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鹿島は愛媛県松山市北部、北条(ほうじょう)港の沖合約400メートルにあり、島には常緑照葉樹の原生林が繁茂、神の使いとされる野生の鹿(県指定天然記念物)が生息する周囲1.5kmの小島です。島の玄関口に鎮座するのが茨城県の鹿島神宮から勧請された鹿島神社で、昔から武家の信仰が厚く、中世には河野氏が、江戸時代には松山藩主松平家が帰依していた神社です。
そしてこの島よりもさらに200メートル沖合に長さ30メートル余りの大しめ縄が張られた玉理(ぎょくり)・寒戸(かんど)の夫婦岩(伊予の二見)があります。
夫婦岩を結ぶしめ縄は、毎年5月4日に張り替えられ、自分の書いた願い文をしめ縄の中に入れることができ、ふたたび張り替えられるまでの間、「願いをずっと結び続けられる」地元で評判のスポットとなっているのです。
この願い文ポストはJR伊予北条駅、鹿島行き渡し船乗り場、鹿島の3か所に常設され、いつでも願い文を投函することができます。中には、張り替え神事当日にわざわざ願い文持参して、自分で願い文をしめ縄の中に入れる人もいます。
願い文には、鹿島神社のご利益とされる縁結び、合格祈願、交通安全など様々な願い事が書かれており、一人で何枚も書く人もいるとか。
要するに毎年5月4日、しめ縄づくりが始まる前に現場に間に合えば何でもアリなのです(笑)
大しめ縄づくりは鹿島渡し船乗り場の大鳥居前で、朝9時から始まります。地元消防団の約70名が横一列になって1本50mの細い縄を合計で19本束ねていきます。束ねられた縄の中に、願い文が入った漁網が縄の中心にくるように形を整えていきます。同じように作られた3本の縄をねじりあげてしめ縄の完成となります。
この大注連縄作りは見るだけではなく誰でも参加でき、消防団員の方が丁寧に教えて下さるうえに、最後まで自分の願い文を見送ることも可能なのです!
さて11時ごろにはその作業を終えて、鹿島神社にしめ縄を奉納。奉納後に船に乗って夫婦岩に向かいます。
しめ縄づくりの見学後は、渡し船に乗って鹿島に渡りましょう。
船着き場を降りた正面右側に「張り替え神事見学受付」テーブルがありますので、そこで乗船券を手に入れましょう(有料)。
乗船するのは地元の漁船であり人数制限がありますので、しめ縄づくりに夢中になり過ぎると乗船できなくなってしまうことも。注意が必要です。
さて鹿島からお供船(漁船)に乗って約5分。写真のように夫婦岩が前方に見えてきます。先頭の船は神事を行う関係者専用船(花へんろ号)で、その後に見学する我々を乗せたお供船(漁船)が続きます。ところで漁船に乗ること自体があまり経験できないので、漁師さんとお話しするなど、これだけでも良い経験かも知れませんね!
大しめ縄の張り替えは午後1時から。
写真右側の玉理島から左側の寒戸島に向かってワイヤ伝いにしめ縄が張られていきます。その先頭部分のしめ縄のまるで昇り龍のようにスルスルと伸びていく姿に手を合わせる見学者もいるほどです。
しめ縄が全通したタイミングで4名の地元消防団員がワイヤとしめ縄を伝って自分の持ち場に移動。房飾りの「シデ縄」を自力で取り付けていきます。シデ縄を付け終った団員たちは再び島に戻るのですが、移動方法が圧巻!足は宙ぶらりんの状態で2本の腕だけでワイヤを伝いながら島に戻る命がけの団員さんの姿も見逃せません。
かくして無事に大しめ縄の張り替え神事の終了になります。
お供船に乗船する見学者はリピーターも多く、この神事を見るためにわざわざ遠方から来る人もいます。
いかがでしたか?
大しめ縄の張り替え神事を含む、春の北条鹿島大祭は前日の5月3日にも様々なイベントがありますので、時間に余裕のある方は2日間の大祭を楽しんでください。詳細は下記「関連メモ」をご覧ください。
鹿島は愛媛が誇る観光スポットです。
大祭以外の日でも「プチ旅行気分」が味わえる鹿島にぜひお越しいただき、常設の願い事ポストに自身の願いを投函してみてはいかがでしょうか?
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