写真:かのえ かな
地図を見る興福寺などが近くにある近鉄奈良駅から、大阪難波方面へ約10分の場所に菖蒲池駅(あやめ池駅)はあります。
写真:かのえ かな
地図を見る1番出口から改札を出て、目の前の商店街を5分ほど歩けば蛙股駅の入口に到着です。
ちなみに、蛙股池は上から見ると「く」の字に曲がった形をしています。その形が蛙が股を開いた姿を模した「蛙股梁」という日本建築の部材に似ていることが、その名の由来とされています。
※梁(はり・りょう)とは、柱と屋根を支える部分のことです。
写真:かのえ かな
地図を見る蛙股池のちょうど折れ曲がる部分に、「あやめ新橋」という橋が架かっています。人ひとりが通るのがやっと、という細長い橋です。蛙股池に来たら、ぜひこの橋を渡りましょう。
一番きれいな蛙股池の景色を見ることができる、ビュースポットです。
写真:かのえ かな
地図を見る日本ではダムの高さを示す「堤高」が15メートル以上なければ、ダムと認められません。蛙股池に関しては、場所によっては15メートルを超えたり、超えない場所があったりするため、正確な堤高が未だ不確定とされています。
ちなみに奈良市は堤高16メートル、奈良県は14メートルと認識しています。ダムマニアの中には、池の周りを歩いて堤高の真相を確かめる人も・・。
しかしそうした噂は関係なく、蛙股池の豊かな水が織りなす景色は、間違いなく美しいです。深い緑の樹木と、鳥のさえずりに包まれた蛙股池の水のせせらぎに耳を傾けながら旅情を感じてみましょう。
写真:かのえ かな
地図を見るあやめ新橋を渡った先には、「あやめ池神社」があります。こちらは、蛙股池の守護神が祀られているとされる神社です。
写真:かのえ かな
地図を見る日本書紀によると、この神社は西暦607年、推古天皇の時期に建てられたとされています。つまり蛙股池もこの時期に作られたということになり、1400年以上の歴史があるということです。堤高に諸説あっても、日本最古のダムと噂される由縁はここにあります。歴史的価値が高いことは間違いないでしょう。
写真:かのえ かな
地図を見るせっかく菖蒲池駅まで行ったなら、蛙股池だけでなく駅名の由来にもなっている「菖蒲池」も訪ねるのがおすすめです。
写真:かのえ かな
地図を見る菖蒲池は「ゆたかな水と緑のまち」への取り組みとして、遊歩道の整備が行われ、多数の草木が植えられています。
菖蒲池に行くには、菖蒲池駅の地下通路を通って2番出口方面へ進みます。蛙股池から歩いて約7〜8分で行けるでしょう。昔ながらの素朴な姿で佇む蛙股池とはまた違う、華やかな水の風景を楽しむことができますよ。
蛙股池と菖蒲池を散策したときの様子を動画にまとめてみました。こちらもぜひ、ご覧ください。
動画:かのえ かな
地図を見る奈良盆地は全国的に見ても降水量が少なく、生活や農業のために至る所でため池が作られました。これが町の景観を彩ることに一役買い、菖蒲池駅周辺は水の都のような美しさを保ち続けています。
奈良盆地ならではの気候が生みだした「ため池文化」も、奈良の魅力のひとつです。まだ見たことがないという人は、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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(2024/12/5更新)
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