築100年の“茶園”の魅力!尾道ゲストハウス「みはらし亭」

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築100年の“茶園”の魅力!尾道ゲストハウス「みはらし亭」

築100年の“茶園”の魅力!尾道ゲストハウス「みはらし亭」

更新日:2016/04/12 12:31

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家

尾道市千光寺下に、2016年4月ゲストハウスとしてオープンした、築100年の茶園(さえん:別荘建築)「みはらし亭」。茶園とは、尾道の発展に大きな役割を果たした豪商たちの粋の極みである別荘のこと。「みはらし亭」もそんな茶園建築の1つでした。約20年間、空き家でしたが、NPO法人尾道空き家再生プロジェクトによって生まれ変わったのです。「みはらし亭」で、豪商が見た尾道の風景を眺めませんか?

千光寺山斜面に建てられた、尾道商人の優雅な茶園建築「みはらし亭」

千光寺山斜面に建てられた、尾道商人の優雅な茶園建築「みはらし亭」

写真:村井 マヤ

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尾道ゲストハウス「みはらし亭」が、2016年春に新たな尾道の顔としてオープン。尾道の観光名所・千光寺の参道沿いの崖の上に建っており、尾道水道側には壁もほとんどなく、眺めは最高!尾道を存分に楽しみたい方には、おススメのゲストハウスですよ。

今回ご紹介する「みはらし亭」は、大正10(1921)年に建てられた別荘でした。こうした別荘の事を尾道では「茶園(さえん)」建築と呼んでいます。尾道が港町として発展した時代に、尾道の豪商たちがこぞって、眺めの良い山の斜面にこうした茶園を建てたのです。
「みはらし亭」もそんな茶園として、お客様をおもてなししたり、桜を眺めたり、お茶を楽しんだりする別邸としての優雅な時代を経験したのです。その後旅館として営業された時期もありましたが、時代の流れには逆らえず、このたびの大改修が行われるまで20年近く空き家となっていました。

NPO法人尾道空き家再生プロジェクトのメンバー及びボランティアの方々によって、「みはらし亭」の再生のため大改修が開始されたのは、2015年1月のことです。ちなみに「みはらし亭」はその2年前の2013年に登録文化財に指定されています。

登録文化財ということもあり、みはらし亭の外観にはほぼ手が加えられていません。それは、カフェや離れのサロンにある尾道の古写真や、「みはらし亭」の優雅だった時代の写真をご覧になると、お分かりになるでしょう。
お泊りが無理でも、千光寺散策の際にサロンやカフェに寄ってみてはいかがでしょうか・・。懐かしい尾道の風景がそこに広がります。

尾道ゲストハウス「みはらし亭」は、宿泊施設とカフェのある母屋とサロンとシャワー室、キッチン、洗濯室などを備えた離れで構成されています。

六角形がテーマ?!素敵な「みはらし亭」で癒しと出会いの夜を

六角形がテーマ?!素敵な「みはらし亭」で癒しと出会いの夜を

写真:村井 マヤ

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NPO法人尾道空き家再生プロジェクトの再生物件をご覧になった方はご存知でしょうが、プロジェクトが関わった物件はいずれも魅力的です。空き家再生は、プロジェクトの代表である豊田さんのインスピレーションをプロジェクトメンバーがどう形にしていくか話し合って決めていくのだとか。(NPO法人尾道空き家再生プロジェクトの詳細は下記MEMO参照)

今回「みはらし亭」の再生にあたっても、豊田さんの決めた「六角形」をテーマにして、できるだけ「みはらし亭」の本来の骨格をいかしながら作業を進めたそうです。もちろん、すべてをプロジェクトメンバーで行ったわけではありませんが、サロンなどはほぼメンバー及びボランティアの方々で手掛けました。例えば六角形のテーブルの下に広がる同じく六角形のタイルは、メンバー及びボランティアの方々の手作り。世界にたった1つのここだけにあるタイル・・。

写真は、離れのサロン前の中庭ペース。「みはらし亭」の正式な玄関は、この写真の左端のあたり。
真正面のガラス部分は、カフェ&バースペースです。カフェは、宿泊者以外もご利用になれますよ。お食事はありませんが、ビールやコーヒー、ナッツ類に加えて、今後は紅茶、日本茶、ラテ、ソーダ類、ウィスキー、日本酒、ワインなどの提供も行われます。また、ケーキやマフィン、クッキーもお楽しみいただける予定です。カフェの営業時間は、平日で22時までですので、暮れなずむ尾道の夕景もご覧いただけます。軽くお酒を飲みながら、尾道の景色を楽しむのもよろしいですね。でも帰りの石段には、気を付けてくださいね。

