写真:Kaycom D
地図を見るシーギリヤロックの麓には、カーシャパ王が水浴びした池や水路が点在する公園が広がっています。岩山の上に宮殿を建てて住んでいた王がなぜここに池を作ったのかというと、外から若くて美しい女性をたくさん呼んで沐浴させ、わざわざ上から下りてきて遊んでいたのだとか。
ここからは、シーギリヤロックの全容がきれいに見えるので写真撮影にも絶好の場所(帰りは別の場所にある出口へ向かうので、写真の撮り忘れに注意)。朝の時間帯だと順光なので綺麗に撮影できます。
写真:Kaycom D
地図を見る公園を進み岩山に近づいていくと、次々と石窟が見えてきます。この石窟は、シーギリヤロックの王宮が作られる前から僧侶たちが瞑想をしていた場所。カーシャパ王が王宮の建設を始めると、僧侶たちは一度他の場所に移りましたが、王がいなくなったあと再び戻ってきました。
しかし戻ってきてみると、石窟の岩壁に半分裸の女性の壁画があちこちに描かれているのを発見。僧侶たちはそれを見て「あっても瞑想できないこともないけどちょっと気が散る」ということで、檀家さんたちの力を借りて消してしまいました。そのため、今ではそのとき消しきれなかったものが、かろうじて残ってる状態です。
写真:Kaycom D
地図を見る石窟や壁画を見学しながら階段を登っていくと、木々の間から覆いかぶさるような岩壁が目の前に現れます。この天を貫くような険しい山の上まで登っていくのかとちょっとビビリますが、ちゃんとした通路が作られているので安全面ではそれほど心配する必要はありません。
斜度も急になった石段とスリルのある螺旋階段を登っていくと、ほどなくシーギリヤロックの見所のひとつ「シーギリヤレディ」の壁画に到着。狭い石窟の中には、グリーンサファイヤやスタールビーなどの宝石を身につけた妖艶な女性達が描かれていて、その色鮮やかな保存状態の良さに驚かされます。
写真:Kaycom D
地図を見るシーギリヤレディから下りてさらに進むと「ミラーウォール」という、その名の通り鏡のようにツルツルとした壁のある通路に出ます。そこを通って少し登ると、まるで冒険映画のセットのような巨大なライオンの足の遺跡に到着。
かつてはライオンが口を大きく開けて座っていたと考えられていますが、今は足元しかありません。それでもその大きさと精巧なつくりには迫力があり、シーギリヤロックの中でも人気のスポットになっています。
この広場は、ルートの中でも多くの人が休憩できるポイントになっていて、頂上まで登る自信のない人はここで待っていることも可能(頂上からの下りでもここを通ることになる)。近くの岩壁に蜂の巣がくっついているのですが、もし蜂が襲ってきたら広場の隅にある避難場所に逃げましょう。
写真:Kaycom D
地図を見るライオンの足の間から続く階段を右側通行で10分ほど上っていきます。階段が終わると一旦平らな場所にでますが、そこからさらに上段の広場にある二段の階段の上が本当の頂上。その階段はかなり控え目に存在しているので、ぜひ見逃さにず登頂してください。麓からここまでのんびり登って45分ほど。
一番上からの景色は大変すばらしく、麓に広がる広大なジャングルがどこまでも見渡せます。その絶景ぶりはまさに天下をとったような気分を味わえ、ここまでがんばって登ってきて良かったと思えるでしょう。天気の良い日にはアヌラーダプラの仏塔まで見えるとか。
※アヌラーダプラについては関連MEMOに記載の「スリランカ最古の都!世界遺産アヌラーダプラの歴史を辿る」をご覧ください。
斜面になった頂上には、水を上に送るポンプや噴水の他、王家だけが利用した広いプールなどもあり、このような場所によくこれだけのものを作ったなと感心させられます。
シーギリヤロックの観光は、涼しくて人の少ない早朝がおすすめ。通路やシーギリヤレディの石窟などは狭いので、特に観光客が増える時期は立ち止まってゆっくりと見ることが難しくなります。そのため、この近辺のホテルに前泊し、チケット売り場が開く時間に合わせて出発するくらいの勢いで行くといいと思います。ライオンの足から山頂の往復以外は片道通行なので、もう一度見たいと言っても戻れないので注意。
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(2023/12/7更新)
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