写真:吉川 なお
地図を見る台鉄利用の場合は「礁渓」駅で下車し徒歩約20分、バス利用の場合は台北駅直結の「台北轉運站」かMRT市政府駅に隣接する「市府轉運站」から、「礁渓」または「宜蘭」行きのバスに乗り「頭城」で下車すると、斜め前にお目当ての店が見えてきます。
赤い派手な看板が目印の『甕窯鶏』は、台湾の数多くのメディアで紹介されている有名店で、看板料理は鶏1羽を丸ごと焼く「鶏のかまど焼き」です。
店名の甕は瓶(かめ)、窯はかまど、鶏はニワトリのことで、その名の通り、かめをかまどに仕立てたものに鶏を入れて焼き上げています。
写真:吉川 なお
地図を見る入口横の厨房にはかまがたくさん並び、熟練の職人が豪快に鶏を調理しています。
契約農家で約4カ月間飼育され運ばれてきた黒毛土鶏は、まず、しょうがやお茶の葉や宜蘭の名産の三星葱など8種類の具材が入った薬草スープにつけ込まれます。味をしみこませた後、大きなかめの中で約30分間、250度でいぶし焼きにされ、中までしっかり火が通されます。かまどにくべる薪は、よい香りを出す龍眼とライチの木を使用するというこだわりよう。
鶏は次に小さなかめに移され、再び400度という高温で焼かれます。鶏の下にしいたけとにんにくを置いて香りづけし、熱でこがさないように、かまから何度も出したり入れたりします。温度に変化をつけることによって、皮はパリパリになり、身も引き締まります。
こまめにタレをつけながら、その作業を繰り返すこと数回。香ばしい焼き色がついた鶏の丸焼きの完成です♪
写真:吉川 なお
地図を見る入口入ってすぐのカウンターでオーダーと精算を済ませ、待つこと数分。ひっきりなしに焼かれているのであまり待つことなく、お待ちかねの鶏が大きなお皿に乗って運ばれてきます。
その姿は・・・写真の通り、とさかも手も足もついていて、初めて見る人はちょっとショッキングかも。
しかし、食べるにはさらに勇気ある行動が必要です。
写真:吉川 なお
地図を見るちょっとかわいそうな気もしますが、食べるには手でむしらねばなりません。用意されている軍手とビニール手袋で、豪快にさばきましょう。内臓は処理済なのでご安心を。
スモークされた身は、長時間窯焼きされながらも、驚くほど柔らかくてジューシー、肉汁もたっぷりです。皮はパリパリで、 照りとつやも申し分なし。お皿には風味づけに使われたしいたけとにんにく、滴り落ちた鶏油とこしょうが添えられています。お好みでそれらをつけて、手づかみでほおばりましょう。
手間ひまかけて作られた自慢の鶏は、余分な脂がなく、噛むたびに旨味が口の中に広がります。皮も香ばしく、まさに病みつきになるおいしさ♪。リピーターが多いのも納得です。
1羽は2〜3人前で、最初は食べきれるかどうか不安でも、あっという間に完食できちゃいます。
写真:吉川 なお
地図を見る鶏と一緒にお勧めしたいのは、宜蘭の特産品の三星葱。テレビ東京の『孤独のグルメ』にも登場した三星葱は、台湾を代表するブランドネギで、歯ごたえしっかり、味よし香りよしの逸品です。しいたけと炒めた「三星炒葱」はさっぱりしていて、シャキシャキした食感もグ〜!鶏との相性もバツグンです。
「窯烤香腸」もここならではの一品。かめの中で台湾ソーセージを焼いてくれます。屋台で売っているソーセージとは違う独特な風味で、スモーク味がビールにとても合います。
たけのこ入りの鶏ガラスープはお店のサービスで、セルフサービスです。そばに置かれている金属鍋に入れて、座席にどうぞ。ビールは各自で冷蔵庫から取り出し、座席で精算するシステムです。
厨房の職人は週6日でひとり800羽も焼くといい、その数にもびっくり。その人気の訳は、食べてみると一目瞭然です。
30年の秘伝のタレで、こだわりの鶏を、こだわりの釜で、こだわりの焼き方で作ってる『甕窯雞』。礁渓温泉を訪れたら、是非、その絶品鶏を食べに行かれてはいかがでしょうか。これだけでも食べに行く価値ありです!
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/11/30更新)
- 広告 -