美しい石橋にドキ!大分県宇佐市院内町〜日本一の石橋のまちへ

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美しい石橋にドキ!大分県宇佐市院内町〜日本一の石橋のまちへ

美しい石橋にドキ!大分県宇佐市院内町〜日本一の石橋のまちへ

更新日:2016/05/12 14:02

村井 マヤのプロフィール写真 村井 マヤ 中国・九州文化的街並探検家

大分県宇佐市と言えば、宇佐神宮、近くには国東半島など見所多数の観光地。その宇佐市の院内町には、美しい石橋が多数残っています。古いもので江戸時代架設の橋も。院内町の豊かな自然と美しい姿の石橋は、どこか牧歌的でかつロマンチックな気分にさせてくれます。今回ご紹介するのは3基ですが、どの橋も独特の風情で、橋の下はまるで小さな渓谷・・。夜のライトアップ時も素晴らしいので、ぜひ散策してみてください♪

大分県宇佐市院内町は日本一の石橋のまち?!

大分県宇佐市院内町は日本一の石橋のまち?!

写真:村井 マヤ

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大分県宇佐市といえば、国宝の宇佐神宮の鎮座する神秘的な町。お隣の中津市には景勝地として名高い耶馬溪があり、紅葉の季節には多くの観光客で賑わいます。耶馬溪にある「青の洞門」は、小説の題材にもなった名所です。耶馬溪のある中津市から宇佐市および国東半島周辺には、いわゆる磨崖仏なども多く点在しており、豊富な石の産地であることも分かります。

「日本一の石橋のまち」院内(いんない)町に石橋が多い理由ですが、いくつもの深い谷に集落が点在しているということと、川の流れが急で、木橋ではすぐ流されてしまうということからです。
そして、もともと院内町では、段々畑を区切る石垣や水路のために多くの石の加工を必要としました。そのため、院内の石工たちは、石橋や石垣などの技術を磨く必要もあり、匠の技で素晴らしい石橋が架設され、今でもその姿を見ることができるのです。

その石工として有名なのが、名棟梁・松田新之助(1867-1947)です。院内町には75基の石橋があり、古いものでは江戸末期のものも。そんな石橋群のうち10基以上を架設したのが、松田新之助でした。

今回は、名工・松田新之助の代表的な石橋3基をご紹介します。

ちなみに写真は、松田新之助の手がけた鳥居(とりい)橋です。
所在地:大分県宇佐市院内町香下

「石橋の貴婦人」と呼ばれる美しい橋脚が有名な鳥居橋

「石橋の貴婦人」と呼ばれる美しい橋脚が有名な鳥居橋

写真:村井 マヤ

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宇佐別府道路の宇佐I.Cを降りてすぐに宇佐市の石橋に出会えます。その名も「とくしん橋」!こちらは、院内町の石橋ではありませんが、大変古いもので延享2(1745)年架設のものです。お時間があれば、こういう時代の古いものもご覧くださいね。

さて、今回最初にご紹介するのは「石橋の貴婦人」と呼ばれる美しい橋です。ライトアップされるとより一層美しく、貴婦人という名がふさわしい美橋は、2016年で架設100周年を迎えます。

院内町に点在する石橋はアーチ橋が多くどれも見事!鳥居橋は、5連アーチにすらっとした優美な橋脚が見どころです。下から全体を眺めることができるスポット、橋のすぐ下から仰ぎ見ることのできる場所などもあり、撮影ポイントも多い橋です。もちろん渡ることもできますので、さまざまな角度から、橋の貴婦人を賛美していただきたいもの・・。

大正モダンのエッセンスがキラリ!院内町最長・御沓橋

大正モダンのエッセンスがキラリ!院内町最長・御沓橋

写真:村井 マヤ

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写真の川面に映し出された橋の姿がロマンチックな雰囲気をもつのが御沓(みくつ)橋です。橋の長さが59mと院内町最長を誇り、3連アーチの素敵な橋です。
ここだけ見ていると、どこかヨーロッパの田舎町を散歩しているような錯覚も。

院内町の石橋のある風景は、とても不思議で美しい風情を漂わせます。特徴のある橋も多いので、ぜひ見てほしいもの。75基全部を見るのは難しいでしょうが、事前に「道の駅いんない」やネットで調べて、見たい橋に目星をつけて見学されるとよいでしょう。

こちらの御沓橋も、松田新之助架設の橋です。

所在地:大分県宇佐市院内町御沓

高額の工事費用で架設された橋は、必要不可欠!

高額の工事費用で架設された橋は、必要不可欠!

写真:村井 マヤ

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御沓橋は、大正14年架設で、工事費2万円でした。当時の2万円を現代の金額に換算するのは難しいですが、かなりの高額だったことだけは確かです。橋の費用は、村と住民の寄付でまかなわれました。そのため、住民と村にとっても大きな出費だったと思われますが、多額な費用が掛かっても、どうしても必要なものだったのでしょうね。

生活に密着した、なくてはならない橋は、今でも現役です。この御沓橋も、夜間ライトアップされており、美しい姿が闇夜にぼんやり浮かびあがります。

近くには温泉施設もあるので、近辺に宿をとり、温泉めぐりの際、ライトアップされている石橋めぐりをしてみては・・。

院内町最高の高さを誇る2連アーチ橋・荒瀬橋

院内町最高の高さを誇る2連アーチ橋・荒瀬橋

写真:村井 マヤ

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荒瀬橋は、名棟梁・松田新之助の架設の橋です。「道の駅いんない」のすぐ近くですので、道の駅に車を駐車して歩いて行かれると便利です。

この橋は、大正2(1913)年架設で、橋高は18.3mと院内町最高の長い橋脚が特徴。美しい2連のアーチ橋で、5連アーチの鳥居橋にも姿がどこか似ています。松田新之助の特徴は、長くすらっとした美しい橋脚ですね。

ところで、この荒瀬橋は、県の工事として請負いましたが負債が大きく、完成後しばらく有料の橋だったのです。有料橋としては、県下第一号でもありました。橋の下の景色は、まるで小さな渓谷のような風情があって面白いですよ。のんびり歩いて散策してくださいね。

こちらも夜間ライトアップを行っていますよ。

今回ご紹介した3基とも松田新之助が手掛けた橋です。松田新之助の橋としては、富士見橋もあります。こちらは、松田新之助が私財を投入して完成させたことでも有名な橋です。松田新之助の石工の心意気を感じさせるエピソードですよね。

ほかにも、素晴らしい石橋が松田新之助以外の石工によって造られています。時間があれば美しい風景を楽しみながら、石橋めぐりもどうぞ。

情報集めは「道の駅 いんない」で!

院内町の美しい石橋をくまなく見るためには、情報集めをしてくださいね。情報集めは、「道の駅 いんない」で行いましょう。パンフレットや石橋の解説などの情報発信基地ですよ。75基を制覇してもよいし、特徴ある石橋めぐりをしても良いでしょう。

今回ご紹介した3基の橋めぐりは、貴婦人の名を持つ美しい橋、院内町最長の石橋、最高の高さの石橋と院内町石橋めぐりのベーシックコースといったところ。素敵な石橋がほかにもありますので、大分県宇佐市に行かれましたら、巡ってみてくださいね♪

事前に観光ガイドを予約しておけば、石橋の詳しい話を聞くこともできます(有料)。
院内ふるさとガイドの問い合わせ先は、以下の通りです。
*宇佐市観光協会・院内支部・・TEL.0978-42-6040

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/27 訪問

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