写真:Hiroko Oji
地図を見るスイス東部ウンター・エンガディン地方のグアルダ(Guarda)は、サンモリッツ(St.Moritz)からシュクオール(Scuol)へ向かう途中にある村。麓にある駅舎は、とても可愛らしく綺麗に保たれていますが無人の場合が多いです。切符を購入するなら自動券売機を利用しましょう。壁面の駅名はスグラフィッティで描かれており、駅前から丘の上の村まで、列車の運行に合わせて小さなポストバスが発着しています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る駅前からポストバスに乗ればいいのですが、せっかく素晴らしい風景が取り囲むグアルダ!車道の途中からハイキングコースが延びていて、お花畑の斜面の中を上るのはとっても気持ちいいものです。お時間や体力に余裕がある方は是非、このコースを歩いてみてください。
途中から眺めるウンター・エンガディンの谷は素晴らしいの一言につきます。少々きつい坂道もありますが、足元の色とりどりのお花や周りを取り囲む山の風景が励ましてくれ、20分ほどで村の入り口に到着します。
写真:Hiroko Oji
地図を見るグアルダは、「スイスの美しい村」に指定されており、絵本作家のアロイス・カリジェが描いた童話「ウルスリの鈴」の舞台として知られています。毎年3月には、この童話に出てくる大きな鈴をもって子どもたちが村を練り歩く祭りが行われています。
緑に囲まれた村は、全体が野外の歴史博物館のような素敵な家並みが続きます。石畳の両側に建つ、ひとつひとつの建物の壁面に、スグラフィッティと言われるエンガディン地方の伝統的装飾画が描かれ、窓辺や壁際には綺麗なお花が飾られ、素朴な美しさに魅入ってしまいます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るエンガディン地方の伝統的装飾画・スグラフィッティは、壁の表面を金属でひっかくようにして、色の違う漆喰を何層か作って塗り込めてある下地を見せることによって模様を描くという、独特の手法で描かれています。どの建物の壁面にもこの装飾画が見られ、特に窓周りはそれぞれ特徴を持ち、同じデザインはないほど、様々な模様が見られます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るグアルダの村から隣のアルデッツ(Ardez)村に向けて、長閑で歩きやすいハイキングコースが延びています。
周りには牧草地が広がり、谷を走る列車を見下ろしながら、また谷を隔てて続く美しい山並みを眺めながらのんびり歩くことができます。途中にあるボス・チャ(Bos-cha)の集落にも、美しいスグラフィッティやお花が飾られた家並みが続きます。また道端にはお花で飾られた自然木を利用した水場やベンチも設置されていますので、疲れたら一休み!
約1時間で到着するアルデッツの村にも素敵な家並みが続きますので、村の散策をして、麓のアルデッツ駅から列車に乗って戻るとよいでしょう。
スグラフィッティの美しい静かなグアルダの町並みには、看板は出ていませんが、陶器や木工製品をはじめとして、手織り&スイスらしい刺繍入りのテーブルクロスなどの布製品、自家製のチーズなどを売るお店や工房が潜んでいます。これらのお店を訪ね歩くのも楽しみの一つとなりますので、是非探してみて下さいね。
なお、グアルダもアルデッツも無人駅ですので、切符購入する場合は自動券売機を利用するか、最初に出発する駅で往復を購入しておくとよいでしょう。もちろんスイスパスを持っていると切符購入の必要がないので、そのまま通過するだけでOKです。
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この記事を書いたナビゲーター
Hiroko Oji
旅の計画を練り、現地でその土地ならではの経験を楽しみ、帰ってきたら写真の整理をして旅行記や記事を書くと、一つの旅で3〜4回楽しんでいます。アメリカで大自然の偉大さに圧倒され、人生観が大きく変わりました…
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