写真:ShinYah シンヤ
地図を見る牡鹿鍾乳洞がある福岡県北東部は、北九州国定公園に指定されており、四季折々の美しい自然が広がっています。その中でも「牡鹿鍾乳洞」がある平尾台は、山口県の秋吉台と並ぶ日本有数の「カルスト台地」が広がっており、石灰岩が成す独特の地形を見る事が出来ます。草原や山肌の至るところから岩が顔を覗かせる光景は、この辺りでしか見られない神秘的な光景です。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る牡鹿鍾乳洞の入口は、大きな縦穴になっています。この鍾乳洞は、世界的に見ても希少な垂直洞となっており、最初の洞底までの深さは30メートルにも及びます。そこに掛けられた鉄階段を下りて行くと、徐々に岩肌が迫って来て、穴の中に吸い込まれていく様な感覚を味わえます。
この幾重にも重なる鉄階段は、実に100段を超え、この縦穴の深さが伺える事でしょう。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る鉄階段を下りきった所から上を見上げてみると、地上から降り注ぐ日光が洞底の岩肌を照らし、何とも幻想的な光景を見る事が出来ます。
穴の入口に比べて内部は更に広がっており、ちょっとしたホールのような空間になっています。ここは牡鹿鍾乳洞で一番広い場所となっており、「広庭」と呼ばれています。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る牡鹿鍾乳洞は、この広庭から更に奥へと、およそ400メートルに渡って続いており、人一人が通れるくらいの細い階段がひたすら下へと繋がっていて、まさに地底探検の気分を味わえます。
また、この洞窟からは猿類の獣骨やナウマン象の臼歯の化石が発見されており、この事が「恐竜の落とし穴」と呼ばれる所以にもなっています。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る牡鹿鍾乳洞は、カルスト台地が生み出した石灰岩から出来ていますが、石灰岩を形成する炭酸カルシウムに見られる白い岩は、洞窟内部には殆ど見かける事が出来ません。これは今からおよそ9万年前に起こった阿蘇山の大噴火によって、その火砕流がこの洞窟内に流れ込んだ影響により、茶褐色化してしまった為だと言われています。
この洞窟は、阿蘇山の火山史を紐解く上でも、大変重要な史料となっているのです。
鍾乳洞は、気象条件によっては閉鎖される事もあるので、お越しの際は事前に電話で問合せをする事をおススメします。
世界でも稀に見る巨大な縦穴洞窟は必見!是非とも牡鹿鍾乳洞へ足を運んでみて下さい。
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(2024/10/5更新)
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