異空間の体験!滋賀「河内の風穴」は未だ謎多き神秘の洞穴!

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異空間の体験!滋賀「河内の風穴」は未だ謎多き神秘の洞穴!

異空間の体験!滋賀「河内の風穴」は未だ謎多き神秘の洞穴!

更新日:2016/04/20 11:31

KONDO EIJIのプロフィール写真 KONDO EIJI 車中泊旅ブロガー、滋賀県郷土史研究家

滋賀県にある「河内の風穴」は、いわゆる観光鍾乳洞とは一味違った自然味溢れた石灰岩質の洞穴です。全国3位の総延長でありながら未だ謎の部分が多く、その壮大な“大広間”と呼ばれる大空間は、外界とは違ったまさに異空間、訪れる人たちを魅了してやみません。

また鈴鹿の山波、芹川の清流など周囲の豊かな自然も魅力一杯で、日頃の喧噪に疲れた心を癒してくれること間違い無しです。ぜひあなたも風穴の旅、いかがですか?

鈴鹿山脈北部、芹川の源流部へ

鈴鹿山脈北部、芹川の源流部へ

写真:KONDO EIJI

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「河内の風穴」(カワチノフウケツ:滋賀県犬上郡多賀町大字河内)は、鈴鹿山脈最北部のカルスト地帯にある石灰岩質の洞穴で、琵琶湖に注ぐ芹川の源流部に位置します。このあたりは全国でも有数の石灰岩地帯で、大小多くの石灰洞がありますが、その中でも「河内の風穴」はけた外れの規模で、総延長は10,020m以上といわれているものの、未だその全貌は明らかではありません。現在でもこの長さは全国3位を誇り、滋賀県の天然記念物にも指定されています。

その「河内の風穴」があるのは、多賀町の河内地区の「宮前(みやまえ)」という山峡の小さな集落です。芹川沿いに走って、いくつかの小集落を通り過ぎながら谷を奥へ奥へと入っていくのですが、周囲は山ばかり。走っていても観光地という感じがほとんどなく少々不安になるものの、「風穴駐車場」という看板がわかりやすく立てられているので、ご安心ください。

なお、周辺は道幅が狭くて車がすれ違いできない所もありますので、車で行かれる際は、譲り合いの気持ちで安全運転を心がけてくださいね。ちなみに、駐車料金は車が400円、バイクが200円。また、風穴の入場料は大人が500円、小人300円で30名以上の団体の場合は、それぞれ400円、200円となっています。

未だ謎多き洞穴

未だ謎多き洞穴

写真:KONDO EIJI

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記録によると「河内の風穴」は、江戸時代からその存在が人々に知られていたそうで、「越前(福井県)へぬける」といった記述も残されています。さすがに福井県までは距離があるので無理はありますが、それだけ奥が深く、当時の人たちにとっては今以上に謎がいっぱいの洞穴だったということなのでしょう。

現代では、滋賀県からこの風穴に入った犬が、山の向こうの三重県側から出てきたという話が伝えられています。その真偽はともかくとしても、鈴鹿山脈北部のこの辺り一帯がカルスト地帯ということを思うと、石灰岩の山塊が雨水や地下水の浸食によってできる石灰洞が三重県側とつながっているというのも、決してあり得ない話ではないのかも知れませんね。

その風穴の入り口は高さ1mくらいの小さな穴。これだけを見ると、その大規模な洞穴がこの先に続いているなんてことは、とても想像がつきません。この入り口周辺は、少し身をかがめなければ中には入れないのですが、中に入ってしまうとそこはまるで別世界!シンプルにライトアップされた照明の色に染められ、全てが岩で覆われた神秘の大空間がそこに広がっているのです。

神秘の大広間は異空間!

神秘の大広間は異空間!

