写真:SHIZUKO
地図を見る岐阜県の北部・豪雪地域として有名な北飛騨エリア。豊かな自然が残る天生の森は、世界遺産白川郷のそばにある天生県立自然公園の中にあります。公園と名付けられていますが、ここは手付かずの自然を見守り、育てていく場所。春になれば水芭蕉をはじめ高山植物群が咲き乱れ、高層湿原である天生湿原はワタスゲに覆われます。深い森は、岐阜県随一のブナ原生林が広がり、その大きさに圧倒されます。公園入口で森を守るための協力金500円を払い、進んでいきましょう。
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地図を見る入り口からゆっくり歩いても40分。天然記念物に指定されている天生高層湿原植物群生地に到着します。優しい空気が湿原を覆っているといえばいいのか、とにかく空気の濃度が濃く感じる湿原。広々とした静かな湿原には、水芭蕉、ニッコウキスゲ、ワタスゲやササユリが、まさに咲き乱れています。深呼吸すれば、体中がきれいになるみたい。全身がリラックスしていく不思議な感覚。まるで酸素カプセルにでも入ったような不思議な感覚をお楽しみください。
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地図を見る湿原を堪能したら、カラ谷分岐からカツラ門を目指しましょう。深い森の道は、やや傾斜がありますがゆっくり歩けば息も上がりません。とにかく森が深い。背の高いブナ林に圧倒されます。20分ほどで、圧倒的なカツラ門に到着。まさに門のようにカツラの木が並んでいます。現在は森の保護のため、門をくぐり抜けることはできませんが、ここでゆっくり時間を取って、豊かな森に身を任せましょう。
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地図を見るカツラの門を堪能したら、いよいよ籾糠山へと向かっていきましょう。標高は1744メートル。飛騨山脈というとピンとこない人も北アルプスと言えばお判りになるでしょうか。籾糠山は北アルプスの一角に位置しています。曰くありげな籾糠という山名の由来は? それは、昔、天生峠の近くで飛騨の匠が作った人形に稲作をさせ、その時に出た籾と糠が風に吹かれて溜まってできた山だからだとか。その人形を埋めた山が北隣にある人形山と名付けられているので、伝説とはいえ、何かの事実が存在しているのでしょう。
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地図を見る籾糠山の分岐までは、比較的緩やかに登っていた道も、山頂に向かって一気に急坂となります。最後のひと踏ん張り、焦らず、息を整えつつ登り切りましょう。登り切れば、そこは大パノラマ。うっすらとかいた汗も、爽やかな風のおかげでスッキリと乾き、気持のいい時間を過ごせることでしょう。
雪深い北飛騨エリアは、山が深く、冬季には道が閉鎖されたり、災害で通行止めになったりとなかなか行きにくいエリアの一つ。だからこそ、シーズンオープンになれば、すぐにお出かけしてほしい場所でもあります。
カツラの門は、カツラの木を知らない人でも、絶対に感動できる場所。豊かなグリーンシャワーを全身に浴び、心も体もリフレッシュしましょう。
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この記事を書いたナビゲーター
SHIZUKO
中学生のころから、一人でウロウロ。大学生になってからもあちこちをウロウロ。仕事が忙しくても、暇を見つけてはウロウロ。旅で出会った人、モノ、風景が、自分を育ててくれたと感謝しています。そんな瞬間や経験を…
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