マングローブとは、マレー語のmangi-mangi(マンギ・マンギ)と英語で小さな森を意味するgrove(グローブ)を合わせた言葉といわれます。熱帯から亜熱帯地域の海岸や河口の汽水域の汚泥地帯に生息する常緑の樹木の総称です。個別の木をマングローブと言うのではありません。なお、汽水域とは海水と淡水が混ざり合う水域のことです。
日本では、南西諸島から鹿児島県喜入付近までが北限とされており、沖縄県では4科6種類の分布が確認されています。
また、マングローブ林は津波対策にもなると注目を集め、特に東南アジアでは植林が盛んに行われているのです。
島尻マングローブ林は、ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ、ヒルギモドキ、そして宮古島を北限とするヒルギダマシを含む3科5種が分布しています。
マングローブは根が地表に出ている姿が特徴的です。これは、泥の中だけでは酸素が不足することから、地表に根がむき出しとなることで生育を助ける地表根と呼ばれる現象なのです。その様子をじっくりと観察してみましょう。
とても日本国内とは思えない風景が広がる島尻マングローブ林は、木造や石で出来た橋を渡りながら奥に進んで行くことが出来ます。
散策途中、時々しゃがんでみるなどして目線を下げることで、少し違った景観を楽しんでみてはいかがでしょうか。
なお、沖縄に限らない観光のマナーですが、自然は保護を必要としています。ほんの少しの場所であっても、人が立ち入ることで生態系が崩れてしまうことがあるのです。大自然を楽しむためには環境保護を常に意識していることが大切。
くれぐれも、指定場所以外には立ち入らないようにしましょう。
ここには多くの種類のカニが生息しています。フタハオサガニ、オオアシハラガニモドキ、クマドリオウギガニ、ヒメシオマネキ、ニナミコメツキガニ等。カニたちの行動は餌を探す、縄張り争いをする、家を作る等ちょこちょこと動き回っており、かわいらしくまたユーモラスで、見ていて飽きることはないでは。
もちろん、捕獲することは厳禁。あくまでも大自然の中限定で、楽しみましょう。
汽水域に生息するカニやハゼ等の様々な生き物たちがいて、それを狙う鳥が集まって来ます。こうして大自然の中の体系が維持されます。それだけではなく美しい蝶たちが飛び回り、彩りを加えてくれています。ここはマングローブだけではなく、様々な生き物を観察することも出来る場所なのです。
宮古島の大自然は海だけではありません。汽水域ならではの美しさ、自然の豊かさがあります。
しかしながら、多くの人の努力により維持されているのも一つの事実。指定場所以外には立ち入らないようにしましょう。
これを機会に、島尻マングローブ林に足を運んでみませんか?
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(2024/12/12更新)
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