生い茂る亜熱帯の森へ!東京都民が住む最南端の島「小笠原諸島・母島」

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生い茂る亜熱帯の森へ!東京都民が住む最南端の島「小笠原諸島・母島」

生い茂る亜熱帯の森へ!東京都民が住む最南端の島「小笠原諸島・母島」

更新日:2016/04/07 10:16

浅井 みらののプロフィール写真 浅井 みらの 総合旅行業務取扱管理者、全国通訳案内士(英語)、世界遺産検定2級

簡単に訪れられない小笠原諸島。東京から南に1000km離れ、交通手段は週1で運航する貨客船のみ。その貨客船が到着するのは人口約2000人が暮らす小笠原諸島最大の島、父島(ちちじま)。小笠原諸島での観光拠点です。その父島以外でもう1つ、住民が暮らす島をご存じでしょうか。父島に対し「母島(ははじま)」。人口約450人が住む自然豊かな島です。父島より更に南50kmにある「母島」の魅力をご紹介します。

父島とは異なる自然環境

父島とは異なる自然環境

写真:浅井 みらの

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まず「母島」にはどのように行くのでしょうか?こちらも父島同様に貨客船「ははじま丸」に乗ることになります。ははじま丸は父島と母島を1日1往復し、人だけでなく、農産物や自動車などの生活用品を運びます。また、東京と父島を結ぶ「おがさわら丸」の入出港時刻にあわせて乗継もできるよう出航時間が設けられています。

ははじま丸に乗ること約2時間で到着する「母島」。同じ小笠原諸島に属するとはいえ、父島とは全く異なる雰囲気が魅力です。父島は島全体が平らで乾燥しているのに対し、母島は島全体が起伏に富み、湿った空気に包まれています。小笠原諸島で一番高い山も母島にある乳房山(ちぶさやま 標高463m)なんですよ。島全体が緑豊かな木々に包まれ、まるで森の世界に迷い込んでしまったようです。

日帰りで訪れるならガイド付きツアーがおすすめ!

日帰りで訪れるならガイド付きツアーがおすすめ!

写真:浅井 みらの

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母島の魅力である、自然の豊かさ、素朴さを満喫されるのであれば宿泊がお勧めですが、日帰りでも十分可能です。日によっては約4時間の滞在ができますので、効率良く巡るには「ガイド付きツアー」が断然お勧め。普段から母島に暮らすガイドさんは、まさに母島のスペシャリスト!島全体を細かく案内してくださり、最新情報や昔話なども教えてくださるなど、母島の魅力を一気に体験することができます。

山のガイド、海のガイドとそれぞれ専門ガイドもおり、ガイド内容や行程はその方次第というのも面白いですよ。事前に希望の観光場所や好みなどを伝えることで、オーダーメイドの行程を組んでくださるのも嬉しいですね。ガイド紹介は「小笠原母島観光協会」より閲覧することができます。(本記事末尾にも記載)

3〜9月は石門散策へ行ってみよう!

3〜9月は石門散策へ行ってみよう!

写真:浅井 みらの

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母島に訪れたからには亜熱帯の森をトレッキングするのがお勧め。島中央部を散策する「石門(せきもん)コース(所要時間6-7時間)」。東京都自然ガイドが同行し、事前予約制です。時期も3-9月までと限定されてますが、マルハチなど大型シダ類に囲まれた森はまさに異世界。耳をすませば小笠原諸島のみに生息する「アカガシラカラスバト」の鳴き声が聞こえるかもしれません。

散策時期が限られているのは、アカガシラカラスバトの繁殖期と被らないため。固有種を守るために設けた母島自主ルールからも自然を気遣う優しさが伝わりますね。石門コース以外にも母島の景色を360度見下ろせる「乳房山コース(所要時間4-5時間)」もお勧め。こちらもハハジマメグロなど固有種が生息するエリアを散策できます。

都道最南端の地へ

都道最南端の地へ

写真:浅井 みらの

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ははじま丸が入港する沖港(おきこう)から車で約20分、都道241号線をずっと南下すると突き当たる南崎ロータリー。そのロータリーには「都道最南端」の看板が。改めて文字で見ると、いかに南の地にやって来たのか実感が沸きますね。

ロータリーの先には「南崎(みなみざき)」と「小富士(こふじ)」へと続くハイキング道があります。起伏が少なく、所要約3-4時間で母島最南端にある絶景スポットをまわれますよ。南崎は「サンゴ礁が美しくシュノーケリングが楽しめるビーチ」として、小富士は「ホエールウォッチングスポット」「日本で最も早く初日の出が見られる場所」として有名です。

母島の生活をたどるロース記念館

母島の生活をたどるロース記念館

写真:浅井 みらの

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最後に、母島に住む方々がどのように暮らしてきたのか、軌跡をたどれる貴重な場所をご紹介します。島唯一の集落に建つ「ロース記念館」。建物内には開拓が始まった明治から、大正、昭和を経ての生活用品などが展示されています。特に島の主要産業だった漁業、製糖業を撮影した白黒写真は綺麗に保存され、当時の様子が鮮明に伝わってきますよ。

建物の名前でもある「ロース」にもご注目です。ロースは、ドイツ出身の「フレデリック・ロルフス」氏の通称。捕鯨船員だった彼は母島へ訪れ、移住、そして帰化します。母島開拓に貢献し、最大の功績は島民の生活に欠かせない石材「ロース石」を発見したことです。その石材は倉庫、墓標、七輪と幅広く用いられました。ロース記念館自体もロース石で建てられてるんですよ。訪れた際は是非触れてみてくださいね。

緑豊かな自然が覆う島・母島

1日以上の船旅から更に船を乗り継いでいく「小笠原諸島・母島」。同じ小笠原諸島とはいえ、取り巻く自然や地形は父島とまったく異なり、独自の魅力があります。緑生い茂る豊かな自然の恩恵を受け、母島は固有種の宝庫となりました。せっかく訪れた小笠原諸島。父島と母島、それぞれの島の良さに触れ、小笠原諸島を存分に満喫してみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/18−2016/02/23 訪問

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