三室戸寺は、京阪電車の三室戸駅から東へ徒歩15分ほどのところにあります。京阪宇治線の終点宇治駅の一つ手前です。
西国観音霊場十番の札所で、 約1200年前(宝亀元年(770年))、光仁天皇の勅願により、三室戸寺の奥、岩淵より出現された千手観音菩薩を御本尊として創建されています。近くの世界遺産「宇治平等院」が約1000年前の創建なので、それより古い歴史を持つ古いお寺です。
三室戸寺の拝観受付を入って、参道の右手の斜面にある5千坪の大庭園。ここに四季折々の花(つつじ、しゃくなげ、あじさい、紅葉など)が見られることから、「花の寺」とも言われています。 5月上旬に満開を迎える約2万株のつつじは、訪れた人を圧倒する規模です。
大庭園は参道脇に広がっていて、歩道が小高い山を登るように整備されています、この歩道に沿って山の斜面を歩くと、まるでつつじの壁を通り抜けているように感じます。一番高い場所は見晴らしがよく、この時期に新緑に彩られた境内の遠くに三重塔の屋根も見えます。
特に快晴の日の青空とつつじの白、ピンク、朱色、新緑の緑との取り合わせは、目に見えるどの部分を切り取ってみても艶やかです。
入口の山門を入り、参道を進むと「与楽苑」と呼ばれる池泉庭園や石庭があります。そこから石庭横の階段を上って本堂へ。文化11年(1814)に建てられた入母屋造りの本堂の近くには、阿弥陀堂、鐘楼、三重塔があります。
つつじの時期の少し前から境内に「しゃくなげ」が咲きます。初夏のあじさいの群生は1万株を超え、規模の大きな「あじさい寺」としても有名です。また、本堂前には、250鉢の色とりどりの蓮(ハス)が並べられていて、大賀ハス、古代バスなど100種ものハスが、6月下旬より8月上旬にかけて咲きます。
秋の深まる頃の紅葉は、古来より「三室戸の紅葉」と称せられ、宇治の紅葉の名所として知られており、平安時代西行法師は「暮はつる 秋のかたみにしばしみん 紅葉ちらす 三室戸の山」と、この紅葉の美しさを歌っています。
5月の連休のつつじ以外にも、「花の寺」の四季折々を、是非楽しんでみてください。
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(2023/11/29更新)
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