写真:さと しほ
地図を見る日本最南端の有人島「波照間島(はてるまじま)」までは、石垣島から高速船で1時間の船旅です。石垣島からの距離は40キロほどなのですが、波照間島手前30分ほどの海域が荒れるため、波照間航路は欠航率が高いのです。波が高い日は、出航時間直前になるまで出航か欠航かが決まらないということもあるほど。波照間島までたどり着けるかどうかは運次第。天気予報を見ながら祈るしかありません。
そんな最果ての離島ですから、波照間島にはホテルやスーパーはありません。あるのは民宿と共同売店のみ。不便な離島ですが、それが波照間島の良さでもあります。
ただ、民宿に泊まるのが苦手だという方にとっては、尻込みしがちな場所であることは間違いありません。
そこに朗報!2013年秋、波照間島に、プライバシーが保たれる旅館がオープンしました!
写真:さと しほ
地図を見る波照間島に2013年秋にオープンした全3室の小さな「はこな旅館」は、波照間島出身のオーナーが切り盛りしています。
波照間島の名産は「黒糖」。はこな旅館は、黒糖の原料となるサトウキビ畑に囲まれています。食堂からは、サトウキビ畑が見えますよ。
旅館のすぐ裏にある共同売店では、波照間島産の黒糖を購入しましょう!波照間島で1袋200円で売っていた黒糖は、石垣島では300円、さらに離れた場所では400円と、波照間島を離れるにつれて少しずつ値段があがっていくのです。はこな旅館でも、波照間島の黒糖を使っていますよ。
写真:さと しほ
地図を見るお部屋は沖縄ならではの「琉球畳」を使った和室です。布団は最初からセットされています。水が貴重な離島なので、バスタブはなくシャワーブースのみになります。フェイスタオルとバスタオルはありますが、浴衣はありません。パジャマは持参してくださいね。
夜は旅館の外に出てみましょう。空は天然のプラネタリウム。満点の星空を見ることができます。
写真:さと しほ
地図を見る「はこな旅館」の浴室にはバスタブはありません。シャワーブースのみになりますが、水が貴重な離島ですから、ここは我慢です。
トイレも洗面台もシャワーブースもキレイなので、気持ちよく使えます。歯ブラシ、シャンプー、ボディーソープはありますよ。
写真:さと しほ
地図を見る寿司職人をしていたオーナーは釣り名人でもあります。
刺身で出てきた魚は、実はオーナーが釣ってきた魚だった!というのは普通のこと。
観葉植物のような葉っぱの「オオタニワタリ」、ビタミンやミネラルを豊富に含んだ「長命草」、苦菜(ニガナ)、青パパイヤなどなど。珍しい島食材を使った食事は、どれもおいしくて体にいいものばかり。味にクセのある野菜が苦手な方でも、おいしく食べられますよ。
波照間島の「はこな旅館」、いかがでしたか?
行けば満足すること、間違いなしです。
南十字星を見たいなら、おすすめは4〜6月です。満点の星空を見に、波照間島へ出かけてみませんか?
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(2024/12/5更新)
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