「リニモ」は、日本ではここだけでしか運行されていない、磁気浮上式リニアモーターカーです。2005年に愛知県で行われた「愛・地球博」では、約2000万人の人々を運んだ「リニモ」。現在も、名古屋市営地下鉄の藤ヶ丘駅と、愛知環状鉄道の八草駅を結んで営業運転を行っています。全線高架を走るため、眺めがよく快適な乗り心地です。こちらの写真ではレールが見えますが、このレール上を浮いて走行するために、振動も少なく音もとても静かです。さらにレールを抱え込むように走るため、脱線などの恐れもありません。加速性にもすぐれており、最高時速も100km/時まで出せます。
「リニモ」を運行している愛知高速交通では1枚800円の1DAYフリー切符を発売していて、トヨタ博物館で提示すると、大人が200円割引の800円、小学生は100円割引の300円で入館できます。トヨタ博物館は「芸大通駅」で下車し、徒歩5分で到着します。もちろん無料駐車場もありますので、お車での来館も可能です。
トヨタ博物館の入り口ではボンネットバスが来館者を出迎えてくれます。こちらは1963年製造のボンネットバスです。運転席の前にエンジンがあるため、このような形になっていますが、当時のバスはこのボンネット型が主流でした。
現在のバスはエンジンが後ろについたタイプが主流になってきていますが、懐古の情が感じられるボンネットバスは、観光地などで需要が多く、全国には実際に走行しているものも多くあります。
こちらの展示車は、実際に車内に入ってシートに座ることもできます。シニアの方には懐かしく、若者には新鮮に感じるボンネットバスは、トヨタ博物館の看板車となっています。
トヨタ博物館の館内に入ると、海外のクラシックカーが多数展示されています。展示車には触れたり乗ったりすることはできませんが、トヨタ博物館では定期的にイベントを開催していて、クラシックカーが実際に走っている様子を見ることができます。過去に行われたイベントでは1920年アメリカ製造の「パッカード ツインシックスモデル3−35」に、実際に乗車して撮影することも可能でした。
トヨタ博物館では、ほかにもさまざまなイベントが催されています。往年の名車の同乗試乗会では、博物館係員が運転するクラシックカーや名車に試乗ができ、記念撮影もできるのです。
コロナ、クラウン、ミゼット、ダットサン、コンテッサ、ブルーバード、スバル1000、マツダコスモスポーツ、ソアラ・・・
博物館の3階には、1930年代から1990年代までの日本の名車が数多く展示されています。生まれて初めて乗った車や買った車が展示してあるかもしれません。このゾーンでは多くの来館者が写真を撮っています。大人が特に夢中になる展示ゾーンです。
渡り廊下でつながっている新館には、三輪トラックやホンダのカブFなどの庶民に親しまれた車やバイクの展示があります。こちらの新館は車やバイクの展示だけでなく、時代とともに歩んできた生活文化の変遷も見られるようになっています。当時の様子をあらわす文化資料も約2000点展示されており、古き良き昭和の時代が感じられます。
こちらの写真のバスは、トヨタIMTSバスです。Intelligent Multimode Transit Systemの頭文字を取った名前になっており、圧縮天然ガスを燃料にして走るバスです。
専用道では無人で走ることができ、実際の万博会場内でも無人走行で運行されていました。愛知万博の長久手会場に来場した方なら、この乗り物に見覚えがあるかもしれません。現在はこのトヨタ博物館の敷地内で展示されています。
トヨタ社の車だけでなく、国産の車をメーカー問わず多数展示し、自動車文化や人々の生活の変化などを紹介するトヨタ博物館は、子どもだけてなく大人も十分に楽しめる博物館です。特に昔の車が好きだという方には、なつかしの車に再会できて感動できることでしょう。館内にはレストランや喫茶、図書館などもあり半日たっぷり過ごすことができます。「リニモ」に乗って来館すれば、乗り物に乗ったり見たり触ったりと、お子さんにとって楽しい時間となりますよ。
〇トヨタ博物館 0561-63-5151
入館料 大人 1000円
中高生 800円
小学生 400円
未就学児 無料
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