写真:東郷 カオル
地図を見る源光庵・光悦寺・常照寺のある鷹峰(たかがみね)は市内からはさほど遠くないのですが、周りは山々に囲まれていて、自然豊かな地です。
この地は江戸時代初期の美術家の本阿弥光悦が移り住んだ土地で、紅葉が大変美しく、しかも混雑しておらず、カメラマンには知られた名所です。
まずは高峰の中心となる光悦寺からご紹介いたしましょう。
もちろんお寺の名前の由来は本阿弥光悦。
光悦寺の参道はまさに紅葉のトンネル。市内の葉に比べると、気候と日差しの影響か、酷暑でもダメージが少なく、綺麗なグラデーションが楽しめます。
茶室を7つも備え持つ光悦寺は茶人の間では有名なお寺で、本当は教えたくない、茶人たちが愛する静かなお寺なのです。
最近ではクチコミで知られてきたものの、市内中心部から遠いイメージがあるためか、市内中心部の混雑ぶりと比較するとかなりの穴場です。
【光悦寺 基本情報】
住所:鷹峯光悦町29
写真:東郷 カオル
地図を見る光悦寺のすぐそばに「源光庵」というお寺があります。
万が一紅葉の時期がずれてしまっても、こちらのお寺には「ハズレなし!」の景色があります。
それは、侘びた源光庵の山門と、静かな光を放つススキのコラボです。
源光庵は光悦寺の紅葉の鮮やかさとは対照的に、こちらはなんとも言えない静謐な雰囲気を醸し出しています。ススキがこれほど美しく映える場所はなかなかないでしょう。門から入って来られた観光客の方々の「わぁ…」という感嘆の声を何度も耳にしました。
禅寺らしい渋さが静かにその魅力を放っています。
また、お寺の建物には「血天井」があります。初めての方は驚かれるかもしれませんが、これは伏見城の遺構と伝わる天井で、よく見ると手の跡のような足跡のような…。伏見城の戦いの激しさを物語っています。知らずに建物に入って来た観光客は、他の人が皆、天井を指差して何やら話しをしているのを見て、上を見上げてビックリ!といった光景も見かけます。
【基本情報】
住所:北区鷹峯北鷹峯町47
写真:東郷 カオル
地図を見る源光庵で有名なのが、こちらの「悟りの窓」と「迷いの窓」。丸いほうが悟りで、四角いほうが迷いを表現しています。禅寺らしい景色です。テレビの紅葉中継などでよく登場する、あの不思議な形の窓は、こちらのお寺なのです^^
最近急に有名になり、紅葉の時期には流石に混雑する時間帯もありますので、平日の訪問がおすすめです。普段は静かなお寺ですので、紅葉以外の時期に再訪問して、この窓の前に座りしばし「無」になって過ごすのも良いかもしれません。
続いては「光悦寺」「源光庵」のすぐ近く、「常照寺」をご案内します。
常照寺は紅葉や桜が美しいことで有名ですが、もう一つ。ここは吉野太夫ゆかりのお寺として有名です。
さまざまな芸事に秀でた吉野太夫。その吉野太夫の墓や、寄進した山門(赤門)、ゆかりの茶室「遺芳庵」があることから、毎年4月には太夫を偲ぶため「吉野太夫花供養」が行われ、太夫道中や茶会などが催され全国各地からの観光客が集まります。とにかく華やかな行事で、茶人はお茶会を楽しみにしており、着物姿で大集合。更に、太夫道中の写真を撮ろうと大勢のカメラマンでも賑わいます。
【常照寺 基本情報】
住所:鷹峯北鷹峯町45
「光悦寺」「源光庵」「常照寺」はそれぞれ100メートルも離れていないという近さ!疲れ知らずで3つの美しいお寺を巡ることができるのは高峰だけではないでしょうか。
アクセスは市バスで「鷹峯源光庵前」で下車。紅葉の時期は多くの方が降りられますのでわかりやすいでしょう。乗車は四条大宮か北大路バスターミナルが便利ですが、四条大宮のバス停は少しわかりにくいので、観光客には北大路バスターミナルをおすすめします。
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(2023/12/1更新)
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