写真:Lady Masala
地図を見るいつもたくさんの人でにぎわうのは、行列ができる店として知られる「Beigel Bake(ベーグル・ベイク)」。どの時間帯にも客の列が途切れることはありません。ここは、イギリスでは非常に珍しい24時間営業のお店なのです。
どんなに長い行列ができていようとも、諦めずに列の最後に並んでみましょう。想像したよりもずっと早くに自分の番がまわってくることに驚くでしょう。
それもそのはず、広くはない店内では、手馴れた様子で立ち働くおばちゃんたちがテキパキと客の注文をさばいているのですから。「注文は?」、「マスタードはつける?」などと、威勢の良いロンドン下町訛の英語、コックニーが飛び交います。客が注文するやいなや品物を袋に入れ、それと同時に暗算で合計金額を算出するおばちゃんたち。その熟練の手さばきは、まさに職人技。その早さと正確さには脱帽です。
写真:Lady Masala
地図を見る知る人ぞ知るロンドン名物「ソルトビーフサンド」を味わおうと、世界中から毎日たくさんの人たちがこの店を訪れるといいます。長時間かけてやわらかくなるまで煮込まれた塩漬けのビーフをベーグルにはさんで食べる「ソルトビーフサンド」。ヴォリュームと満足度では間違いなくナンバーワンの人気メニューです。
その名物サンドを、さっそく注文してみましょう。トッピングのピクルスとマスタードはお好みで。どちらもビーフによく合います。マスタードの量は加減してもらえるので多めに入れてもらうとよいでしょう。
出来上がったサンドイッチのヴォリュームには、一瞬声を失ってしまうかもしれません。厚切りのビーフがパンからはみ出るほどたっぷり。こぼれ落ちてしまわないうちに、その場でかぶりつきましょう。ベーグルのもちもちした生地の食感と、ほろほろのビーフのハーモニーを味わうだけでも、ロンドンを訪れる価値があるというものです。
写真:Lady Masala
地図を見る「ソルトビーフ」だけではなく、「スモークサーモン」と、「ヘリング(ニシン)」も売れ筋メニューのひとつなのだとか。お好みでクリームチーズをトッピングできる「スモークサーモンサンド」は文句なしのおいしさですが、イギリス庶民の味を試してみたいのなら、燻製ニシンの甘酸っぱいペーストをはさんだ「ヘリングサンド」をどうぞ。臭みがなく、あっさりとした味付けは日本人好みです。
ここでは、テイクアウェー(イギリス英語でテイクアウトのこと)が基本ですが、備え付けのカウンターテーブルで立ったまま食べることもできます。イギリスらしく紅茶(60ペンス!)も注文して、サンドイッチをほおばりながら、行列に加わる人々の姿を眺めるのもよいでしょう。老若男女、ありとあらゆる人種が訪れる「ベーグル・ベイク」は、まさにロンドンの縮図です。
写真:Lady Masala
地図を見るベーグルサンドとともにぜひとも味わっていただきたいのは、「プレーンベーグル」。1個30ペンスという、物価の高いイギリスにあっては信じられないほどのお値打ち価格。もちもちとした生地の歯ごたえは、スーパーなどで売られているものとはひと味もふた味も違います。
ベーグルは、店内にあるオーブンで焼かれます。時間帯によっては、焼きたてを手に入れることができるでしょう。その幸運にめぐり会えたなら、ひとつといわず、何個かまとめて買っておきましょう。アツアツのものをその場で口に入れるのはもちろんですが、冷めるのを待ってから、もうひとついただきましょう。どちらも甲乙つけがたいおいしさで、感激も二倍。
写真:Lady Masala
地図を見る「ベーグル・ベイク」は、店名が示すようにベーグルが人気の老舗ベーカーリーですが、コロネやマフィンなど、菓子パンの種類も豊富です。ベーグルサンドの後にはデザートもどうぞ。
特に人気があるのは、「チーズケーキ」と「エクレア」。小ぶりで甘さ控えめのチーズケーキは、何個でも食べられそうです。ベーグル2つ分の長さがあろうかというエクレアは、チョコレートがたっぷり。どちらにしようか迷ってしまいそうですが、せっかくここまで来たのですから、両方試してみてはいかがでしょうか。
広くはない店内は雑多としていておしゃれとはいえませんが、その庶民的な雰囲気が下町情緒を誘います。忙しく立ち働くおばちゃんたちが華を添える「ベーグル・ベイク」。ロンドンを訪れたなら、ぜひとも立ち寄りたい場所です。
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(2023/12/11更新)
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