写真:KONDO EIJI

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写真をご覧下さい。これが洞穴内の大広間と呼ばれる所です。未だ全容解明がされていない大規模の風穴ですが、現在、観光で見ることができるのは、入り口から200mほどの部分の1階と、鉄の梯子を上る2階部分になります。これらの先にはさらに壮大な地底湖や地底河川、鍾乳石・・など数々の神秘の造形美が待っているのですが、現在はそれらを見学することはできません。でも、その先の世界を想像するだけでも、なんだかワクワクしますね。

それにしてもこの広々とした空間には驚きます。もちろん支柱などで支えられているわけもなく、自然にできた大広間なのです。崩れ落ちている無数の岩にも驚くばかりです。

洞穴内には散策道があり、階段部などには手すりがつけられているので安心して見学することができますが、この神秘の空間に入ってしまうと、なんだか遠近感や距離感などがマヒしてしまうような、そんな不思議な感覚になります。他に人がいると、その人から全体の大きさを測ることができるのですが、1人になってしまうと大きいのか小さいのか、遠いのか近いのかなどがわからない、これまでに味わったことのないような不思議な感覚に包まれます。他ではなかなか体験できない感覚ですよ。

風穴内は、年間を通して温度が12度

風穴内は、年間を通して温度が12度

写真:KONDO EIJI

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「河内の風穴」は、1年を通して洞穴内の温度が約12度。ですので、暑い季節にはとても涼しく、ひんやり快適です。また逆に冬の寒い時でも、それほどの寒さを感じることはありません。このあたりも、外界とは違う異空間を感じる部分です。

風穴見学は、特に定休日などは設けられていませんが、雪や雨のひどい時などは足元が悪くなるので見学することはできません。そういった天候が不安な場合は、河内風穴観光協会(TEL:0749-48-0552)に事前に問い合わせ、見学可能かどうかを確かめるのがいいでしょう。

また、駐車場から風穴入り口までは10分程山の遊歩道を歩くことになり、一部急斜面の石段などもあります。さらに洞穴内部は、条件によっては足元が滑りやすくなっていることもありますので、滑りにくい靴や岩場でも歩きやすいような靴が安心です。できるだけ動きやすい服装がいいでしょう。帽子などもあると、落ちてくる水滴や、小石の落石などの際には効果があるかもしれません。

風穴見学の後は、清流「芹川」と「多賀そば」

風穴見学の後は、清流「芹川」と「多賀そば」

写真:KONDO EIJI

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風穴周辺の谷は、琵琶湖に注ぐ芹川の源流部にあたり、とても自然豊かな所です。特に道の横を流れる芹川の水は大変美しく、石灰岩質の石の川底と透明の水が作る風景は、半端のない清涼感を感じさせてくれます。夏場には、それを求めて訪れる人も少なくありません。

素通りするにはもったいなすぎるこの風景、車を少し停めて、河原に降りて水の美しさを味わってみてください。流れの音や水しぶき、水の冷たさなどは、都市部では決して味わうことができない、五感に訴えかけてくれる心地よい刺激です。風穴見学の後は、ぜひ芹川の透明な水の流れで心癒してください。

そして多賀は、お蕎麦でも有名な所。風穴駐車場横にも食事処があり、お蕎麦など食べることができます(土日の営業)。もちろん多賀大社周辺にもたくさん食事処がありますので、ぜひこの機会に「多賀そば」も味わってみてください。

おわりに

「河内の風穴」、いかがでしたでしょうか。
風穴があるのは多賀町の山深い所なのですが、場所的には彦根市からも近く、彦根市観光とセットで訪れるのも十分に可能です。彦根インターチェンジからだと、車で30分ほどで行くことができます。

交通機関利用の場合は、「河内の風穴」への路線バスはありませんので、予約型乗合タクシー「愛のりタクシーたが」を利用されるのがいいでしょう。事前の予約が必要ですが、「河内の風穴」の前まで行ってくれます。時刻・料金などの詳細については、サイトをご覧下さい。

また周辺は、「お多賀さん」で有名な多賀大社の他、アケボノゾウの化石発掘で知られる「多賀町立博物館」、キャンプ・アスレチック・森林浴などが楽しめる「高取山ふれあい公園」等々、様々なジャンルのスポットがあります。多賀町観光協会ではレンタサイクルも利用可能となっていますので、美しい鈴鹿の山々や清流芹川をはじめとした自然を満喫しながら、自転車で散策するのもおもしろいかもしれません。ぜひ多賀町で、心癒されるひとときをおすごしください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/12 訪問

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