東京の路面電車「荒川線」で、下町情緒を楽しもう

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東京の路面電車「荒川線」で、下町情緒を楽しもう

東京の路面電車「荒川線」で、下町情緒を楽しもう

更新日:2016/04/19 12:18

池口 英司のプロフィール写真 池口 英司 フリーライター、フォトグラファー 日本写真家協会(JPS)会員

都電「荒川線」は、東京都荒川区の三ノ輪橋と、新宿区の早稲田を結ぶ延長12.2キロの路面電車です。「最後の都電」となったこの路線の沿線には、下町情緒に溢れた町並みや、昔ながらの施設が残り、古き良き東京の姿に思いを馳せることができます。気軽に乗れる路面電車で、東京探訪に出かけてみませんか?

旧型電車が展示されている「都電おもいで広場」

旧型電車が展示されている「都電おもいで広場」

写真:池口 英司

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起点の三ノ輪橋電停を発車した「荒川線」の電車は、しばらくの間、今も下町情緒の濃い荒川区内を走ります。やがて到着する荒川車庫前電停には、隣接して「都電おもいで広場」が設けられており、かつて都電で運転されていた旧型の電車が展示されています。写真の左に写っている5501号は昭和29年製。アメリカの技術を採り入れて製作された新鋭電車として期待されましたが、斬新な設計が逆に扱いづらいものとなり、短命に終わった車両です。それでもそのスタイルは、今日の目にもモダンに映ります。「都電おもいで広場」は、土曜・休日の10〜16時にオープン。さらにこの隣の荒川遊園地前電停から徒歩5分の場所にある「あらかわ遊園」は、荒川区が運営する全国でも珍しい公営の遊園地です。激しい動きをするアトラクションはなく、入園料はリーズナブル。家族で楽しめる遊園地です。

日本最初の公園となった「飛鳥山公園」

日本最初の公園となった「飛鳥山公園」

写真:池口 英司

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王子駅前でJRの線路を潜った「荒川線」の線路は、緩い坂道を登り、その先に飛鳥山電停があります。この電停から近い「飛鳥山公園」は、古く江戸時代に桜の名所とするべく整備され、明治6年には、上野公園などと共に日本最初の公園に指定されたという由緒ある施設です。公園は今も都内屈指の桜の名所として知られ、園内にはいくつもの博物館、史跡があり、都民の憩いの場となっています。

お土産に「都電もなか」はいかが?

お土産に「都電もなか」はいかが?

写真:池口 英司

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都電のお土産として有名になったのが、「都電もなか」です。電車を模した小箱に入れられたもなかは、和菓子ならではの、ほんのりとした甘みが魅力。電車の絵は何種類もあり、10個入りセットは、車庫を描いた箱に詰められています。男の子が大喜びしそうな「都電もなか」は、梶原電停ちかくの「明美製菓」で、製造、販売されています。

都会の喧噪とは無縁の「雑司ケ谷鬼子母神堂」

都会の喧噪とは無縁の「雑司ケ谷鬼子母神堂」

写真:池口 英司

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大塚駅前、東池袋四丁目を過ぎた「荒川線」の線路は、豊島区内の緑の多い住宅街の中を走ります。線路は小さなアップダウンを繰り返すようになり、荒川線の線路が武蔵野台地の端に差しかかったことが窺えるのがこのあたりです。鬼子母神前電停から徒歩5分の場所にあるのが「雑司ケ谷鬼子母神堂」の存在で知られる「威光山法明寺」です。境内は都会の喧噪とは無縁の静寂に包まれ、心静かにひとときを過ごすことができます。境内には今も小さな駄菓子屋さんが店を構え、これもこのお寺の魅力の一つとなっています。

閑静な住宅地の中を電車は早稲田へ

閑静な住宅地の中を電車は早稲田へ

写真:池口 英司

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鬼子母神電停を過ぎると、終点まではあとわずか。電車は閑静な住宅街の中を走り。やがて新目白通りの上にある早稲田電停に到着します。全線を乗り通せば所要およそ50分の小さな旅が終わります。

訪れるごとに発見のある路線

東京の都心を走った都電は、昭和30年代の全盛期には200キロを超える路線網を備えていました。しかし、乗用車の普及によってその存在が道路交通の支障と目されるようになり、昭和39年の東京オリンピックの開催もきっかけとなって、次々に廃止されてしまったという経緯があります。その中で「荒川線」は運良く生き残ることができ、今日も多くの人に親しまれています。「都電一日乗車券」など何種類も用意されているお得なきっぷを利用して、のんびりとした「路面電車の旅」に出かけてみてはいかがでしょう?民家の軒先をかすめるようにしてのんびりと走る「荒川線」の車窓からは、訪れるごとに、新たな発見に出会えるはずです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/04/26−2016/04/09 訪問

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