こちらが鶴の湯の入り口です。思わずハッと息をのむような光景が広がっています。7軒ある乳頭温泉郷の宿の中で最も古い歴史を誇り、1688年にすでに宿泊の記録が残されています。
鶴の湯の本陣(写真上向かって左の茅葺きの建物)は秋田藩主が湯治に訪れた際に、その警護の武士が詰めていた場所であり、当時の貴重な姿が残されています。本陣は現在五つの部屋と宿泊者用の食事処となっており、宿泊すれば誰でも中に入ることができます。
それにしても美しい光景ですね。タイムスリップしたかのように、ここだけ時間が止まっているようです。そのまま時代劇のセットになりそう!
鶴の湯といえばやはりこの混浴露天風呂です。青みがかった乳白色のお湯の美しさや周囲の建物との絶妙な雰囲気を求めて、日本中から多くの観光客が訪れています。
温泉は湯底に敷き詰められた小石の間からプクプクと湧き出ています。いわゆる「足元湧出」と呼ばれるもので、空気に一度も触れずに湧き出た、とても新鮮な源泉をそのまま味わうことができます。混浴ですが同じ場所に女性専用の露天風呂も設けられているので、混浴に抵抗のある方でも安心です!
もちろんこの露天風呂は素晴らしいのですが、今回紹介したいものは「内湯」なんです!
混浴露天の脱衣所から、お風呂へ向かう途中に一つ目の内湯「中の湯」があります。4,5人で一杯になる湯船に、真っ白な温泉がかけ流されています。しかも嬉しいことに露天風呂とは異なる「含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉」の源泉が使われています。
露天風呂は少し湯温が低いのですがこの中の湯は43度程度なので、身体を温めてから上がりたい方におすすめです。
続いて露天風呂とは少し別の場所にある内湯をご紹介。露天風呂の入り口の手前に造られた湯小屋に、男女別でそれぞれ二か所の内湯が設置されています。
まずはこの「白湯」。露天風呂と同じ「含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物・炭酸水素塩泉」の源泉が使われています。美人の湯系統のお湯なので、ぜひ長湯してたくさん美肌成分を身体に染み込ませてください!
そして温泉の成分によって変色したり朽ちていっている壁や床が、何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
最後の内湯は「黒湯」です。黒湯という名前ですが、お湯の色は乳白色です。しかし天候によっては黒っぽい色となります。
使われている源泉はここ独自の「ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉」で、鶴の湯では唯一硫黄泉ではありません。他の温泉に比べて少しさらさらしたような肌触りです。
それぞれ「中の湯」「白湯」「黒湯」にはシャワーやカランは設置されていませんが、宿泊者専用の内湯にシャンプー類が用意されているので、洗髪時にはそちらをご利用下さい。
鶴の湯では宿泊者以外でも、日帰り入浴が可能となっています。
月曜日を除く10時〜15時までの受付時間で、大人一人500円で日帰り入浴することが可能です。これは嬉しいですね!
鶴の湯にいらっしゃる際は、ぜひ露天風呂だけでなく内湯にも入浴してください!成分が異なる3つの源泉を味わえますよ。ぜひそれぞれを入り比べてみてください!
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(2024/10/15更新)
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