写真:SHIZUKO
地図を見る中山寺は、朱塗りの多宝塔が遠くからでも見える、中山の斜面に建っているお寺です。安産祈願で有名な中山寺は、多くの妊婦さんがお参りに来られるので、境内にはエスカレーターが完備されています。登山口は、中山寺の奥にある梅林の横を通り抜け、奥の院へと向かう道の処。1丁石があり、奥の院までは18丁(=109メートル×18≒2000メートル)。
まずは、夫婦岩で一服しましょう。阪神間の大パノラマが眼下に広がります。眺望を楽しんだ後は、奥の院を目指して進むと、途中には、宇多天皇が彫ったという天神さまもあります。奥の院に到着したら、トイレを済ませて水分補給しておきましょう。
写真:SHIZUKO
地図を見るいくつかの分岐と合流しながら快適な登山道を歩いていくと、道はフェンス沿いに。突き当りの左側に山頂への道があります。北側のゴルフ場越しに、尖がりピークがポコポコとたくさん見える北摂の山の連なり。人気の頂上だけあり、お昼時は、いつも誰かがお弁当を広げ、ゆったりした時間を過ごしています。
温かいコーヒーやスープを飲んで休憩したら、2等三角点がありますからタッチ! 地図を広げて、山々の名前をチェック。目指す大峰山も、左手の木々の向こうに確認できます。
さて、ここからがちょっとした冒険です。中山から阪急山本駅へと下るルートは、ほぼ一本道なのでわかりやすいのですが、反対側の大峰山へのルートはやや人気薄。道標も朽ちていたり、地図によって道が書かれていたり書かれてなかったり。
100メートルほど歩くと分岐に到着。道標が地面に落ちていて、どっちに向かうべきかわからない状態の中、なんとなく左へ行ってしまいそうな雰囲気ですが、正しくは右の道。コンパスと地図で、方向を割り出して進んでいきます。近郊の低山だからと侮ってはいけません。コンパスがなければ全然違う方向に行ってしまうだろうなーって箇所が3か所ありますのでご注意。間違いやすいポイントを抜ければ、あとは、目的地まで一本道です。
痩せ尾根を歩き樹林帯へ。しばらく行くと、大峰山が正面に見えます。ここから道は急坂に。足元に注意しながら長尾谷ダムを目指して、下って行きましょう。ダム湖が見えたら少しだけ登り返すと県道33号線へ飛び出します。
大峰山の登山口は、この道路の向こう。カーブの途中の場所なので、注意して横断しましょう。登山口から200メートルほど急坂を直登して、送電線の鉄塔下で休憩。登り詰めると大峰山頂552メートルに到着します。山頂は眺望がないので、三角点にタッチしたらそそくさと下山開始。福知山線廃線跡を目指し、整備されつつある桜の園へ下ります。
途中には所々、武庫川渓谷の展望が開け思わずうっとり。下りなので焦らず、山桜がたっぷり楽しめる桜の園への道標に導かれて進みましょう。
急な階段を下ると、とっても平らで同じ幅の道が続いている場所に。そこが、かつて列車が通っていた線路跡です。ここからゴール地点のJR武田尾駅まで廃線跡ハイキング。短めのトンネルを2本通過しますが、トンネル内はもちろん真っ暗。なので、ヘッドランプは必携(日帰り登山の場合でも、不測の事態に備えて、必ずヘッドランプを準備しましょう)です。真っ暗なトンネルに入るのは、ちょっとドキドキ。トンネルを抜けると、見通しのいい武庫川沿いの道に出ます。広々と歩きやすく、渓谷美も楽しめる素敵な散歩。山から下りたクールダウンにピッタリです。
北摂の山の中でも、意外に知られていない大峰山は、静かな山歩きの楽しめる山。中山からは途中、長尾山を抜けていくので、3つの山に登ったことになります。ゴール地点の廃線跡ハイキングは、宝塚駅の一つ北にある生瀬駅から続くルート。とても人気があるのですが、JRは、あくまでも自己責任で歩いて下さいという看板を出しています。歩いてみるととてもいい場所なので、人気があり、近々、宝塚市と西宮市が正式なハイキングルートとして整備するという話も出ています。そうなるとこのルートも混み合うかもしれません。静かな今のうちに、どうぞお楽しみください。
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(2024/11/8更新)
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