龍神伝説に小永平寺の異名!埼玉・越生町随一のパワスポ「龍穏寺」

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龍神伝説に小永平寺の異名!埼玉・越生町随一のパワスポ「龍穏寺」

龍神伝説に小永平寺の異名!埼玉・越生町随一のパワスポ「龍穏寺」

更新日:2016/04/13 12:36

水津 陽子のプロフィール写真 水津 陽子 地域活性化・まちづくりコンサルタント

埼玉県越生町の「龍穏寺」は江戸時代、幕府より関東の曹洞宗寺院を統括する監督役「関三刹」に命じられ、関東三大寺筆頭となった格式高い寺院です。草創の平安時代は山岳仏教の修行の場であり、幾世にも渡る兵乱の世で衰退と再建の歴史を経てきた古刹でもあります。寺院の環境と建設から小永平寺という異名を持つ越生町随一のパワースポット。龍神伝説あり、文化財指定の山門、経蔵、銅鐘あり、大田道灌公墓ありと見所も満載です。

幕府から関三刹に命じられた関東三大寺の筆頭

幕府から関三刹に命じられた関東三大寺の筆頭

写真:水津 陽子

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長昌山龍穏寺は807年草創。平安時代は山岳仏教で山伏や修験者が修行を行う場でしたが、その後衰退。1430年に室町幕府第6代将軍の足利義教が関東管領に命じ、埼玉の偉人で曹洞宗の僧、無極慧徹によって開山復興させました。

しかし、その後の兵乱により寺は荒廃。1472年に太田道真・道灌親子が中興、江戸時代には将軍家の庇護を受けて大寺院へと発展。1612年には幕府から関東の曹洞宗寺院の統括する監督役「関三刹(関三箇寺)」を命じられ、関東三大寺の筆頭となった由緒ある寺院です。

火災にも耐えた名工の手による町指定文化財の山門

火災にも耐えた名工の手による町指定文化財の山門

写真:水津 陽子

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龍穏寺は1752年に一度焼失、再建されましたが、1913年に再び、本堂と庫裏を焼失。しかし山門と経蔵、寺鎮守「龍ヶ谷熊野神社」は罹災を免れました。

龍穏寺は環境や建築が永平寺に似ていることから「小永平寺」と呼ばれました。こちらの山門は彫師の名工、岸亦八の手によるもので、越生町の文化財に指定されています。

写真は本堂側から見た姿ですが、参道から「セッコクの森」を抜け、山門に立つとその世界観に心が洗われる思いがします。

では伽藍の随所に点在するスピリチュアルスポットをご紹介していきましょう。

7千余巻の経文を収めた土蔵造りの経蔵には美麗彫刻

7千余巻の経文を収めた土蔵造りの経蔵には美麗彫刻

写真:水津 陽子

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境内にある経蔵は56世道海和尚が江戸後期の天保年間に創建したもので、屋根は瓦棒銅板葺き方形で、唐破風をつけた土蔵造り。中には一切経2千冊7千巻の経文と八代神将などが納められています。

内部は八角形の転輪蔵(回転書架)造りで、格天井に四季の花鳥風月、壁には天女などが描かれており、飛龍は酒井抱一の筆です。

南北の壁の彫刻は曹洞宗の開祖、道元禅師が中国の宋から帰国する時の情景で実に美麗。経蔵は埼玉県の有形文化財に指定されています。

龍神伝説の寺、銅鐘は埼玉県指定の有形文化財

龍神伝説の寺、銅鐘は埼玉県指定の有形文化財

写真:水津 陽子

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龍穏寺の名は龍神伝説に由来します。かつてこの辺りは大きな沼で、秩父に向かう旅人はここを抜けて行かなくてはならず、悪龍の機嫌を損なわないようにあちこちにお供えをし、龍神を祭り、荒々しい心を静めるように祈っていたそうです。

恐れおののく村人の声を聴いた道灌は高僧雲崗和尚(龍穏寺第5世住職)を遣わし、和尚は幾日にも渡って経典を読み上げ、その霊験により悪龍は善龍に生まれ変わり、天に昇っていったと伝えられています。

和尚は道灌の援助を得て、このお寺を建てました。その名は龍の心が穏やかになったという意から「龍穏寺」となり、この地は「龍ヶ谷(たつがや)」という地名になったそうです。

また龍といえば、境内にあるこの銅鐘の特徴は鐘を下げる竜頭にあるとされ、一般的な和鐘は背中合わせに二頭の竜を置くのに対し、一頭の竜に旗挿を配す朝鮮鐘の特徴を備えています。

本堂の脇を上がっていくと、太田道灌親子の公墓

本堂の脇を上がっていくと、太田道灌親子の公墓

写真:水津 陽子

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龍穏寺は太田道灌の墓があることで知られています。

※道灌の墓は伊勢原など全国各地にみられます。

越生ハイキングコース、武蔵越生七福神巡り「毘沙門天」

龍穏寺は越生町の人気パワースポットの一つであり、ハイキングのまち越生町のハイキングコース、「武蔵越生七福神巡り」の毘沙門天の寺でもあります。

尚、龍穏寺ほか、越生町のパワースポットやハイキングなどの観光情報は、記事末尾にある【関連MEMO】にまとめています。是非、そちらも参照ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/22 訪問

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