通常、宿泊者のチェックインは1階のカフェ部分で行います。

お部屋からは尾道の絶景が・・・なんて贅沢な眺め

お部屋からは尾道の絶景が・・・なんて贅沢な眺め

写真:村井 マヤ

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「みはらし亭」は、ゲストハウスですのでいわゆるホテルとは違います。合宿のように初めての方と同じお部屋で眠ります。雑魚寝スタイルはちょっとという方には、個室もございます。個室は、2階にある「桜の間」と「藤の間」の2室。個室は、一応鍵がかかりますが、窓側の回廊沿いにお部屋に入ることもできますので、貴重品などはご自分で管理してくださいね。今後、宿泊された方の声なども参考にしながら、徐々にバージョンアップをしていくとのことです。

個室以外にドミトリーが、3部屋あります。1階には、女性専用のドミトリーも。女性専用のお部屋にだけ、テンキー暗証番号機械式の鍵がドアについています。2階には、個室2部屋と男女混合ドミトリーが2部屋。

その他の設備ですが、トイレが1階と2階に1つずつ。離れにシャワー室が2つ。洗濯室もありますので、長期滞在の方には便利ですよ。尾道にスケッチ旅行や寺巡りをのんびりしたい方にはおススメです。
また、Wi-Fiもネット環境が整いしだい、全館で使用できるようになるそうです(2016年4月現在)。

建物の各所に尾道商人の優雅な生活が見え隠れ

建物の各所に尾道商人の優雅な生活が見え隠れ

写真:村井 マヤ

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写真のお部屋は、2階にある男女混合ドミトリーの広い和室。基本的に和室に布団敷きです。支配人の牧原さんがおっしゃるには、ベッドだと眺望が悪くなるため、あえて布団敷きにされたとか。この「みはらし亭」の素晴らしさは、なんといってもお部屋からの眺望なので、納得ですね。

またお部屋の各所、縁側、床の間、欄干など派手な趣向ではありませんが、小粋な感じがします。一面が窓という作りも昔のまま。大正時代に、この「みはらし亭」に集った人たちは、尾道の眺めを愛でながら、お酒やお茶を楽しんだのでしょうか・・。この大広間ではどんな素敵な時が刻まれたのか、想像するとワクワクですよね。建築物としても魅力的ですので、気になるところは支配人の牧原さんやスタッフの方に質問してみて下さいね♪

千光寺公園散策の前後に立ち寄って欲しいサロン

千光寺公園散策の前後に立ち寄って欲しいサロン

写真:村井 マヤ

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写真は、「みはらし亭」の離れのサロン。離れは、壁や天井、床などもボランティアの方々と空き家再生プロジェクトの皆さんで改修工事がなされました。もちろん、プロの手を借りた部分もありますが、キッチンの床なども参加された方々の苦労の賜物。
「みはらし亭」の改修工事は2015年3月と9月に「合宿」と銘打ってボランティアを募集してなされました。多くの方の参加によって、「みはらし亭」は晴れてゲストハウスとして、尾道の「顔」として復活しました。「みはらし亭」に宿泊して尾道を満喫し、同じく尾道を愛する人と出会える・・。尾道ゲストハウス「みはらし亭」はそんな場所です。

日本遺産になった「箱庭的空間」がすぐ眼下に・・

尾道ゲストハウス「みはらし亭」へのアクセスは、尾道駅から徒歩で向かう場合、商店街を抜けて、「千光寺道」の石段をひたすら上って行くのが一番分かりやすいです。ただし、かなりの階段ですので、途中休憩しながら上がって下さいね。
自動車なら、千光寺山頂側か商店街の有料駐車場を利用してください。自転車の場合は、上からも下からも階段しかないので、駐輪場に停めるか、近くまで行き抱えていくかです。

千光寺の散策も兼ねて行かれるなら、行きはロープウェイを利用してもよろしいでしょう。絶景を見るため、ちょっと汗を流すのも悪くないですよね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/07 訪問

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