似ているようで大違い!北海道の離島「礼文島」と「利尻島」

似ているようで大違い!北海道の離島「礼文島」と「利尻島」

更新日:2016/03/30 14:35

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
北海道の北部に位置する町、稚内(わっかない)の西の海に浮かぶ二つの島。北にある縦長の島が礼文島(れぶんとう)、その少し南にあり丸い形をしている島が利尻島(りしりとう)です。

どちらでも豊かな海の幸を堪能できるといった共通点もありますが、その自然景観は意外と違っています。今回はそれぞれの島の自然景観の見どころをご紹介します。

礼文と利尻、その共通点と違い

礼文と利尻、その共通点と違い

写真:岡本 大樹

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礼文島と利尻島はどちらも稚内からのアクセスになり、場所もすぐ隣にあるので共通点ももちろんあります。その代表的なものが食べ物、どちらでも豊かな海の幸を堪能することが可能です。

しかし実際訪れてみると、二つの島から受ける印象はかなり違うと思われます。というのも島の形が違うため、海や風によって受ける影響に相当な差があるからです。簡潔にいえば高低差の大きな礼文島、真ん中の利尻山以外はなだらかな利尻島といった感じになります。では、実際に見どころの景色がどう違うのかをご紹介していきます。

礼文島の自然景観

礼文島の自然景観

写真:岡本 大樹

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礼文島の東側は道路も走っている比較的なだらかな地形なのですが、西側は大陸からの強い偏西風を受け起伏のある地形となっており、海のそばは断崖絶壁になっているところが多く見られます。

また、風や海からの浸食により変わった形の岩が多いのもこの島の西側の特徴で、猫の背中のように見える猫岩や地蔵岩、桃岩といった奇岩も見どころとなっています。

一番人気は澄海岬

一番人気は澄海岬

写真:岡本 大樹

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礼文島で最もきれいなビーチがこちらの澄海岬。澄んだ海の岬と書いて「すかいみさき」という名前の通り、まるで南国のような透き通った水の海を楽しむことができます。

映画『北のカナリアたち』のロケ地としても使われたこの場所は礼文島の中でも人気のある場所となっていますので、礼文島に訪問の際はぜひその景色を見に行ってみてください。

利尻島の自然景観

利尻島の自然景観

写真:岡本 大樹

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利尻島は利尻山を真ん中に円に近い形をした島で、礼文島のような断崖絶壁はなく、一つの山とその麓だけで作られているような町となっています。

そのため島内のほぼ全ての場所から利尻山を見ることができます。その形はとても美しく利尻富士とも呼ばれ、多くの人に愛されています。北海道を代表する銘菓「白い恋人」のパッケージにも描かれている事からもそのことが伺えます。

また島内からだけではなく礼文島から、あるいは稚内の辺りからも見ることができるので、利尻島に訪れていない方でもその姿は見たことがあるという方も多いのではないかと思います。

ペシ岬からは礼文島や稚内も

ペシ岬からは礼文島や稚内も

写真:岡本 大樹

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その地形により、利尻山に登る以外には高台から島を見渡せるような場所はほとんどない利尻島ですが、港の近くにある大きな岩山岬であるペシ岬からは、海を広く望むことができます。

ペシ岬からは視界が良い日であれば、礼文島や稚内まで見ることもでき、他にも朝日を見る場所としても人気なので、タイミングが合えば朝一で訪れるというのもいいと思いますよ。

まとめ

そのどちらも日本国内のほぼ最北に位置する島々、礼文島と利尻島。場所は近いにも関わらず、かなりその自然景観は違っており、それぞれの見どころがあります。

とはいえ、その自然のスケールはやはり北海道だけあってとても大きく、見ごたえのあるものばかり。本州ではあまり出会えることのない大自然に一度触れてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/15−2012/08/18 訪問

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