写真:成瀬 亜希子
地図を見るぺトシーンの丘の上にあるストラホフ修道院は、1143年に知識や勉学を尊ぶプレモントレ会の修道士が創設。長い歴史の中で様々な戦火や革命を生き延び、現在では約70人の修道士が在籍しています。修道院内には、尖塔が特徴的な聖母マリア教会、内装の素晴らしい図書館、自家醸造所が併設されたビアホールレストランがあります。
プラハ旧市街からストラホフ修道院へ行くには、交通手段としてトラム(路面電車)を使用すると便利です。マラー・ストラナ広場にあるマロストランスカー・ナームニェスチー駅から、22番トラムに乗って最寄りのポホジェレツ駅で下車します。またプラハ城正門から歩いて15分くらいで行けるので、プラハ城観光の後に寄ってみるのもおすすめですよ。
写真:成瀬 亜希子
地図を見るストラホフ修道院の図書館では、修道士が長い間に渡って聖書、歴史書、図鑑など古今東西の書物を集めていたそうで、現在は約20万冊の蔵書があると言われています。
図書館の1階受付で、入館料100コルナと、写真を撮影する場合は撮影料50コルナを払います。このとき撮影許可証として黄色いシールを渡されるので、すぐに胸元やバッグなど目につくところに貼りましょう。2階入り口にいる係員が厳しくチェックしているのでお忘れなく!
2階入り口付近には、聖書や図鑑を展示しているショーケースが並んでいます。文字が読めなくても、本の挿絵や装飾デザインなどの細部が美しくて見入ってしまいますね。またタコ、エイ、ウミガメなど、海洋生物の標本が収められた奇妙なキャビネットも。チェコは内陸の国であるため、当時の人々は海洋生物が珍しかったのでしょうか?
写真:成瀬 亜希子
地図を見る入り口すぐの正面にあるのが「哲学の間」です。フレスコの天井画「人類の精神史」が素晴らしく圧倒されてしまいますね!クルミ材を使用した重厚感のある書架には、高い天井までぎっしりと哲学や天文学、数学などの蔵書が収められています。この「哲学の間」をひと目見ようと、ネルソン提督やマリア・ルイーザ(ナポレオン皇后)も訪れたという記録もあります。
残念ながら一般の観光客は、図書館前の廊下から覗き込むことしかできませんが、数年前にミュージシャンのシシド・カフカがプリッツのCMでドラムを叩いたり、その昔にはthe brilliant greenがプロモーションビデオを撮影するなど、日本の芸能関係の撮影が行われています。
写真:成瀬 亜希子
地図を見る「哲学の間」の前にある廊下を渡って一番奥にあるのが「神学の間」。バロック様式の半円天井には豪華なスタッコ細工(漆喰)が施されており、聖書をモチーフとしたフレスコ画が描かれています。この素晴らしい空間には思わず感嘆の声を上げてしまいますね!
「神学の間」の由来は、様々な言語や版の聖書を所蔵していたためで、その他にも神学文学などが収められています。手前には本を読みやすくするための書見台があったり、1500年代に制作された地球儀や天球儀がずらりと並んでいるなど、「哲学の間」と比べて見所が多いですね。当時の修道士達はどのような想いを抱き、この図書館で本を読んでいたのでしょうか。
ストラホフ修道院の図書館は見学できる所も限られているので、30分から1時間もあれば十分満喫できるでしょう。また修道院内にはビアホールレストランもあるので、ひと休みするのにもおすすめですよ。この素晴らしい図書館は一見の価値がありますので、プラハ観光の際はぜひ行ってみて下さいね!
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この記事を書いたナビゲーター
成瀬 亜希子
東京都在住。広告、出版、ウェブ業界で主にエンタメ系のライター、編集者を経験。海外ひとり旅が好きでアジア、ヨーロッパ、アフリカなど17カ国を旅してきました。現在はこんな所に泊まれるの!?といった「泊まれ…
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(2025/2/8更新)
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