写真:麻田 ユウミ
地図を見るボロブドゥールは780年から830年ごろに約50年かけて造られたとされています。完成後に仏教のシャイレンドラ王朝は滅び、その後はヒンドゥー教のサンジャヤ王朝が支配したため忘れ去られた存在となり、密林の中の伝説上の遺跡となっていました。
遺跡は、1814年に土地の調査にあたっていたラッフルズ卿の調査隊によって密林の中から発見され、詳しく調査されました。本格的な復元は20世紀に入ってからですが、彼が残した調査の記録が復元の時に大きく貢献しています。
ラッフルズ卿はシンガポール発展の父として有名です。シンガポールの高級ホテル「ラッフルズホテル」や、世界最大の花として知られる「ラフレシア」も彼の名前からきています。
写真:麻田 ユウミ
地図を見るまだまだ未解決の謎が多いボロブドゥール。大きな3つの謎について紹介します。
1つ目の謎「ピラミッド型に建てられていること」
仏教のシャイレンドラ王朝によって建てられたとの見方が強いのですが、なぜこのようなピラミッド型かは不明です。
2つ目の謎「何のために造られたのか?」
ボロブドゥールはお寺なのか?それとも王の墓として建てられたのか?今現在解明されてはいません。通常、寺院であるのであれば本堂と呼ばれる内部の空間があるのですが、ここには内部に入れるところは一切ありません。また、この頂上にある大ストゥーパに王の墓があるのではないのか?と調査されましたが、実際そういったものはなく空洞になっているそうです。
3つ目の謎「1000年以上も歴史から消え去ってしまったこと」
世界最大級の仏教寺院でありながら、1000年もの間忘れ去られた存在になっていました。王朝の衰退や噴火説もありますが、このボロブドゥールの土台の土と、覆っていた土が同じ土質だったことから、完成と同時に埋められたとの説もあります。
写真:麻田 ユウミ
地図を見るボロブドゥールのメインイベントは、やはりボロブドゥール遺跡から眺めるサンライズ。人気のサンライズツアーは、遺跡の敷地内にあるマノハラホテルで申込むことができ、朝4時半にホテルを出発します。出発時に懐中電灯を貸してもらえ、帰りに返却するとサロン(腰布)をもらえます。
ボロブドゥール遺跡の周りには明るい建物もないので、暗闇の中、懐中電灯の灯りを頼りにボロブドゥール遺跡の頂上を目指します。到着時は周りに何があるのかわからないくらい真っ暗ですが、日が昇り始めると、何もなかった暗闇の空から周りの樹海や山々の全景が見えてきます。
写真:麻田 ユウミ
地図を見る周りが明るくなり視界が開けてくると、遺跡を囲む朝靄に包まれた樹海や山々が見えてきます。朝靄は朝日が完全に差し込むとなくなってしまうので、朝の幻想的なボロブドゥールからの眺めをしっかりと目に焼き付けてくださいね。
太陽が昇りきる前の早朝は、涼しく、観光客も少ないので観光にもお勧めです。頂上にあるストゥーパ(仏塔)はもちろん、第一回廊上段にあるレリーフ「仏伝図」のブッダの生涯は必見です。遺跡についての解説のあるオーディオ・ビジュアルを視聴してから見学すると、より一層理解を深めることができます。
写真:麻田 ユウミ
地図を見るこのボロブドゥールの遺跡内に唯一あるホテルがマノハラホテル。前述の通り、サンライズツアー(サンセットツアー)はこのマノハラホテルから出発します。
マノハラホテルに泊まる特典として、ボロブドゥールの遺跡の入場無料(通常時間・到着から出発の日まで)、サンライズ、サンセットツアーの大幅割引があります。また、遺跡のレリーフ等の詳しい説明が聞けるオーディオ・ビジュアルも無料で視聴できます。遺跡へはマノハラ宿泊者専用の入口もありアクセスも便利です。
ボロブドゥールへはバスを使って簡単に行くことができます。ジョグジャカルタ市内からトランスジョグジャグジャ(市内バス)でジョンボル・バスターミナルへ行き、そこからボロブドゥール行きのバスに乗換えます。ジョンボル・バスターミナルに着くと、バスの係員が「ボロブドゥール」と言いながらターミナルを回っているのですぐにバスも見つかります。
ジョンボルからボロブドゥールのバスターミナルまでは、道路状況にもよりますが約90分、そこから遺跡までは徒歩10分程度です。値段はトランスジョグジャ3600ルピア、ボロブドゥール行きバス25000ルピア(2016年3月現在)です。荷物が多い人や、時間がない人はタクシーチャーターがお勧めです。
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(2024/3/19更新)
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