トルコの穴場世界遺産へ急げ! 古都ブルサと古民家の村ジュマルクズック

トルコの穴場世界遺産へ急げ! 古都ブルサと古民家の村ジュマルクズック

更新日:2017/08/04 11:33

ジュマペル ヤマモトのプロフィール写真 ジュマペル ヤマモト
今回ご紹介するブルサとジュマルクズックは、イスタンブールやカッパドキア、パムッカレなど観光資源が豊富なトルコにあっては、まだまだマイナーです。しかし比較的最近、2014年に世界遺産にも登録されただけあって観光客は少なめで、歴史ある落ち着いた街は魅力に溢れています。
トルコは既に旅行済みだよ、という方にも是非お薦めしたい穴場、古都ブルサと古民家の村ジュマルクズックをご紹介します。

オスマン帝国の古都 ブルサへ

ブルサは、イスタンブールの南、直線距離で約100km、マルマラ海の対岸に位置しています。イスタンブールからは、ぐるっと海岸を廻って陸路で行くこともできますが、お薦めはイエニカプ港からフェリーで対岸のヤロワ港へ渡り、バスに乗り継ぐ方法です。カモメが舞うイエニカプ港を出航後に振り返ると、ブルーモスクとアヤソフィアが望め、ちょっとしたクルーズ気分も味わえてお得です。

オスマン帝国の古都 ブルサへ

写真:ジュマペル ヤマモト

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ブルサは、シルクロードの西端の都市として繁栄した14世紀頃には、オスマン帝国の首都が置かれていた正真正銘の古都〜トルコの京都です。このため、トルコ国民にはとても愛されている街で、オスマン帝国初期のスルタン(皇帝)のジャミィ(廟)が大変良い状態で保存されています。


まず街の中心部には、ランドマークとなるウル・ジャミィがあります。英語名「グランド・モスク」と呼ばれ、20のドームを持つ貫禄の建築で、内部にはジャミィとしては珍しく噴水があります。静かなモスク内に小窓から一筋の光が差し込む中、敬虔なイスラム教徒が祈りを捧げる様は、厳かな雰囲気に満ちています。自分が異国にいることを改めて強く感じさせられます。女性も入場できますが、肌の露出がない服を着て、髪はスカーフなどで覆ってください。

オスマン帝国の古都 ブルサへ

写真:ジュマペル ヤマモト

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オスマン帝国の古都 ブルサへ

写真:ジュマペル ヤマモト

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ウル・ジャミィの近くには、コザ・ハンという昔の隊商宿を改装したマーケットがあり、ブルサの名産品であるシルク製品などが売られていて、お土産探しに最適です。イスタンブールよりも客引きがマイルドなので買いやすいですよ。

緑のタイルが美しいイェシル・ジャミィ

緑のタイルが美しいイェシル・ジャミィ

写真:ジュマペル ヤマモト

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街の東寄りにあるイェシル・ジャミィは、エメラルド・グリーンのタイルで装飾された大変美しい廟です。この辺りは、やや高台になっていて、眺めの良いカフェなどがあるので、季節が良ければ屋外のテーブルで、寄ってくるネコ(必ず寄ってきます)をからかいながら一休みするのも気持ちがいいです。

緑のタイルが美しいイェシル・ジャミィ

写真:ジュマペル ヤマモト

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古民家の村 ジュマルクズック

古民家の村 ジュマルクズック

写真:ジュマペル ヤマモト

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ところでトルコにいくつかある世界遺産のうち、近世の宿場町として栄えたサフランボルは、素朴な古民家の街並みが魅力です。しかし残念なことに、交通の便が非常に悪いのが困りモノです。サフランボルまでは時間がなくて足を運べないけれど、ど〜しても古き良きトルコの村も訪れたいという場合は、ブルサとあわせて古民家の村ジュマルクズックに足を伸ばすことをお薦めします。

ジュマルクズックは、ブルサ市の中心から東へ10kmほどにあり、バス・路面電車・タクシーなどでアクセスすることができます。車両は村の入口の小さな広場までしか入れませんので、そこからは徒歩で村を散策することになります。広場には、ちょっとしたお土産の屋台が出ていて、トルコ人を絵に描いたようなハンチング帽のおじいさんや、深いシワのおばあさんが、世間話をしながらのんびり店番をしています。

時が止まったような静寂の村

時が止まったような静寂の村

写真:ジュマペル ヤマモト

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村の奥に向かって数本の路地が伸びていますが、村はとても小さいので、どの道を行っても迷うことはないでしょう。道はガッタガタの石畳で、両側にはくすんだパステルカラー調に塗られた2〜3階建ての古民家が並んでいます。上階が出窓状にせり出しているのが特徴的です。

村はとても静かで、何10年も前から時が止まってしまったんじゃないかと思えるほどです。時折、お年寄りやうらぶれた犬とすれ違うくらいで、トルコの田舎の絵になる村をゆっくりと散歩しながら写真に収めることができます。

全国区の地元飯イスケンデル・ケバブ

全国区の地元飯イスケンデル・ケバブ

写真:ジュマペル ヤマモト

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ブルサで忘れてはならないのが、イスケンデル・ケバブです。日本でケバブというと、削いだ肉を平たいパンに包んで食べるファストフードといったイメージが強いと思いますが、トルコにはいくつかの種類があります。今はトルコ全土で見られるイスケンデル・ケバブですが、ブルサのとあるお店が考案し広まったものです。

お皿の上にちぎったパンを敷き、削いだ羊肉、トマトソース、ヨーグルトを載せ、最後に溶かしバターをかけます。描写するとクドそうですが、羊肉のくさみもなくペロリといけます。最後にソースが絡まったパンも絶品です。元祖だけに、イスケンデル・ケバブ一本で勝負しています。何でもそうですが、やはり元祖というのはレシピも心意気もしっかりしているためか、そこらの店とは一段も二段も上のウマさです。

まとめ

イスタンブールからも近く、一粒で二度おいしいブルサとジュマルクズックは、観光客が少なく、スレていない素顔のトルコに接することができる穴場です。サフランボル的な街並みを諦めきれない場合の代替地としてもオススメですので、是非訪れてみてください!

掲載内容は執筆時点のものです。

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