写真:Kaycom D
地図を見るまずは西武池袋線の飯能駅から天覧山(てんらんざん)を目指します。
登山口までの間には、武蔵野二十四番札所の観音寺、2016年で創建500年を迎えた諏訪八幡神社、飯能地方の歴史がわかる郷土館(入館無料)などがあります。
登山口は郷土館の前の公園のさらに奥にありますが、その脇に、日本名園百選のひとつで市指定文化財となった「池泉鑑賞式逢庭園」を有する能仁寺があるので、山に登る前に立ち寄ってみましょう。
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地図を見る登山口から数分で東屋とトイレがある最初の休憩場所に出ます。そこからさらに登ると、山頂へ直接行くルートと十六羅漢を経由するルートの分岐に出ますが、ここはぜひ十六羅漢経由で行ってみましょう。
この十六羅漢は、徳川5代将軍綱吉の生母である桂昌院が、綱吉が患った病気の治癒のお礼として奉納したもので、大小の像が岩壁と同化するように鎮座しています。木洩れ日が差し込む静かな森の中で見るこの光景は、大変神秘的で美しく一見の価値あり。
そこからちょっとスリルのある岩場を登るとまもなく山頂に到着。標高195メートルの低山ですが、関東平野や富士山、秩父の山々を見渡すことができます。
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地図を見る天覧山に登った後は、続けて多峯主山(とうのすやま)にも登頂してみましょう。天覧山からいったん下り見返り坂を登って行きますが、このあたりから一層自然豊かになり、市街地の端の低山ハイキングとは思えないような山歩きが楽しめます。道の両側が切れ落ちた尾根や、かつて一度も枯れたことのないと言われる雨乞池など、変化に富んだ風景が次々現れ飽きることがありません。
雨乞池からちょっとがんばって登ると、あっという間に標高271mの多峯主山山頂に到着。山頂にはお経が彫られた経塚が祀られていて、その脇に立つとぐるりと周辺の景色が一望できます。テーブルやベンチも設置されているので、ここでお弁当を食べるのもいいでしょう(山頂にはお店などはないので飲食物は持参)。天気のいい日にはスカイツリーも見えます。
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地図を見る多峯主山で絶景を堪能したら、今度は山を下って入間川が流れる吾妻峡へ向かいましょう。山頂から吾妻峡方面への道を行くと、前岩という一大岩壁の上に建つ御嶽八幡神社に出るので、そこから急坂を一気に下ります。
しばらく進むと鳥居があり、さらに行くと市街地と山道を隔てる場所に最後の鳥居が建っているので、そこを出て右にしばらく歩きます。「永田大杉」のバス停を過ぎてすぐ左側の脇道が吾妻峡へ続く道。
細い路地を奥へ入っていくと民家の庭らしい場所に出て一見行き止まりかと思いますが、よく見ると看板があるのでそのまま進んでいきましょう。「荒瀧不動明王」の社が角に建つ石段を下ったところが吾妻峡の入口で、入間川とその川に飛び石のようにかかる「ドレミファ橋」があります。さわやかな風が吹き抜ける渓谷には、広めの河原があるので川遊びをするにも最適。
ここからさらに下流に向かって散策コースが続いているのですが、川のすぐ脇を進んでいくので、水に触れながら歩くことができます。途中には「赤岩」や「兎岩」などの見どころもあり。
写真:Kaycom D
地図を見る吾妻峡から出るとしばらく長閑な住宅街を歩いていきます。道標が所々に建っていますが、少しわかりにくい箇所もあるので見落とさないように注意しましょう。
赤い「割岩橋」が見えるとその下が飯能河原です。川の流れも緩やかで広大な河原が広がっているため、夏休みシーズンにはたくさんの人たちで賑わう川遊びのスポット。駅からも近いので、ここだけ訪れてのんびりするのもいいかもしれません。
とにかく駅から歩いて周れるアクセスの良さと、その割に豊かな自然や絶景を楽しめるおすすめのコース。山の中も含め、ルート上にはトイレが要所要所に設置されているので、そういう面でも安心して散策できます。飯能駅には観光案内所があるので、必要な場合は出発前に立ち寄ってみましょう。
埼玉県の低山ハイキングについては、関連MEMOに記載の別記事「絶景の外秩父ハイキング!埼玉県小川町の金勝山・官ノ倉山・石尊山の低山縦走コースを歩こう」も参考にしてください。
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(2023/12/5更新)
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