深い山々に囲まれた森の中に佇むひらゆの森は、飛騨の古民家をイメージした意匠で統一されており、日本の古い山村を彷彿とさせます。広い駐車場もあり、車でのアクセスも至極便利。上高地や乗鞍岳に向かう平湯バスターミナルからも徒歩3分と、北アルプス観光に組み込むにも便利な場所にあります。
建物の中も白川郷などの飛騨や木曽路を思わせる民芸的なつくり。館内はロビーはもちろん、土産店も廊下もすべて畳敷き。素足で歩くことがとても気持ち良く、日本の良さをとにかく感じさせてくれる空間です。
湯上り所は合掌造りの古民家を移築して造られており、とても落ち着いた佇まい。広々とした広間で湯上りにごろりとくつろげるのはうれしいですね。
露天風呂が人気のひらゆの森ですが、内湯も相当に素敵です。飛騨の古民家をイメージした設えの民芸調の落ち着いた空間。高い天井の下に広がる空間にはいくつもの柱と太い梁が通されていて、まるでモダンな和室でくつろいでいるかのようです。「カポーン」と響く木桶の音と源泉掛け流しの優しい湯に包まれる空間は、まさに癒し。広い湯船も気持ちよく、洗い場の数も多くてとても使いやすく快適で、ついつい目玉の露天風呂にいく事を忘れてしまいそうになります。
平湯の森の自慢は露天風呂。男風呂には7ヶ所、女風呂には9ヶ所もの露天風呂が用意されています。しかもすべてが源泉掛け流しという贅沢ぶり。さらにはどの露天風呂もとても大きい!北アルプスの雄姿と深い森を眺めながら、緑の薫りに包まれた広大な敷地で自分の好きな露天風呂に浸かったり、湯比べをするなど、贅沢な温泉三昧が楽しめます。
たくさんある露天風呂は、それぞれの湯船によって温度や濁り方がすべて違います。湯の種類や温度、設え、さらには望める風景。自分のお気に入りの場所を探して広い敷地を歩いて湯めぐりするのはとても楽しいです。まるでテーマパークのような広さの中で、上質な源泉掛け流しの露天風呂が何か所も楽しめるとは、もう天国のような心地です。
白濁、湯の花、硫黄分。濃厚な温泉成分が楽しめる湯は「含硫黄ナトリウム・カルシウム・マグネシウム炭酸水素泉」。源泉温度は64℃で全てがかけ流し。これほど上質な温泉を惜しみもなく掛け流す湯もなかなかありません。贅沢な時間をなんと500円で楽しめてしまうというのも魅力のひとつです。
開放的な露天風呂もあれば、白濁した濁り湯で奥まった東屋の下につくられた隠れ湯的な湯船も。露天風呂の一番奥には宿泊者専用の内湯があり、その内湯から宿泊者は露天ぶろや大浴場を楽しめるようになっています。
湯上りに本格的にお腹を満たしたいと思ったら、ひらゆの森の中にある気持ち良いレストランでゆっくり食事をとるのがおススメです。湯上がり処からさらに奥に、長い畳敷きの廊下を延々と進んだ先にあるのが『もみの木』というレストラン。
畳敷きの館内に対し、レストラン内は気持ち良いフローリング。木に囲まれた空間は、懐かしいながらもどこか新鮮さを感じさせてくれます。おすすめのテーブルは、増設された外側の席。和とログコテージが融合した空間に壁一面の窓の向こうには信州の気持ちよい森が広がり、高原の雰囲気を満喫できます。なかなかこれだけのロケーションでゆっくり湯上りの食事が楽しめる事はありません。
各テーブルにはガスコンロが設置されています。「もみの木」の人気メニューは「飛騨牛鉄板焼き」。名物の飛騨牛を鉄板を使い、テーブルの上でジュウジュウ焼いてしまうのです。夏は涼しく冬は豪雪に閉ざされるひらゆの森。美味しいものを豪快に焼く食べ方が一番おすすめですね。
レストラン「もみの木」から眺めた苔むし、小川が流れる広く深い森の中でもっとリラックスしたいと思われるなら、湖の森の中にあるコテージに宿泊するのもよいでしょう。古民家風のコテージですべてに源泉掛け流しの露天風呂がついています。他にも民芸づくり風など、様々なタイプの客室を備えており、リーズナブルに泊まれる宿泊施設も充実しています。
極上の湯だけでなく、美味しい食事と深い自然、さらにはゆっくりとそれらを楽しむ宿泊。たっぷり時間をかけて堪能したい、日帰りで済ますには勿体ない最高の日帰り温泉施設です。
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