オーナーである上村真帆さんと大輔さんがご結婚された2009年に、オンラインショップ「Takara Gallery(タカラギャラリー)」が誕生。デザインの大学で出会って共に学び、10年もの愛を育んでご結婚されたお二人が、国内外のデザイナーやアーティストの生み出した「作品=タカラモノ」を、シルクスクリーン印刷を使いTシャツや手ぬぐいなどの素敵な製品にして販売してきました。
さらには、郡上市発祥で古くから地域に根づいてきた産業「シルクスクリーン印刷」を、新しい目線でたくさんの人に知ってもらいたい!という思いから、Takara Galleryの作業室=workroomとして、2012年に実店舗をオープン。それが、今回ご紹介する「Takara Gallery workroom(タカラギャラリーワークルーム)」 です。
総合観光案内所である郡上八幡旧庁舎記念館の裏手にある「いがわこみち」をのんびりと散策していくと、ミントグリーンの店頭幕が町家をさわやかに飾る趣ある佇まいのお店に到着。
お店に一歩足を踏み入れると、やわらかな雰囲気の町家と調和する、カラフルでかわいらしい店内。これからはじまる楽しそうな体験にきっとワクワクするはず!
「シルクスクリーン印刷」は、かつてはシルク、現在ではポリエステルなどの繊維でつくられた、スクリーン版をつかった郡上市発祥の孔版印刷の技法。写真のように、版にデザインされた部分のみ穴(孔)があいていて、インクをスキージとよばれるゴムヘラで透過させ、対象物にデザインを印刷する仕組み。今ではTシャツ、ポスター、CDなど、私たちの身の回り品で多数活用されているんですよ。
小さなお子様のいるご家族から、女子旅、カップル、親子3代、もちろん男子旅も!と、あらゆる人が気軽に楽しく体験ができるのが魅力。地場産業のシルクスクリーン印刷を使い、郡上おどりの必須アイテム「手ぬぐい」を現地で作ることができるのは、ココだけなんです!
制作体験時間はおよそ30分で、手ぬぐいの柄を選び、配置を考えるのに10分、実際の制作にかかる時間が20分。手ぬぐいの色は、白・黄・桃・青の4色。更に、印刷する柄は約30種類、色は約20種類も。そう、そうなんです、組み合わせが無限大で思いっきり悩んでしまうんです(笑)。でも、コレが悩ましくも面白い時間!
郡上の町並みや、郡上おどり柄、幾何学模様、和柄など、壁に柄見本が飾ってあるので、その中から選びます。柄を選んだら、どの色を使い、配置はどうするか考えましょう。手ぬぐいの色ごとに、郡上八幡を走る長良川鉄道の鉄道をモチーフにした色見本があるので、この色とこの色を組み合わせたら・・・なんて、楽しく想像してみてくださいね。
実物の見本や、お土産用の品もあるので、そこからインスピレーションをうけるのもいいかも!配色など迷ったら、お店の方に相談すれば、丁寧に相談にのってもらえますよ。
基本的には、1つの柄で一般的なサイズである90cmの手ぬぐいを作ろうとすると、手ぬぐいを横において、縦に6列同じ柄を印刷するイメージ。版の奥にインクをおき、インクとともにスキージを斜め45度位に傾けながら、奥から手前によせるようにスーっと版をなぞります。
手前まできたら、スキージを版から離し、軽くトンと余分なインクを落とし、それをもう1回繰り返すことで1列が完成。ポイントは、スキージの角度は斜め45度。インクがにじまず、かすれないようにするのにちょうど良い角度だそう。
お店の方が版を横に移動すると同時に、版の下から浮かびあがる鮮やかなデザインに、「かわいい〜」「すご〜い」と思わず感動してしまうはず!
この写真のように2つの柄を交互に配置する場合は、赤い踊り下駄を最初に印刷してドライヤーで乾かし、インクが乾いた後に、青い川を印刷していく手順。選んだ柄によって手順が異なりますが、お店の方がしっかりサポート。皆さんは、楽しむだけです。
ひらがなとアルファベットのらっかん風の文字も用意。好きな場所に印刷すれば、さらに特別感たっぷりのオンリーワンの手ぬぐいが完成!
春、初夏(梅雨)、夏、秋、冬と年5回、上村さん夫妻やスタッフの皆さんが季節毎にデザインを考案。人気度の高い踊り下駄などの定番柄は通年ある場合もありますが、同じ季節・モノだとしても、毎年デザインを一新しているそう。出会った柄は、まさに一期一会。
また、春、初夏(梅雨)、夏、秋、冬の5つすべての季節で制作体験した方には、もれなく「使い放題の似顔絵版」をプレゼントしてくださるんですって。なんと、ご自身の顔が版になって、手ぬぐいに印刷が可能!何年かけても、ご家族皆さんなどで協力してもOKだそう。ぜひ、5枚の手ぬぐいを完成させ、更にオリジナリティあふれる手ぬぐいを作ってみたいですね。
郡上おどり用に100cmの手ぬぐいも用意。他にもトートバックへの印刷体験も可能です。店内には国内外のアーティストの手ぬぐいや雑貨など多数販売されているので、大切な方へのお土産にも最適。
ぜひ、あなたも楽しい手ぬぐい作り体験をしてみませんか?上村さん夫妻、スタッフの方々、そしてかっこいい看板犬のワトソン君が笑顔で迎えてくれます。こちらで素敵なひと時を過ごせば、あなたにとって、とっておきの「タカラモノ」がみつかることでしょう。
※体験の予約方法、詳しいお店の内容については、下記MEMO欄にある「Takara Gallery workroom」のHPをご覧下さい。
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(2024/12/6更新)
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