備中国分寺は奈良時代に聖武天皇によって作られた国分寺の一つです。が、現在残る国分寺は江戸時代に再興されたもの。境内には、吉備路のシンボルともなる五重の塔がそびえ立ちます。岡山県に唯一の五重の塔で、高さ34メートル。江戸時代に再建され、現在では重要文化財に指定されています。
国分寺の周囲にはのどかな田園が広がり、春のレンゲの季節にはレンゲで小高い丘の周囲が紫色に染まり、レンゲ祭りも開催されます。
一般人が入れる古墳としては日本最大360メートルの大きさの造山古墳、同じく大きな286メートルの作山古墳、奈良明日香村の石舞台古墳と同じくらいのこうもり塚古墳、国分寺、国分尼寺跡など。国分寺の近くには多くの歴史遺産があり、「風土記の丘」と名付けられています。
足を延ばして、今度は吉備の中山の北西山麓にある吉備津神社。こちらは古代、吉備の国の一宮として延喜式神名帳にも載る歴史ある神社です。祭神は吉備津彦命。今に残る本殿は室町時代、足利義満により再建されたもので、出雲大社に匹敵する大きなものです。
また、戦国時代の建立とされる回廊が見事です。総延長398メートルに及ぶ長い回廊は、訪れる人を魅了します。
桃太郎で有名な鬼退治は、ここ吉備が舞台。神社の北方にある「鬼の城」に住む「温羅(うら)」という鬼を、祭神・吉備津彦が退治したことからできました。退治された温羅はある夜、吉備津彦の夢枕で、自分の妻・阿曽媛に神饌を炊かせてその音で吉凶を占うと告げたそう。吉備津神社では鳴釜神事が行われています。
また、吉備の国が備前、備中、備後の三つに分けられたときに、備前の国一宮として分祀したのが吉備の中山の北東山麓にある吉備津彦です。(ちなみに、備後は福山に吉備津神社が分祀されています)
吉備津彦神社は東面することにより、正面から朝日が入るので、「朝日の宮」とも呼ばれています。
吉備津神社、吉備津彦神社へは、岡山からJR吉備線がローカルムードいっぱいでおすすめです。伏見稲荷、豊川稲荷と共に、日本三大稲荷である最上稲荷も車窓から望むことができます。国分寺、最上稲荷へはタクシーになります。
便利なのはレンタサイクルです。レンタサイクルは総社駅前、一宮駅前、国分寺前にあり、相互に乗り捨てができます。岡山県は自転車道の整備に力を入れており、吉備路にもサイクリングロードがあり、しっかりと表示がなされています。
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(2024/9/18更新)
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