入口からホームまでアート!ドイツの変わった駅舎「ユルツェン」

入口からホームまでアート!ドイツの変わった駅舎「ユルツェン」

更新日:2016/04/28 17:58

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
ドイツ北部に位置するユルツェンはとても小さな街で特に観光地として人気があるわけではありませんが、ユルツェン駅には注目すべき建物があります。それはユルツェンの駅舎です。

ウィーン生まれの芸術家であるフンデルトヴァッサーが手がけたその駅舎はまるでおもちゃの家のような造りになっていて、一見駅には見えないような建物となっています。

これが駅舎!?

これが駅舎!?

写真:岡本 大樹

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この建物を見て駅舎とわかる人はどれくらいいるでしょうか。大抵の人は美術館やテーマパークだと思うのではないでしょうか。ですが、これはドイツ北部の小さな町ユルツェンにある駅です。正面にはBAHNHOF UELZEN(ユルツェン駅)としっかり書かれています。

この建物を手がけたのはフンデルトヴァッサーというウィーン生まれの芸術家。彼が大切にしていたのは「自然との共生」でした。そのため屋上部分には一面に植物が植えられています。入口前の小さな庇の上にも緑が少し見えていますね。

デザインはホームにも

デザインはホームにも

写真:岡本 大樹

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そのデザインは正面だけでは終わりません。これはホームの写真なのですが、こちらもしっかりデザインされています。正面の印象とは少し違ったうねるような曲面が多用されています。日本でもきれいにデザインされた駅舎はいくつもありますが、このようにホームまでアートを楽しめる駅は見たことがありません。

その芸術性が高く評価され、2009年にはドイツ国内の美しい駅を選ぶBahnhof des Jahres(直訳すると今年の駅)も受賞しています。そのためドイツ国内でも有名な駅舎の一つとなっています。

内部もお見逃しなく

内部もお見逃しなく

写真:岡本 大樹

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さらに駅舎の中も見逃せません。内部も全てデザインされており、本当にテーマパークのアトラクションに来たような景色が広がっています。こちらは駅の中にある階段への入口ですが、これだけでもワクワクしてしまいますね。

「自然界に直線は存在しない」という理由からフンデルトヴァッサーは直線を可能な限り使わなかったので、駅の中も曲線だらけの世界となっています。

カフェやショップもあり

カフェやショップもあり

写真:岡本 大樹

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さらに駅の中にはショップやカフェレストランもあるのでゆっくり楽しむこともできますよ。柱も一本一本違うデザインになっており、カラフルなタイルで彩られています。元々フンデルトヴァッサーは柱を木のようなものだと考えていたので、近くにいればその温もりや安らぎを与えるようなデザインを心がけていました。写真ではそこまでは伝わらないと思いますが、実際行って好きな柱を探しその近くでのんびり過ごすという楽しみ方もオススメです。

まとめ

ユルツェン駅は駅舎の外側だけではなくホームや内部までしっかりとフンデルトヴァッサーによってデザインされています。その色遣いなどから一見派手な印象を与える建築物ですが、実際に訪れて見てみると周りの環境に上手く溶け込んでいるのがわかると思います。

ガイドブックには載っていない町ですが、ドイツ北部の大都市ハンブルクとベルリン間の移動中に少し寄り道という形でも訪問できる場所なので、ぜひ一度とてもワクワクする駅へ行ってみてください。

また他のフンデルトヴァッサー作品を見ることができる場所として別の記事も下のMEMOの欄にありますので、よければ併せて読んでみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2008/08/05 訪問

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