写真:Kaycom D
地図を見る夏のチョンケミン渓谷にはたくさんの花が咲き誇り、それはまるでおとぎの国のよう。主要な道路以外は舗装されておらず、あたりには草原や畑がどこまでも広がっています。そして、その合間に民家がポツポツと建ち、いろいろな動物がウロウロしているという徹底的に長閑な場所。
「何にもないのがいいところ」というのを地でやっているような村ですが、意外にも日本語を話せるスタッフがいるゲストハウスもあるので、日本人にとってはありがたい。治安もすこぶるいいので、一人でも安心して散策できます。
写真:Kaycom D
地図を見る夜明けと同時に散歩に出ると、いろいろな動物に出会えます。
体の引き締まった馬が草を食んでいたり、道の真ん中で牛が寝そべっていたり、草原の中にロバが佇んでいたり・・歩いているだけであちこちから動物が登場してきます。
みんな人間に対してあまり警戒感がないようなので、近づいても逃げることなくその姿を見せてくれます。本当に次から次へ現れるので、早朝の軽い散歩のつもりが、ちょっとしたサファリ気分を味わえるでしょう。
夏の暑い時期でもまだひんやりと澄み切った空気の中で、オレンジ色の朝日に染まりながら動物たちが動き回る光景は、なんとも幻想的で絵の中の世界のようです。
写真:Kaycom D
地図を見るチョンケミン渓谷では、そこらへんの道端にも色とりどりの花が咲いていますが、村のすぐそばに広がる草原が特に綺麗。
集落を抜け山の方まで続く一本道を歩いて行くと、一面に花が咲き誇る場所に出ます。そのあたりから丘の斜面までずっと花畑が続いていて、遠くには白い雪山の姿も。
そして、その丘の上の方まで行くと遠くまで視界が開け、花と共に渓谷や村の景色を一望することができます。ルートによっては、満開の花の中をかき分けて歩いていくという体験もできるので、長袖長ズボンで行くといいかもしれません。
夏のキルギスはいたるところに花が咲いているため、現地の人はその花々のことを「草」と呼び、なんのためらいもなく草刈り機でバリバリ刈ってしまいます。日本人の目から見るとかなりもったいないですが、それだけ大量に咲いているということなのでしょうね。
写真:Kaycom D
地図を見る草原の丘の中腹には、花に埋もれるように建てられた墓地があります。墓地というと、どうしても暗いイメージを抱きがちですが、サンサンと降り注ぐ太陽の光に照らされた花の群れの中では、そんな雰囲気は微塵もありません。なんというか、墓地であると同時に天国のような、そんな不思議な感覚を味わえる場所です。
写真:Kaycom D
地図を見るフラワーハイキングを楽しんだら、村の中を散策してみましょう。高いビルもなく、草原と畑の間にポツポツと家があるだけなので本当に静か。興味津々で近づいてくる子どもや、写真を撮ってくれと頼んでくるお父さんなど、出会えばみんな笑顔で挨拶してくれます。
また、馬に乗って移動している人も多く、それがまたこの村の雰囲気にピッタリ。乗馬体験もできるので、やってみたい場合は宿の人に聞いてみましょう。
旅行中に休息を兼ねて静かに過ごしたくなったらこの渓谷を訪れてみてください。余計なものが何にもなく治安もいいので、頭の中を空っぽにしてひたすらぼーっとできます。
Ashu Guest House(アッシュゲストハウス)には、日本語を話せるスタッフがいて居心地もいいので、初めていくならおすすめの宿。食事も美味しいです。
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この記事を書いたナビゲーター
Kaycom D
秘境・絶景・温泉巡りをして、行く先々の写真撮影と旅行記を作成。10代のころから写真を撮り始め、旅行に行くときは一眼レフカメラとコンパクトカメラを携行。これからも、世界中の絶景や旅先で出会った人々、異文…
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