ご紹介する、有馬温泉「ホテルハーヴェスト有馬六彩」は、関西の奥座敷と言われるほど、自然豊かで山々に囲まれた奥深い場所にあります。そのため、電車で来る場合は何回も乗り換えなくてはなりませんが、有馬温泉駅に着くと、目の前から「湯けむり広場」など、湯煙上がる温泉情緒が楽しめる素晴らしい場所。ホテルは、高台の「タンサン坂」の手前にあり、まるで街並みを見下ろすかのように建っています。
ホテルのメインエントランスを入ると正面に、ご覧のような修景池が広がっています。青い空などを、鏡のように美しく写し出し、本当に綺麗! こんな開放感溢れる景色がおもてなしをしてくれるのは、きっと誰もが嬉しいはず。
ホテルは、自然の地形を利用して建てられているため、1号館と2号館に分かれていて、ロビーは、7階と8階の間のフロアーにあります。ホテルの部屋は、一般用のハーヴェストフロアとVIALA専用フロア、ペット同伴フロアなどに分かれています。会員制のホテルでもあるため、内装や置かれている家具など、館内はとてもシックで高級感がある佇まい。
写真のロビーは、大人の上質な寛ぎをコンセプトにしているため、落ち着いた雰囲気の中で過ごせるのも魅力!
ここ有馬に来たのなら、温泉は絶対に外せません! ホテルのお風呂は、泉質の異なる金泉・銀泉の2種類を楽しめる、有馬特有の珍しい温泉。館内に、内風呂・露天風呂がありますが、こちらの部屋付の内風呂は如何でしょうか? 自家源泉を所有しているため、客室に源泉かけ流しのバスルームがあって、温泉を独り占めすることができます。館内は広く、部屋から大浴場まで距離があって何度も行くのが大変な場合などお勧め。人目を気にせずのんびり入れのは嬉しいですね。
浴槽の湯は、空気に触れると酸化してしまう物質を含んでいるためか茶褐色をしている銀泉です。金泉は、この湯より濃い黄色みがかったような茶色をしており、海水の2倍の塩分を含んだ強塩泉。銀泉は、金泉とは対照的に塩っ気がない単純二酸化炭素冷鉱泉で、皮膚への刺激が弱い湯を楽しめます。もちろん、大浴場での2種類の温泉の入り比べや、手足を思いっきり広げて入るお風呂も格別です!
『温泉データ』
金泉泉質:ナトリウム塩化物強塩泉(高張性・中性・高温泉)
源泉温度:90.5度
銀泉泉質:単純二酸化炭素冷鉱泉(低張性・弱酸性・冷鉱泉)
源泉温度:19.3度
有馬温泉は、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の神々が温泉を発見したのだと伝えられ、鎌倉時代に「僧仁西」が宿坊を建てたため、有馬温泉が世に広く知れ渡るようになったと言われています。そのため、この界隈では、上大坊など、宿名などに「坊」が付けられた施設が多く点在しています。
ホテルの5階にある、日本料理「澪里(みおり)」では、宿坊から始まった伝統の味を感じられるような、本格的な懐石料理を頂けます。季節によって内容は異なりますが、こちらは、コースの最初に出される座附・先附です。コース料理の最初のメニューと言えば、野菜などを使った料理が多いのですが、驚くことに盆の左端に、ご飯がのっています。これは「兵庫産丹波こしひかり」を炊いたメニューで、右側は「白味噌仕立 あやめ長芋 辛子」です。丁度良い加減の味噌汁の中にあやめのように型抜きされた長芋が入った、素朴ながら深い味わいがある料理です。
変わってこちらは、八寸「六彩春宴」です。桜葉小袖寿司・花見串団子・蕨パン・桜海老霞揚など、たくさんの料理が一堂に並べられ、料理の名前のように、盆の上で桜を見ながら華やかな宴が繰り広げられているかのようです。見ているだけでもワクワクしてしまい、心を楽しませてくれます。こだわった旬の味覚をたくさん味わえるんです。「有馬六彩」の焼き印入りの卵焼きは、ここのオリジナル。どれも、日本人の繊細な味覚をもう一度呼び覚ますかのような上品な味付で、その土地の旨い食材にありつけるのは旅の醍醐味! 是非味わってみませんか?
ホテル内のレストランは、この他に和洋中の多彩な料理をビュッフェスタイルで楽しめる「ザ・ダイニング万彩」、地元の食材とイタリアの厳選素材を使った料理を頂ける「リストランテ アルトゥーラ」などもあります。レストランは予約制となっているので、お食事の際は、忘れずに予約して下さいね。
ご紹介した「ホテルハーヴェスト有馬六彩」は、新神戸駅から、北神急行「谷上駅」まで約8分。駅から神戸電鉄で「有馬口駅」まで約10分。駅から、また乗り換えて「有馬温泉駅」まで約4分。駅からホテルまでの送迎があり、スタッフの対応も親切で丁寧です。言うまでもなく、ホテル内は掃除が行き届いていて快適に過ごせます。中庭には足湯もあり、景色を見ながらのんびり浸かることもできますよ。
「ホテルハーヴェスト有馬六彩」で、有馬温泉の街並を見下ろしながら、歴史ある古湯に浸かれば、気分も最高にしてくれますよ。有馬温泉は、環境省から療養泉として指定されている温泉なので、日頃の疲れが溜まっている人や、そうで無い人にもお勧めします。是非、訪れてみては如何でしょうか?
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