世界が称賛したバラ園!調布・神代植物公園の「バラフェスタ」

世界が称賛したバラ園!調布・神代植物公園の「バラフェスタ」

更新日:2016/04/11 09:43

Naoyuki 金井のプロフィール写真 Naoyuki 金井 神社・グルメナビゲーター
蕎麦とゲゲゲで名高い東京都調布市深大寺にある『神代植物公園』は、都立としては唯一の植物公園。園内には約4,500種10万株の植物があふれ、梅や桜の名所して著名です。
そんな植物園の一角にあるバラ園で毎年春と秋に開催されるバラフェスタは、多くの来場者を集めている人気イベントです。
そんなバラフェスタに先駆けて、「世界が称賛したバラ園」をキーワードに、バラ園を楽しむポイントをお教えいたします。

世界的に名高いワケ

世界的に名高いワケ

写真:Naoyuki 金井

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ロンドンに本部を置き世界41カ国のバラ会が加盟する《世界バラ会連合》には、3年に一度開催する権威ある“世界バラ会議”があります。神代植物公園は、2009年6月に開催された第15回世界バラ会議バンクーバー大会で、『世界バラ会連合優秀庭園賞』を受賞した世界的に名高いバラ庭園なのです。

授賞理由は、開園当時から栽培している、海外でも例を見ないバラの老大株等に質の高い維持管理を行い、バラを美しく魅力的に展示して来園者を楽しませていること。ロサ・キネンシス・ミニマなど79種類の原種バラをコレクションしていること。そして、国際的な規模で継続してバラを試作していることが評価されたのです。
この3つの理由が、神代植物公園のバラフェスタを楽しむポイントなのです。

美しく魅力的な沈床式庭園

美しく魅力的な沈床式庭園

写真:Naoyuki 金井

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バラ園には約400種5,200株のバラが植栽されており、多くのバラ園に劣らない規模があります。しかし、ここでは一つずつの品種を楽しむ以上に、バラ園全体を一つのアートとして捉えることで、その評価された魅力を見つけることができます。

温室の手前に配したシンメトリックな『沈床式庭園』は、随所に配された優美な彫刻と共に中世ヨーロッパの庭園をイメージさせ、バラの美しさと際立つ気品を醸し出しています。
また、バラが植栽されている庭園にはガゼボなどが無く、視界を邪魔するようなものが無いのもその特徴の一つです。
まるでバラが脇役であるかのようなトータルビューティーなバラ園なのです。

原種バラのコレクション

原種バラのコレクション

写真:Naoyuki 金井

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沈床式庭園の隣には『野生種・オールドローズ園』が常設されています。
バラの野生種は北半球には約200種あると云われる一方で、バラの品種改良は紀元前まで遡る歴史をもっています。そうした歴史の中で完全な四季咲性のバラが作出された1867年を境に、それ以前のバラを“オールドローズ”、それ以降を現代のバラ“モダンローズ”と呼んでいます。

ここには現代のバラを産みだすうえで重要な野生種やオールドローズが、約80種ほど植栽されています。
例えば、中華人民共和国を原産地とする【ロサ・キネンシス】は、現代のバラ“モダンローズ”を作出するための品種改良のベースとなる貴重な野生種です。
また、【ダマスクローズ】は、古代バラの一つでその姿は素朴ゆえにほとんど花屋で売られる美しさはありませんが、香りの強さと華やかさは香水産業でのデフォルトのバラと云われているのです。
地味な品種の多いオールドローズですが、その歴史と機能を知ってあげてください。

進化し続ける新品種のバラ

進化し続ける新品種のバラ

写真:Naoyuki 金井

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野生種・オールドローズ園の手前には『国際ばら新品種コンクール花壇』があります。
このコンクールは、財団法人日本バラ会により神代植物公園で開催され、世界の未発表のバラの新品種を公募し、試作、評価、表彰します。樹形、花弁の形、花びらの枚数、咲き方、そして新奇性等をポイントに2年もかけて審査されるのです。

ここに展示されている未発表のバラたちには名前が無く、“No.1105”などと、すべて番号で表されています。
これは上位入賞した暁に名前が付けられ市販されるものも出てくるからで、この花壇から後世に残る名バラが生まれれば、あなたも歴史の生き証人となるのです。

心癒されるバラの後は・・・

心癒されるバラの後は・・・

写真:Naoyuki 金井

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癒されるバラ園を見学して心が満たされたら、その後はお腹を満たしましょう。園内にある売店やレストランでは、バラに関係するスイーツが盛りだくさんです。
『神代植物公園バラ売店』ではバラのソフトアイス、『神代植物公園ガーデン売店』のバラのアイスクリームやバラドロップ、そして『神代グリーンサロン』には、バラサンデーやバラシフォンケーキ等があります。

ランチにするならレストランでも良いでしょうが、折角なのでやはり深大寺の“蕎麦”を堪能しましょう。
公園の周辺には多くの蕎麦屋さんがありますので、事前に調べて行っても良いですし、その時の気分で選んでも良いでしょう。ただし、人気なので休日は行列ができるので要注意です。写真の蕎麦は、深大寺山門そばにある『深大寺そば 一休庵』で、数県のそばを殻の付いたままの状態で仕入れて自家製粉し、店内4か所の手打ち場で毎日蕎麦を打つこだわりのお店です。
植物公園の出入り口でスタッフに云えば再入園の半券がもらえますので、昼食後にもう一度見学されるのも良いでしょうね。

最後に。。。

一年中楽しめる神代植物園ですが、やはり春と秋のバラフェスタは見逃せません。
世界が認めた神代植物公園のバラで季節の彩を感じてください。また植物園の周辺には『深大寺』を始めとした歴史的な見所や、ゲゲゲの見所などもありますので、併せて楽しんで見てはいかがでしょうか。

尚、当記事の掲載時点で2016年の春のバラフェスタの予定が発表されていませんので、関連MEMOに2015年のデータを掲載してあります。
今年のスケジュールは、HPなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/24 訪問

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