写真:田中 六花
地図を見る萬華と呼ばれるこの辺りは、多くの船が行き来した古くから栄えた港町でした。レンガや窓の装飾が印象的な建物は、約200年前の清朝時代に造られたもの。
「剥皮寮」という少し怖いような不思議な響きの名前は、当時中国から運ばれて来た木材の皮を剥いで紙に加工していたことから付いたとも言われています。
龍山寺から薬草街を抜けた康定路・広州街・昆明街に囲まれた老松小学校に隣接する一体が「剥皮寮歴史街区」。清朝時代の街並みや伝統的な建築がほぼ完璧な形で保存されています。萬華、さらには台湾の歴史と文化を肌で感じることのできる希少な場所です。
写真:田中 六花
地図を見る台湾でヒットした映画「モンガに散る(中国題:艋舺 MONGA)」が、この「剥皮寮歴史街区」で撮影されました。モンガ(艋舺)は、今の萬華の古い呼び方。舞台となった80年代の台湾の空気が詰まった作品は、この場所なくしては語れません。
遭遇した映画のロケのように国内の作品だけでなく、海外からも数多くこのノスタルジーあふれる風景の撮影に訪れています。
写真:田中 六花
地図を見る「剥皮寮歴史街区」で、たくさんの人が足を止め記念撮影をしているのがこちら。アートな落書きの中には、台湾の神様の他にどこかで見覚えのある日本のアニメヒーローが!なぜ?という疑問は消し去り、歴史的建築+ごちゃっと感を楽しんでしまいましょう。
写真:田中 六花
地図を見る「剥皮寮歴史街区」をまっすぐ進むとと、台北市郷土教育センターがあります。施設内は剥皮寮の歴史をはじめ教育・医療・特別展示(時期により異なる)に分かれ、それぞれゲームや展示を通して体験しながら、台湾の郷土教育に触れる場になっています。再現された昔の教室では、当時の教科書やテストなどがあったりと、施設全体に可愛く懐かしいものが多く、子どもと大人がともに楽しめる穴場です。
施設入口横の壁は日本統治時代や台湾初期のもので、地元の人の熱心な働きがあり残されました。こちらもチェックしてみてくださいね。
写真:田中 六花
地図を見る紅レンガを積み重ねたアーチ型の「騎楼」と呼ばれる歩道もすてきです。この道をどれだけの人が通り過ぎたかと思いをはせると、まるでその時代にタイムトリップしてしまうかのような気分に。台湾の伝統的な建築様式とバロック様式が合わさった歴史的な街並みを、見逃す手はありません。ゆっくりと散策することをおススメします。
「剥皮寮歴史街区」の開放時間は9〜17時、月曜・祝日が休み、入場無料です。台北市郷土教育センターは、食べ物の持ち込みが禁止されています。
意外と知られていない「剥皮寮歴史街区」の街並み。歴史の息遣いを感じることができる、貴重な場所です。ぜひ、龍山寺へお参りした後は「剥皮寮歴史街区」へ足をのばしてみてくださいね!
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(2024/12/3更新)
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