写真:彰 伴治
地図を見るスプリングブルック国立公園は、ユーカリなどが生息する乾燥地帯と、ブナやシダ類などが生息する多雨林地帯が隣接している世界でも類を見ない森で、その希少さから「スプリングブルックの奇跡」と言われています。太古の昔、インドとオーストラリアと南極は陸つながりであったという説がありますが、ここはその説を立証する貴重な場所なのです。
世界遺産エリアで最初に訪れるパーリングブルック展望台付近では、たくさんのユーカリの木が見られます。写真の木は樹皮が剥がれ落ち真っ白になっていますが、決して枯れてしまいそうになっている訳ではありません。ユーカリの木は山火事の後にしか新芽を出すことが出来ないため、自らテルペンという油を葉から放出し火事を誘発します。そして火事の時は樹皮が落ちて幹が燃えるのを防ぎます。そのために樹皮がもろく出来ていて何年かに一度剥がれ落ちて新しい樹皮に変わるのです。
ユーカリの葉はコアラの大好物。ユーカリの木を見つけたらじっくりと観察して下さい、野生のコアラに出会えるかも知れませんよ!
またここでは、106メートルの落差を誇る滝やキャニオン展望台からの絶景、そして公園でのティータイムなどが楽しめます。
写真:彰 伴治
地図を見るツアーの途中、森を散策していると野生のワラビーやパディメロンなど、小型のカンガルーの仲間にも出会うことがあります。写真はワラビー、お腹の袋に赤ちゃんが入っていますね。
カンガルーやワラビーは比較的大きいので比較的見つけやすいですが、パディメロンはとても小さくめったに見つけることが出来ません。もし野生のパディメロンに出会えたら、それはコアラとの出会いと同じぐらい感動することでしょう。
写真:彰 伴治
地図を見るユーカリの林を抜けて多雨林地域に入るとそこは、樹齢二千年のブナの木や世界最古のシダ類が生い茂る、まるでジュラシックパークに入り込んだ様な世界になります。
写真はゼンマイが巨大化し木になった、シダ類でもかなり原始的な部類に入るもの。新芽はうずを巻いていて形は食用にするゼンマイとそっくりですが、その大きさは大人の腕ぐらいあってちょっと怖いぐらいです。
足元の岩には美しい緑のコケが生えていて、シダの葉の間から降り注ぐ日差しに、大自然の息吹を肌で感じることが出来ます。
写真:彰 伴治
地図を見るツアーでは途中にランチタイムが設けられていて、おしゃれなカフェやレストランでミートパイやマッシュポテトなどの食事を楽しむことが出来ます。食事が用意されている間にガイドから地球の成り立ちや、オーストラリアの動植物についての詳しい説明があり、ツアーの後半がますます楽しみになります。
また、食事後はレストランで飼われている動物と遊んだり、珍しい白黒まだら模様のカラスを探してみて下さいね。オーストラリアのカラスはおとなしいので滅多に攻撃したりして来ないので安心ですが、念のため遠くから観察しましょう。
写真:彰 伴治
地図を見るツアーのラストを飾るのは、その素晴らしさに誰もが感動する「ツインフォール」。ぬけるような青空の下、滝口にはユーカリとシダのコラボレーション、滝つぼには美しい虹がかかり、ここスプリングブルックの魅力を凝縮したこの滝は、ツアーのハイライトに相応しい場所です。
更に素晴らしいのは、この滝は「裏見の滝」。そう、滝つぼの奥に回って滝の流れを裏側から見ることが出来るのです。少ししぶきを浴びながら流れ落ちる水の向こう側に見る青空やシダの葉はとても美しく、これまでに味わったことの無い感動を与えてくれます。
いかがでしたか?
このツアーは、ホテルからの送迎やダムの見学、世界遺産訪問証明書など記事に書ききれなかった目玉がまだまだたくさんあって、料金はA$150前後ととってもお得です。
ゴールドコーストへの旅行を検討されている方は、是非、ビーチだけでなく、世界遺産「スプリングブルック国立公園」のトレッキングツアーもご検討されてみてはいかがでしょうか?
なお、このツアーは現地でも申し込み出来ますが、とても人気があるためなるべくは早く、事前に申し込まれた方が確実です。また、山に入るので海より気温は下がります。プラス2、3枚重ね着が出来る服装を準備して下さいね。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
彰 伴治
東北6県を中心に週末旅行を楽しんでいます。三陸鉄道などのローカル線、世界遺産平泉、温泉、四季の風景など東北には魅力的な場所がたくさん。そんな魅力あふれる東北の風景を皆さんにお伝えしていきたいと思います…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索