうぞ!
写真:橘 凛
地図を見る観光のあとは、ぜひ、シルミオーネを代表する温泉スパに行ってみましょう。シルミオーネがある半島の先端近くにある、アクアリア(Aquaria)と呼ばれる一大スパセンターは、ビジターとして誰でも入館できます。水着やビーチサンダル、水泳帽の着用は義務で、現地販売もしていますが、手持ちのものを持っていきましょう。タオルやバスローブは、入館料に含まれており、館内には軽食スペースがあります。
アクアリアは、プールやサウナ施設が屋内・屋外とも充実しています。シルミオーネで湧く温泉源(テルメ)は、69度と高温で、関節炎や気管支炎、外傷治療などに効果的といわれています。日本の温泉に比べると、少しぬるいと思われる程度の温度に保たれているので、長く浸かることができ、まるで温水プールのようです。
屋外プールは完全なレイクビュー(写真参照)。写真奥に見える湖とは目と鼻の先の距離です。ガルダ湖に沈んでいく夕陽はとても美しいので、サンセットタイムに訪れることをおすすめします!
写真:橘 凛
地図を見るイタリアの祝日をのぞいて、ほぼ毎日朝から晩まで営業している、観光客にとって嬉しいアクアリア。特に7・8月のバカンスシーズンは、毎晩0時まで営業しているので、夕食後でもたっぷり時間があります。1日券は50ユーロ前後ですが、時間がない人には1時間半だけの入館チケットもあるので、旅程に合わせて観光しましょう。
サーマルセラピー目的に長期滞在者も多くいるので、湯治と組み合わせたホテル施設なども充実しているのも特筆すべき点です。
その他、シルミオーネ周辺には、「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」と呼ばれる水上住居のユネスコ世界遺産もあります。
シルミオーネはじめ、温泉地が点在する北イタリア湖水地方。古代ローマ人が好んだ温泉が時代を超えて今もなお私達も楽しめるなんて、粋なものです。ぜひ、ゆったりとしたバカンスを過ごす旅先としておすすめです。
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(2023/12/8更新)
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