写真:広島 らっこ
地図を見る広島の路面電車、通称「広電」の八丁堀電停のすぐ目の前にある百貨店、福屋の8階にある八丁座。前身は「東洋座」と「名画座」で、映画館としての歴史は100年以上にもなります。エレベーターから一歩降りると、最初に目に飛び込んでくるのは、広島出身映画美術監督、部谷京子さん監修のふすま絵です。数々の映画で使われたこのふすま絵は、八丁座オープンの際に東映京都撮影所から譲り受けたものだそうです。八丁座の顔とも言われるこのふすま絵の前では、記念撮影をする方も多く見られます。チケット売り場の外にあるので、気軽に立ち寄ることもできますよ!
写真:広島 らっこ
地図を見る八丁座ならではのこの畳席は、椅子のように座れるので足腰に負担なく、映画に集中できます。また、靴を脱いで畳に上がるので、小さいお子様が動き回ったりしても安心ですね。その他にもカウンター席などもあるので、映画の前後に一周してみるのもおすすめです。希望の席がある人は、上映の3日前から映画館にてチケットを購入できるので、事前に購入しておいたほうが安心かもしれません。通常のシートは全てふっかふかのソファシート。背もたれは高さがあり、楽に頭を乗せられるので、気持ちよくて思わず寝てしまいそうになる位です。全席通常料金なところが嬉しいですね。
チケット売場の隣にあるカフェ「茶論 記憶(サロン キオク)」では、玄米パンサンドやクッキー、ワインやビールなどが購入できます。全席テーブルが付いているので、映画を観ながらでも快適に食べられますよ。
八丁座
■住所:広島市中区胡町6-26 福屋八丁堀本店8F
■電話番号:082-546-1158
■広島駅南口の広電電停から乗車、八丁堀まで約10分。
※畳席は、劇場「壱」のみで、劇場「弐」には無いのでご注意ください。
茶論 記憶
■住所:広島市中区胡町6-26 福屋八丁堀本店8F
■電話番号:082-545-2501
■営業時間:10時(八丁座1回目上映の30分前)〜「八丁座」最終上映の開始前
写真:広島 らっこ
地図を見る繁華街である八丁堀と対照的な場所にあるのが、昭和で時が止まったような鷹野橋商店街の入口から少し脇にそれた場所にある「サロンシネマ1・2」です。個性的なプログラムとユニークな特集上映等で多くの固定ファンが通うサロンシネマの前身は昭和32年にオープンした「タカノ橋大映」と「タカノ橋日劇」。レトロなチケット売場から向かって左側にあるのが、サロンシネマ1。特注で作ったというゆったりとしたソファー仕様の座席の広さは日本一。驚くべきは、座席の作りは基本的には設立当時のまま、つまりクッションや背もたれ、革の張り替えはしているものの、骨組みは変えていないところ。また、全座席の前にカウンターテーブルが設置されており、昔は押せば珈琲やジュースを注文出来たという、テーブル上のボタンもそのままに設置されており、当時の様子が思い浮かびます。
※今は押しても注文できません。
写真:広島 らっこ
地図を見るチケット売場を挟んでサロンシネマ1と反対側にあるのがサロンシネマ2。入ってすぐに目を奪われるのは、ドーム型の天井いっぱいに描かれた天井画です。そしてシートは全席、マツダの自動車「ユーノス800」で使用されるシートを特注で開発。センターアームレストをスライドさせるとカップホルダーがあり、なんとリクライニング機能も付いた、世界初の自動車メーカーとのコラボレーションシートになっています。こちらの劇場も足元が広々としていて、後ろの人の足がシートに当たる、なんてこととは無縁です。
写真:広島 らっこ
地図を見るサロンシネマ2の入り口の向かいにある自動販売機の横が二階席への入り口です。二階席からの景色は、天井画がぐっと近く、間接照明も綺麗に見え、少しロマンチックな雰囲気です。席数は一階に比べてかなり少なく、二階で見る人も少ないので周りの人を気にせずに映画を観れると思います。ただ、上映中に立ち上がると、映写機の光を遮ってしまい、スクリーンに影が映ってしまう可能性があるので、十分に気をつけましょうね。
サロンシネマ1・2
■住所:広島県広島市中区大手町5-8-20
■電話番号:082-241-1781
■広島駅南口の広電電停より広島港行に乗車、鷹野橋で下車
大型のシネマコンプレックスが増加し、全国どこへ行っても共通の設備で映画が観られるようになった中、この二つの映画館は、そこでしか味わえない特別な映画鑑賞になること間違いなしです。広島に立ち寄る際はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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(2024/12/14更新)
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